2012/11/03GDOEYE

森田の成長を示す、年間イーグル数のタイ記録

記録が残る1990年以降、女子ツアーの年間最多イーグル数は96年に福嶋晃子がマークした9個。「ミズノクラシック」2日目、長く1人で保持し続けてきた福嶋の隣に、16年ぶりに森田理香子がその名を連ねた。 首位に2打差からスタートした前半アウトで3つのバーディを奪い、折り返し後の11番、12番と連続バーディ。そして、追い風に乗って迎えた13番、495ヤードのパー5。ティショットをフェアウェイに運ぶと、残り195ヤードの2打目で手にしたのは5番アイアン。フォローの風にも乗ったボールはグリーン手前に着弾し、奥に切られたピンに寄っていった。「あそこまで寄るとは思わなかった」というピン横2.5mのフックライ...
2012/11/03GDOEYE

選手たちがツアーを盛り上げるために思うこと・・・

国内シニアツアー最終戦「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」は、井戸木鴻樹のツアー初優勝を以て幕を閉じた。6月の開幕から全8戦。今シーズンを戦い抜いた選手たちは、無事に終えた安堵の表情と、清々しい笑顔で勝者を讃えた。 試合中もたびたび選手の口をついて出るのは「僕たちが面白い試合展開をして、シニアツアーが盛り上がってくれたらいい」というツアー盛況への期待。室田淳プロも大会2日目を終えたコメントの中で、「誰が勝つか分からない・・・いい試合になりそうだし、そのほうが見ている側も楽しめる」と話していた。 昨年、倉本昌弘プロが地元広島で開催された「日本シニアオープン」での不本意な結果(いい場面を見せら...
2012/11/09GDOEYE

2勝目を狙う成田美寿々「今度は私の番!」

昨年行われた、今季のツアー出場資格をかけたクオリファイを26位で通過し、今季からレギュラーツアーに参戦している成田美寿々。10月の「富士通レディース」で初優勝を果たしたばかりだが、早くもツアー2勝目に手応えを感じ始めた。 「伊藤園レディスゴルフトーナメント」は「富士通-」と同じ地元千葉県での開催で、今週も自宅から連日ゴルフ場に通っている。「今週は40分ぐらいかかりますが、家からなので気持ち良くラウンドできています」と話す。 大会初日は14番までに5つのバーディを奪いリーダーズボードを駆け上がっていたが、15番でダブルボギーを叩いてしまった。スコアを伸ばしたいパー5で3打目のアプローチをトップし...
2012/11/08GDOEYE

石川遼に髪を切らせた、ひとこととは?

国内男子ツアーもシーズン終盤戦を迎え、最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」まで残すところ4試合。その一方で前週は、中国で行われた「WGC HSBCチャンピオンズ」には6人の日本勢が出場したものの、ほとんどの選手はトーナメントの無いオープンウィークに。各選手、夏場から連戦が続いたが、7月の「全英オープン」以降、毎週試合をこなしてきた石川遼は実に16週ぶりにオフを過ごした。 期間中、石川は関東近郊でのべ3日間は練習ラウンドに出たものの、心身ともにリフレッシュ。世界でも稀に見る年間出場試合数を誇る選手のひとりだが、休養明けの8日(木)に開幕した「三井住友VISA太平洋マスターズ」初日を終えると「...
2012/11/16GDOEYE

藤田寛之、世界3位に挑戦状

国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」は予選2日間を終えて、世界ランク3位のルーク・ドナルド(イングランド)が、2位に4打差の通算13アンダーで単独首位に立っている。 そのドナルドとの対決を熱望する藤田寛之は、2日目の最終18番ホールで勝負に出た。直前の17番パー3でリーダーズボードを確認し、18番でバーディを獲れば最終組でドナルドとラウンドすることができると考えていた。 ティショットがフェアウェイ左のバンカーに入ると「普段なら2日目だし、ムリせず脱出してパーでもいいとか考えますけど、今日は勝負に行きましたよ」と、その時の心境を語る。バーディを獲るためには、3打目をショートアイア...
2012/11/15GDOEYE

