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国内女子日韓女子プロゴルフ対抗戦の最新ゴルフニュースをお届け

貴重な交流試合を大切に

「日韓女子プロゴルフ対抗戦」が、今年3年ぶりに開催された。日本と韓国の間で1999年にツアー間の交流、親睦を目的にスタートした大会は今年で11回目を数え、その間に日本と韓国のゴルフ状況は変わり続けた。

この大会自体も、スポンサーやコース、開催時期や出場選手などいろいろな課題を抱えながら前進している。今年、韓国チームは米ツアーの賞金上位5人、日本ツアー同3人、韓国ツアー同4人から選手を選抜したいわゆるドリームチームを結成。一方の日本は、国内ツアーからのみの選出で、宮里藍宮里美香などがいないことに対して、韓国メディアから疑問の声も起こっていた。

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その他も問題は多々あった。ひとつは、チェ・ナヨンと申智愛が大会前日のプロアマ戦を欠場したこと。伝え聞きでしかないが、ナヨンの場合は先にその日に外せない予定が入っていたそうで、ナヨンの立場に立てば日韓戦の方が後から決まり(ここ3年は開催されなかったこともあり)、どうしようも無かったという。ただし、韓国ツアー側はなんらかの処置も検討しているともいう。

また、今年からダブルス戦が導入されることは早くに決まっていたが、そのフォーマットが18ホールのストロークマッチからホールマッチへと水曜日の朝になって変更された。少なくとも日本サイドはそう認識しているが、これはミスコミュニケーションによるもので、主催の韓国サイドでは、マッチプレーといえばホールマッチが当たり前で、最初からそのつもりだったのに意思の疎通ができていなかったというのが実情だという。

こんな懸念に頭を巡らしていたのだが、最終日の選手たちのプレーは、そんなことはどうでも良いくらい、興奮を伴うものだった。とても入りそうもない20メートルのバーディパットが決まって引き分けたり、最終組の最終ホールで180ヤード近いショットがそのままカップに沈んだり。感情をそのまま表して喜んだり、悔しがったりする選手を見るのは、やはりゴルフゲームの醍醐味(だいごみ)の一つと言っていいだろう。

近くて遠いと言われる両国だが、今週は日本選手に対しても良いプレーには拍手が多かったし、決して韓国を一方的に応援するような敵対的な雰囲気は感じられなかった。こうやってお互いの理解を深めながら、切磋琢磨していく日韓戦はやはり貴重なもの。3年ぶりの興奮を演出してくれた選手や大会関係者に、頭の下がる思いだ。(韓国釜山/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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2012年 日韓女子プロゴルフ対抗戦



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