2024/02/19ツアーギアトレンド

松山英樹は3番ウッドを「Qi10」に シャフトを“ブラックDI”にした理由

◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 最終日(18日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71) 6打差の7位から出た松山英樹が、ノーボギーの9バーディ「62」の猛チャージで通算17アンダーとしツアー9勝目を飾った。世界ランキングは55位から20位へと一気にジャンプアップ。フェデックスポイントランキングも54ランク上げて3位に。歴代覇者として臨む4月のメジャー今季初戦「マスターズ」へ向けて弾みをつけた。 ドライバーは、ことしに入ってからもスリクソンの「ZX5 MKII LS」を継続使用中。毎週のように“より良いもの”を求めてライ角をフラットにしたり、スリーブの重さ違いを試したりとい...
2024/02/20ツアーギアトレンド

渋野日向子がキャロウェイのUT投入か シャフトも一新へ

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(19日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72) 2024年シーズン初戦を迎える渋野日向子がキャロウェイのユーティリティ(UT)をバッグに加える可能性が出てきた。 昨季14本すべてをピンでそろえていたバッグの中には、キャロウェイ「ROGUE ST MAX FAST」のUTが3本(表記は4、5、6番)収められていた。イン9ホールを回った練習ラウンドでも、そのまま使用。ソールの形状的に“打ち込みやすさ”を感じており、易しく見えるカオも気に入っている様子。 昨季の自身最終戦となった「アニカ driven by ゲインブリッ...
2024/02/20ツアーギアトレンド

原英莉花はキャロウェイ最新1Wで開幕へ「初めて45.5インチに」

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(19日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72) オフを挟んで推薦出場の米ツアーで2024年シーズンの初戦を迎える原英莉花。意外にも(?)クラブセッティングの変更点は多くない。 「(フェアウェイウッドなど)上を(一気に)替えたりすると、だんだんバランスが悪くなってしまう。そこは結構敏感なので、流れっていうのは大事にしながら…」。大きな部位を鍛えることより、「コツコツ小さい筋肉を鍛えて、ケガしないような身体っていうところにフォーカスして取り組んできた」と話すフィジカルトレーニング同様、繊細なクラブ調整を重ねてきた。 目...
2024/02/21ツアーギアトレンド

“上がりやすい”UTと“ドローを打ちやすい”シャフト 渋野日向子の開幕セッティングは?

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(21日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72) 2024年シーズンの初戦を迎える渋野日向子。3カ月のオフを挟んで辻村明志コーチとのタッグ結成に加え、セッティングも大きく変わった。「このクラブと仲良く頑張ります」と笑う。 練習日の時点でバッグに入っていた15本の中で目を引くのは、3本のキャロウェイ ROGUE ST MAX FAST ユーティリティ。「球が上がりやすくて、すごく易しい。良い言い方ではないかもしれないけど、地面に“刺しやすい”」。これまで使っていたものと形状が異なり、ソールした際にペタッとつくため打ち込...
2024/02/21ツアーギアトレンド

何度も泣いた“あと5ヤード”がスッキリ 西村優菜は3Wを「Ai スモーク」に

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(20日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72) 西村優菜にとって、3Wは米ツアーにおける生命線ともいえるクラブだ。パー5のセカンドはもちろん、コースセッティングやコンディション次第ではパー4の2打目で握らされるケースもしばしば。この長い番手でどれだけ精度の高い球が打てるかがスコアメークを左右する。 昨季までは2016年発売モデルのキャロウェイ「XR 16」を愛用していた。「(使って)長かったですよね。やっぱり背が低いのもあって、なかなか3Wで球を上げられないっていう悩みがあった」。さらに米国ならではの壁にも直面した。「...
2023/08/08ツアーギアトレンド

USTマミヤの新シャフト「LIN-Q」はどんな性能? プロの評判は?