3年連続初日首位!谷原秀人「30代も頑張ります」

毎年海外から招待選手を迎えて行われる「ダンロップフェニックストーナメント」。第39回の初日に首位に立ったのはルーク・ドナルド(イングランド)、ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)、そして日本の谷原秀人の3人だ。 7番パー5から9番まで3連続バーディを奪うなど6アンダーをマークし「去年もここで良かったと思う」と、曖昧な記憶たどりながら話し出す谷原。実は、昨年も、一昨年も初日に5アンダーをマークして首位スタート。これで3年連続ということになる。 それを聞いた谷原は「半端ねぇ。すごいね、でも、それからが続かないから全然覚えていない。去年も初日首位だった気がするぐらい」と過去2年のことを知り驚いた...
2012/11/18GDOEYE

単独2位の松山英樹「アマでも優勝できる!」

世界のトップレベルも参戦する「ダンロップフェニックストーナメント」に2年連続で決勝ラウンドに進出したアマチュアの松山英樹が、最終日に4ストローク伸ばして通算11アンダーの単独2位に入った。 「ショットに関しては昨日の最後の良い勢いがあった」と、大会3日目の最終18番パー5でイーグルを奪ったティショット、セカンドショットの感触を最終日にも維持した。1番ではティショットを左サイドのラフに入れるが、2打目はピン手前6mにつけ、2番の2打目はピン下1m、3番パー3のティショットはピンの手前40センチとスーパーショットを披露した。 ところが2番の1m、4番は2.5mとバーディパットが決まらず、ショットを...
2012/11/17GDOEYE

12年前の覇者、片山晋呉「帰ってきたよ!」

歴代優勝者の1人、片山晋呉が「ダンロップフェニックストーナメント」の3日目に3ストローク伸ばして通算7アンダー6位タイに浮上してきた。スタートの1番、さらに5番とボギーを先行させたが、バック9に入ると5つのバーディを量産した。 「やっぱり、ここはいいよね」と、フェニックスカントリーの雰囲気を楽しむ片山。「いま、ラウンドしている誰よりも俺がここには詳しいし、コースが守ってくれるというか、トラブルにならないように持って行ってくれる」。 毎年、オフシーズンには短くても2週間、長いときには1ヶ月以上フェニックスで合宿を行う片山。「冬は冬で難しいコースだけど、この時期のフェニックスは風も難しいしラフだっ...
2012/11/04GDOEYE

ステーシー・ルイスが背負うタイトル争いの重み

ステーシー・ルイスの7打差をひっくり返す大逆転劇で幕を閉じた、今年の「ミズノクラシック」。ホステス優勝の達成感と同時に、その勝利の重みはルイスにとって大きなものとなった。 国内女子ツアーと同じく、ルイスが主戦場とする米国女子ツアーも佳境を迎えているタイトル争い。今週を含めて残りは3試合。賞金ランキングにおいて、ルイスは1位の朴仁妃から約53万ドルの2位で迎えていた。今週の勝利によりその差は約36万6千ドルに。残り2試合の優勝賞金は15万ドル、最終戦は50万ドルと、逆転女王への可能性を広げてみせた。 そして、ルイスが「年頭からの一番の目標」と獲得への意欲を口にするのが、プレーヤー・オブ・ザ・イヤ...
2013/01/30GDOEYE

大歓声?大ブーイング? 石川遼がスタジアムホールに初挑戦

米国男子ツアーの今季第5戦「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」は31日(木)から4日間、アリゾナ州のTPCスコッツデールで開催される。ツアーでも屈指の集客力を誇る同大会の名物のひとつが、16番のパー3。ホールの周囲360度がギャラリースタンドとなっている“スタジアム”だ。 年を追うごとにその規模が増強され、現在では2万人弱を収容するといわれるこの観客スペース。例年、場内は普段のゴルフ場とは一線を画した雰囲気を生んでいる。15番でのプレーを終えた選手がトンネルをくぐった先に見るのは、まるで野球場のような喧騒と熱狂する人々の姿。座席にはアルコールが入ったギャラリーも多数。ナイスショット...
2013/02/12GDOEYE

