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2023年 ウェルズファーゴ選手権
期間:05/04〜05/07 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)

“トミー、お前もかっ!” フリートウッドはドライバー2本態勢で首位スタート

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 初日(4日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7538yd(パー71)

トミー・フリートウッド(イングランド)がバッグの中にドライバーを2本入れているのはご存知だろうか。キャディバッグをのぞいてみると、エースのテーラーメイド ステルス2 プラスに加えてもう1本、見たことのない小さなドライバーが入っていた。ソールには「BRNR」の文字が入り、黄金色のクラシカルなデザインのヘッド。実はこれ、テーラーメイドの新しいミニドライバーだ。

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すでに米国で発売されている「BRNR MINI」(同社の現地ツアー担当はバーナーミニと呼んでいた)。PGAツアーでは「マスターズ」前後にテストを始めており、大会最年長の63歳6カ月5日で予選通過を果たしたフレッド・カプルスを含め、複数の選手がオーガスタでも使ったという。

翌週「RBCヘリテージ」から3Wを抜いてBRNRをバッグに入れたフリートウッドは「(ヘリテージの開催コース)ヒルトンヘッドは狭い上に縦距離のコントロールも求められる。このコントロール性能の高いミニドライバーがちょうど良かった」と語る。首位発進を決めた今週「ウェルズファーゴ選手権」でもドライバー2本態勢を継続。この小さなドライバーの気に入ったポイントを、もう少し踏み込んで聞いてみた。

「もともとティショットでコントロールする時も、フェアウェイウッドよりドライバーの方が得意。ラインを出したりカットボールを打ったり、それをいつもドライバーでやるんだ。僕の場合、3Wを使う機会は限られているんだよ。ミニドライバーは3Wよりちょっと飛ぶし、直進性も優れている。さらにこのヘッドはやさしく感じて、スイングしやすくて気に入っているんだ。最近はパー5の2打目で270~280ydが残って、みんな2オンに苦労しているだろ? その距離には、まさにちょうどいいクラブさ」

現在は3Wの代わりとしてBRNRの13.5度を入れているが、このヘッドには11.5度のロフト設定もあり、ドライバーを抜いてミニドライバーを投入という選択肢も考えられる。

テーラーメイドのツアーレップによれば、ヘッド体積は304ccとドライバーとフェアウェイウッド(ステルス2 プラス FWで170cc)の中間の大きさ。1990年代に出していた同社のバーナードライバーのイメージで作られたモデルで、確かに色味といい、ソールのデザインといい、レトロなデザインが何ともカッコよさを演出している。一方でツイストフェースやスピードポケットといった最新のテクノロジーもしっかり搭載しており、購買意欲をそそる一本だ。日本でも使いたい選手、多いだろうな…。(ノースカロライナ州シャーロット/服部謙二郎)

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