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燃えない古閑、「最後のパットは燃えました!」

「私ってもともと、“メラメラ”っていうタイプじゃないんですよ」。そう話していた古閑美保の闘志に、火が付いた。「ヤマハレディースオープン葛城」最終日、同組の黄アルム、先にホールアウトした綾田紘子とともに3アンダーの首位に並び、迎えた最終18番パー5。「3打目ぐらいからメラメラ来ていたかな」という古閑は、「カンペキだった」という残り54ヤードの3打目をピン手前2メートルにピタリ。これが、これから起きるドラマの始まりだった。

黄も1.5メートルのバーディチャンスを残しており、「最後のパットは燃えましたね。これだけは決めてやろう、と思いました」というバーディパット。2メートルの微妙なスライスラインを捻じ込み、力強いガッツポーズを見せた。一方の黄は、「先にバーディを獲られて緊張した」と、古閑とほぼ同じラインを外して決着。およそ1年半ぶりの勝利に、喜びを爆発させた。

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2008年に賞金女王まで登りつめ、翌2009年はまさかの未勝利。その要因となったのが、昨年5月に発症した左手首の故障だ。「1週間くらいクラブが握れないのが精神的にキツかった。いつもはヤダ、ヤダって言ってたけど、私の中でゴルフが大きな存在だったことに気が付きました」。6月のツアー復帰から、優勝までに費やしたおよそ1年の期間。「まずはホッとして、その後にいろいろな思い出が込み上げてきました」と振り返る古閑は、優勝が決まった瞬間にうっすらと涙を浮かべていた。

「18番のパットは、ちょっと勝ち方を思い出させてくれましたね」。久々の勝利を待ち望んでいたのは、古閑自身だけではない。多くのゴルフファンも待ち望んでいた“強い古閑”が、自信に満ちた言葉とともに、ようやく戻ってきた。(編集部:塚田達也)

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塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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