PGA Tour Rookie / Ryo Ishikawa(6)将来へのスイングチェンジ

米国男子ツアー(PGATOUR)に本格参戦する2013年シーズンの直前、石川遼は新スイングの模索を始めた。日本ツアー史上、ダントツの若さで10勝を重ねながらも、年がら年中「スイングが大事」、「スイングを固めたい」と繰り返してきたから、スイング改造に取り組むことにもさしたる驚きはない。しかし今回ばかりは、そのきっかけがこれまでと違っていた。 1月初旬、石川は病院でMRI検査(磁気共鳴画像装置)を受けている。いまのところ、選手生命にかかわるような大きな故障ではないことが分かり一安心しながらも、やはり腰、股関節にかかる負担は将来のことを見据えれば、変化が必要とされた。 取り組みを始めたのが、1月初旬...
2012/12/06GDOEYE

塚田好宣、これが私の生きる道

アジアンツアー、いやタイと言えばこの人の顔が思い浮かぶ人は、かなりゴルフ通と言っていいだろう。塚田好宣、43歳。1969年生まれは、今をときめく賞金王の藤田寛之と同い年だ。 04年からアジアンツアーに参戦するようになり、シーズン最高位は09年の69位。それでも、積極的に海外へと繰り出し、今では流暢なタイ語も操る。今年は自身のウェアを自らデザインして小ロット制作をしたり、ズボンもここタイで仕立てさせたりと、すっかり地元民のように溶け込んでいる。 そんな塚田だが、海外挑戦の志を支えているのは、上へ上へという向上心だ。「日本のレベルが一番上なら日本だけでやっていてもいいけど、そうじゃない。藤田みたい...
2012/12/06GDOEYE

躍進するアジアンゴルフとタイの精鋭

「タイランドゴルフ選手権」開幕を翌日に控えた12月5日は、タイ・プミポン国王の85回目の誕生日。バンコク市内のホテルで原稿を書いていると、窓の外からは盛大な花火の音が聞こえてくる。テレビはどのチャンネルも、誕生日を祝う行事の中継。そんな祝賀ムード一色のタイでは、ゴルフもまた花開こうとしているようだ。 昨年に続き、2度目の開催となる今大会。そのフィールドには、世界ランク6位でディフェンディングチャンピオンのリー・ウェストウッド(イングランド)を筆頭に、今年のマスターズを制したバッバ・ワトソン、さらにはチャール・シュワルツェル(南アフリカ)、ニコラス・コルサート(ベルギー)、セルヒオ・ガルシア(ス...
2012/12/03GDOEYE

語気を強める藤田寛之「自分が賞金王ではダメ」

声を大にして、やっぱり言わずにはいられなかった。43歳にして賞金王の座にたどり着いた藤田寛之は「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を戦い終え、痛烈なメッセージを発した。「自分が賞金王になるようなツアーではダメだ」――。 年間25試合のシーズン最終戦。同大会史上初の3連覇、そしてマネーキング、年末の世界ランキング50位以内の確保。目標としていたものすべてを手に入れた藤田は、「今まで誰もやったことの無い3連覇は歴史に名を残せる。非常に嬉しい。賞金王というのは、ここへきて周りの声や期待もあって意識し始めたけど、それも無事に取れてよかった」と達成感や喜びを噛み締める一方で、複雑な思いも吐露した。 それは何...
2012/12/02GDOEYE

貴重な交流試合を大切に

「日韓女子プロゴルフ対抗戦」が、今年3年ぶりに開催された。日本と韓国の間で1999年にツアー間の交流、親睦を目的にスタートした大会は今年で11回目を数え、その間に日本と韓国のゴルフ状況は変わり続けた。 この大会自体も、スポンサーやコース、開催時期や出場選手などいろいろな課題を抱えながら前進している。今年、韓国チームは米ツアーの賞金上位5人、日本ツアー同3人、韓国ツアー同4人から選手を選抜したいわゆるドリームチームを結成。一方の日本は、国内ツアーからのみの選出で、宮里藍や宮里美香などがいないことに対して、韓国メディアから疑問の声も起こっていた。 その他も問題は多々あった。ひとつは、チェ・ナヨンと...
2012/12/08GDOEYE