ツアー界の夏の風物詩といえば、新しいシャフトのお目見えだろう。梅雨の時期から夏にかけて、シャフトメーカー各社が試合会場で新シャフトの展開を始める。だいたいは秋に発売するモデルを先行してツアープロに“ぶつけ”、その感触をヒアリングしているのだ。 ことしでいえば、6月に各社こぞって新作を出し、グラファイトデザインが「ツアーAD VF」、フジクラが「SPEEDER NXブラック」、三菱が「TENSEI PRO1Kブルー」をあててきた。USTマミヤだけがこれまで動きがなく影を潜めていたが、先週の日本プロゴルフ選手権から新しいシャフトをひっそり投入。まだ、余り情報が出ていないようだが、片山晋呉など数人の...
2023/08/10ツアーギアトレンド

あれ、その「P790」はニューモデル!? 山内日菜子のバッグに新機種発見

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前情報(9日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6702yd(パー72) タイトリストの「Tシリーズ」やキャロウェイの「APEXシリーズ」、ミズノの「ミズノプロシリーズ」など今夏は新しいアイアンがザックザクの豊作だが、さらに話題モデルの新機種がツアーに投入されていた。アマチュアにも評判の高いテーラーメイドの「P790」の最新モデルを、女子ツアーの会場で発見したのだ。 「P790」と言えば、ことし3月に山内日菜子がツアー初優勝(アクサレディス)を遂げて話題になった中空モデル。彼女が今週から同モデルの最新版をテストしていたのだ。早速、その新しいP7...
2023/08/11ツアーギアトレンド

「241、243、245」 この数字で何かわかったあなたは“ミズノ通”

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前(9日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6702yd(パー72) 男子ツアーではプロがテストをしているのをチラホラと見かけていたミズノの新しいアイアン「ミズノプロアイアン」を女子ツアーでも発見した。今回投入されたのは、マッスルバックの「241」とキャビティバックの「243」、そして中空構造の「245」の3機種。男子ツアーでは241と243を主にテストしていたが、女子ツアーではキャビティの243と中空の245が主力のようだ。現行のミズノプロは「221」がマッスル、「223」がキャビティ、「225」が中空と3モデルの並びは一緒だが、2年ぶりのモデ...
2023/06/15ツアーギアトレンド

ブリヂストンの新作1Wをツアーで発見 吉田優利が実戦投入へ

◇国内女子◇ニチレイレディス 事前(15日)◇袖ヶ浦CC新袖コース(千葉)◇6621yd(パー72) 今週の「ニチレイレディス」の会場で、ブリヂストンの新作1Wを発見した。練習日の13日(火)から同社と契約を結ぶプロに手渡され、テストが始まった。 公式発表前のため、同社の担当者はモデル名などの詳細を明かさなかったが、新作には「B1 ST」「B2 HT」「B-Limited B1 LS」と3種類のヘッドが存在。全てのモデルに新テクノロジーの一つとして「SLIPLESS BITE MILLING」が搭載されているという。 また、B1 STはソールの2つのウエートを交換可能で、重さの異なるものに交...
2023/06/21ツアーギアトレンド

タイトリストの新「Tシリーズ」発見 C.スミスの“黒T100”がカッコいい

◇米国男子◇トラベラーズ選手権 事前(20日)◇TPCリバーハイランド(コネチカット州)◇6852yd(パー70) 6月初頭の「ザ・メモリアルトーナメント」からPGAツアーでのシーディングが始まり、日本でもじわじわと話題となっているタイトリストの新しい「Tシリーズ」アイアン。先週の「全米オープン」、今週の「トラベラーズ選手権」で実際のクラブをいくつか見てきたので、紹介していこう。 ツアーで見つけたのは、4機種のアイアン「T100」「T150」「T200」「T350」とドライビングアイアン「U505」の計5機種。フラッグシップモデルの「T100」に関しては、正直、前作との違いが分からないぐらい...
2023/05/03ツアーギアトレンド

