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USTマミヤの新シャフト「LIN-Q」はどんな性能? プロの評判は?

ツアー界の夏の風物詩といえば、新しいシャフトのお目見えだろう。梅雨の時期から夏にかけて、シャフトメーカー各社が試合会場で新シャフトの展開を始める。だいたいは秋に発売するモデルを先行してツアープロに“ぶつけ”、その感触をヒアリングしているのだ。

ことしでいえば、6月に各社こぞって新作を出し、グラファイトデザインが「ツアーAD VF」、フジクラが「SPEEDER NXブラック」、三菱が「TENSEI PRO1Kブルー」をあててきた。USTマミヤだけがこれまで動きがなく影を潜めていたが、先週の日本プロゴルフ選手権から新しいシャフトをひっそり投入。まだ、余り情報が出ていないようだが、片山晋呉など数人の選手にモノを渡してテストを重ねているという。いったいどんな性能のシャフトをしたためてきたのか。「横浜ミナト」の会場で調査を開始した。

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その名は「LIN-Q」(以下LINQ)。黒色ベースのコスメでケミカルなデザインが入り、見た目はいかにも“アメリカンテイスト”なモデル。聞けば、このLINQはグローバルモデルで、日本だけでなく世界規模で展開する商品とのこと。モデル自体、米国では以前から存在し、“ハードパンチャー”たちがドライバーやフェアウェイウッドに挿していた。最近では最新モデルをリッキー・ファウラーが5番ウッドに入れていて、コーリー・コナーズ(カナダ)はこのシャフトをドライバーに挿して3月のバレロテキサスオープンで優勝している(ともにLINQ WHITE)。

ことしの「全米オープン」では桂川有人もこの「LINQ RED」をウッド類に挿していた(今は別のシャフトに替えた模様)。そのときの桂川はスリクソンの新しいドライバーに替えたばかりで、「ヘッドとのフィーリングが良くてしっかり振れる」とのことだった。アメリカではレッド、ホワイト、ブルー、さらにロースピンモデルのブラックがあるという。

では、そのアメリカで流行っているLINQがそのまま日本に来たのか。その内実を聞いてみようとUSTマミヤの担当者にうかがうも、「すいません、まだしゃべれないんです」という製品発表前のお決まりパターンの返答。

こうなったら実際に試している選手に聞くしかない。先週からそのシャフトをテストしていた市原弘大は、「シャフトが全体的にしっかりしていて叩いていけるし、球も強いです。振った感じのまま素直に球が出ていきますね」と高評価。市原はこれまで「The ATTAS V2」を使ってきたが、LINQはそのV2よりハードな印象らしく、「V2も癖はないですけど、LINQよりはしなり戻りがあって弾く感じがありますからね。LINQの方が大きくはしならないので力が入っても大丈夫だし、より叩けるかな」と分析。いま使っているヘッド「キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンドS」との相性も含めて、このあと最終調整をしていくという。

市原の話を聞く限り、やはりプロや上級者が好むようなアスリート志向のシャフトなのだろう。となると、昨年の年末に出た万人受けする「The ATTAS V2」とは一線を画すから、今後USTマミヤはこの2つのラインで、ユーザーをうまく棲み分けていくつもりなのか。LINQの発売時期は今秋の予定。追加情報が入ったらまたお届けしよう。(横浜市保土ケ谷区/服部謙二郎)

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