のべ放送時間は900時間超!アジアから世界へ発信

今週の「タイランドゴルフ選手権」が、日本国内のテレビでもご覧になれることはご存じだろうか?フジテレビのCS放送で木曜日から日曜日まで連日約5時間の生中継、さらにBS放送でも深夜に連日ハイライトを放送している。 ちなみに、フジテレビではアジアンツアーの最終戦「イスカンダル・ジョホールオープン」も中継するという熱の入れようだ。関係者によると、海外メジャーの国内放映権を持たないフジテレビとしては、発展著しいアジアンツアーへの進出を意図して準備を進めているのだという。 これは日本国内に限った話ではない。今週の「タイランドゴルフ選手権」は、スカイスポーツが英国で、ゴルフチャンネルが米国、カナダ、ラテンア...
2012/12/04GDOEYE

韓国女子ゴルフ界のニューヒロイン、キム・ジャヨン

今年7月、茨城で行われた「サマンサタバサ・ガールズコレクション・レディストーナメント」で日本ツアーデビューを果たした韓国女子プロのキム・ジャヨン。その週は、偉大な先輩、チェ・ナヨンも出場したとあって、あまりメディアの注目を引くことも無く、さらりと24位タイで試合を終えた。 しかし、韓国に戻れば話は違う。以前から、スレンダーなモデルのようなスタイルと、どこにでもいる大学生のような清廉さでファンやメディアの注目を集めていたが、今年は夏までに3勝を挙げて大ブレイク。テレビCMにも出演し、毎週多くの取材を受けるツアー屈指の人気選手へと変貌を遂げた。 夏以降、時には1日10社以上という取材攻勢もあって調...
2012/12/14GDOEYE

異例の“お祈りハーフタイム”影響は?

ブルネイのエンパイアホテル&CCで開幕した「ザ・ロイヤルトロフィ」は初日、欧州選抜がいきなり大量リードを手にした。フォアサム形式のダブルスマッチプレー全4戦で3勝1分け。ポイント3.5対0.5と、その力を存分に見せ付けて2日目に入る。 この第1ラウンドが行われた14日はブルネイの国教イスラム教の礼拝日にあたる金曜日。そのため、選手たちはかねてから懸念されていた正午からの“お祈りタイム”のため、休憩を余儀なくされた。午前9時から第1組がスタートし、9ホールを終えた選手たちはその後クラブハウスに引き上げ。公の場での“仕事”は禁じられ、食事、トレーニングなどそれぞれが思い思いの時間を過ごした。 それ...
2012/12/13GDOEYE

ザ・ロイヤルトロフィ初開催 ブルネイって?

「タイから“どっちに、どのくらい”行ったところだろう?」。2012年の「ザ・ロイヤルトロフィ」の会場をブルネイと聞いたとき、石川遼の頭に浮かんだのはそんな疑問だった。確かに大半の日本人であれば、この国の位置や風土、文化をすぐに言葉にして並べられる方もそう多くはないはず。今年の欧州とアジアの、年に一度の対抗戦はそんな地が舞台だ。 正式名称ブルネイ・ダルサラーム国は、タイからは南西約1500キロに位置するカリマンタン島の北部にある。北は南シナ海、南はマレーシアに接し、国土は5765k㎡(三重県とほぼ同じ)、人口は約38万人の小さな国だ。 時差1時間の日本からは直行便のチャーター機で往路、約6時間(...
2012/12/12GDOEYE

ブルネイの特別ルール 初日に異例の“ハーフタイム”

ブルネイのエンパイアホテル&CCで開催される「ザ・ロイヤルトロフィ」。2012年大会で6度目の開催を迎えるこの欧州とアジアの対抗戦だが、今年はプレーヤーも驚きの、なんとも珍しい特別ルールが設定された。 各チーム8選手が出場する大会は、3日間の団体戦。初日、2日目はダブルスのマッチプレーがそれぞれ4試合(初日はフォアサム、2日目はフォアボール)、最終日にシングルスのマッチプレーが8試合行われ、総合ポイントで勝敗を決める。 ところが、今大会はその初日(12日)、フォアサム形式のダブルス戦が行われる際に異例の“ハーフタイム”が採用されることになった。第1組のティオフ予定時刻は午前9時。その後、10分...