まるでアマチュア? シャウフェレのキャディバッグに意外な練習器具

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 事前(2日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7538yd(パー71) 高額賞金のかかる今季の昇格試合に指定された「ウェルズファーゴ選手権」には、世界のトップランカーが集結。世界ランキング5位のザンダー・シャウフェレもその一人で、「マスターズ」を含めて直近4試合はすべてトップ10に入るなど好調を維持している。 練習グリーンで彼のクラブの写真を撮っていたら、キャディバッグに面白い練習器具を見つけた。なんと、矯正グリップを装着したアイアン。 この矯正グリップは日本でも手に入るので、見たことがある方も多いだろう。どちらかというとアマチュアがグリップを...
2023/05/05ツアーギアトレンド

“トミー、お前もかっ!” フリートウッドはドライバー2本態勢で首位スタート

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 初日(4日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7538yd(パー71) トミー・フリートウッド(イングランド)がバッグの中にドライバーを2本入れているのはご存知だろうか。キャディバッグをのぞいてみると、エースのテーラーメイド ステルス2 プラスに加えてもう1本、見たことのない小さなドライバーが入っていた。ソールには「BRNR」の文字が入り、黄金色のクラシカルなデザインのヘッド。実はこれ、テーラーメイドの新しいミニドライバーだ。 すでに米国で発売されている「BRNR MINI」(同社の現地ツアー担当はバーナーミニと呼んでいた)。PGAツアーでは「マ...
2023/05/09ツアーギアトレンド

アダム・スコットがパッティングで素振りをしない理由

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 最終日(7日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7538yd(パー71) PGAツアーでは実に10カ月ぶりの優勝争いとなったアダム・スコット(オーストラリア)。最終的には5位タイに終わったが、4日間を通してスコットのパットは冴えわたっていた。初日を終えた時点でストロークゲインドパッティング(パットのスコア貢献度)はフィールドの4位で、最終的に9位。1ラウンドあたりの平均パット数「26.75」はフィールドの1位だった。 スコットといえば指折りのショットメーカーで、長らくパットに問題を抱えてきた。長尺パターで2013年「マスターズ」に勝ったのち、アン...
2023/05/08ツアーギアトレンド

シャウフェレ“唯一無二”の赤パター オーワークスと思いきや…あれ、トゥーロン?

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 最終日(7日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7538yd(パー71) 首位と4打差の2位でフィニッシュしたザンダー・シャウフェレ。4日間のストロークゲインド・パッティング「+4.764」(フィールド12位)を記録し、グリーン上でひときわ目立っていたのが赤いツノ型パターだ。 今年に入ってシルバーカラーのトゥーロン(ツノ型)に変更していたばかり。以前3年ほど使っていたオデッセイの「オーワークス #7 CH レッド」に戻したのかと思いきや、全くの別物だった。ソールを見るとトゥーロンの「LAS VEGAS」の文字があり、フェースもトゥーロンで採用さ...
2023/05/11ツアーギアトレンド

小平智が装着する「右手のコテ」 タイガーと同じ“角度”を作れる!?

◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン選手権 事前情報(10日)◇TPCクレイグランチ(テキサス州)◇7414yd(パー71) 米国に来て6シーズン目を迎える小平智。「メキシコオープン」以来2週ぶりの試合となるが、練習場で球を打つ右手には剣道のコテ(籠手)のような練習器具を着けていた。時にそのコテを外して球を打ち、再びつけて球を打つことの繰り返し。いったいどんな効果があるのだろうか。見た目の印象からは、右手首の角度をキープする代物に見えるが…。 小平に話を向けると、「これを着けると、右手ってこんなに使わないんだっていうことに気づきますよ」という意外な答え。要はこういうことだ。 この練習器具は...
2023/09/29ツアーギアトレンド

上田桃子が8年ぶりにクラブを替えた 新しくレギュラー入りした番手は?

“クラブを替えない女”として知られている上田桃子。彼女がクラブを替えるときは、必ずといっていいほど話題になるが(今季開幕戦でパターをトライビームに替えたことも話題になった)、最近の試合で彼女が5番ウッドを新しいユーティリティウッド(以下UW)に替えていたから、関係者の間に衝撃が走った。 14本の中で特に不動だったのが、3番、5番ウッド(キャロウェイX HOT PRO)、4番ユーティリティ(タイトリスト816H)の3本。いま、その“クリーンアップ”に変化が訪れている。きっかけはキャロウェイのスタッフが持ってきた、23度の「APEX UW(23年モデル)」だった。 最初に上田がテストしたのは8...
2023/09/30ツアーギアトレンド

吉田優利 クラブを替えるMyルールは? 「本気モードの1発目」

“クラブを替えない女”として前回紹介した上田桃子の妹分(同じ辻村明志コーチに師事)、吉田優利も負けず劣らず“替えない女”だ。 バッグの中に入るクラブを列挙すると、「SIM2 MAX フェアウェイウッド」(2021年)、「ツアーB JGR ユーティリティ」(2019年)、「221CB アイアン」(2022年)と3、4年モノが目立つ。最も古いのが「オー・ワークス ブラック #2W パター」で、こちらはなんと5年以上も使用している。そんな彼女が、いざクラブ替えるときはどんな基準で決めているのか、非常に気になるところだ。 今シーズンは、吉田が契約するブリヂストンの新しいドライバーが出た年(アイアンと...
2023/10/04ツアーギアトレンド

パワーヒッター幡地隆寛がハマる二つの練習器具

◇国内男子◇ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント 事前(3日)◇三甲GCジャパンコース (兵庫)◇7295yd(パー72) 三甲GCジャパンコースの打撃レンジで、幡地隆寛が下駄(げた)のような練習器具に乗って球を打っていた。乗っているのは平たい山のような形をしたプレート、山の頂点の細い面を地面につけているので、プレートに乗ってアドレスするだけでもバランスが取りづらそうだ。それでも幡地は大きな体を揺らしながら、スリークォーターショットでいい球を連発。バックスイングで右足かかと側に、フォロースルーで左足かかと側にカクカクとプレートが動いていた。 「前から気になっていたんですよね、この練習...
2023/03/09ツアーギアトレンド

西村優菜が2年ぶりにドライバー変更 「エピック→パラダイム」への理由を語る

なかなかクラブを変えないことで知られる西村優菜が、アメリカの試合に向けていくつかクラブチェンジを行っていた。しかも、2年間使い続けてきたドライバーを変えたというから、国内開幕戦の会場ではプロ仲間も関係者もザワついた。初の海外挑戦とあり、期待と不安が入り混じる中、クラブチェンジの背景を本人の口から語ってもらった。 トリプルダイヤのSへ「もともと小ぶりなヘッドが好き」 ―ドライバーを「エピックスピード」から「パラダイムトリプルダイヤS」に変更しましたが、今回“変えられた理由”を教えてもらえますか? トリプルダイヤ以外にも、(パラダイムの)スタンダードモデルや「X」など全てのヘッドを打って、最終的...
2023/05/08ツアーギアトレンド

ロリー・マキロイの撮れたてホヤホヤ14本 ウェッジ、パターが元サヤに

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 3日目(6日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7538yd(パー71) マスターズ以来、約1カ月ぶりの試合となったロリー・マキロイ(北アイルランド)。彼の最新の14本をチェックしてみよう。 今年に入って、3番と5番ウッドはいち早くステルス2プラスに変えていたが、ドライバーに関しては2月のジェネシス招待でステルス2プラスにスイッチ。 テーラーのマキロイ担当によれば「彼はステルス2プラスの操作性の高さを気に入ってくれた。ドローとフェード、そしてたまに打つカットボールも彼の思い通りの球が打てている。スピン量は2200~2500回転の間で落ち着いてい...