2000/06/09国内女子

3強豪(?)並走

2日目、山崎千佳代に代わって首位に並んだのは、66をマークした村口史子・中野晶、他に5つ伸ばした久保樹乃。8アンダーとして2位以下に2打差をつけている。6アンダー4位グループには三橋里衣・木村敏美。前日単独首位からのスタートとした山崎千佳代は80を叩き、1オーバー23タイまで崩れてしまった。 ここのところ精彩を欠いていた村口史子が6バーディ、ボギーなしプレーで一気に首位タイに踊りでて来た。今日沈めたバーディの半分が5メートル以上のパット。「ノーボギーは久しぶりですね。パターの調子がすごくよくて、入る入らないを別にしても自分の思った通りのラインに打てたのが嬉しいです」 去年の良かった頃の調子まで...
2000/06/04国内女子

不動裕理、文句なし完全優勝

予想をくつがえすことなく、不動裕理が最終日もスコアを4つ伸ばして堂々の完全優勝を飾った。今季2勝目。ツアー通算3勝目。勝てそうで勝つことができずに苦しんでいた昨年の日々が嘘のような強さだ。 データを見ると一目瞭然だ。今季出場したのは9試合。そのうち優勝が2回、2位が2回、3位が1回。トップ10を外してしまった試合はわずか3試合しかない。圧倒的な強さ。たまに35位(那須小川)とか21位(中京BS)になると、不振か?と感じてしまうほどのステディさで、これなら賞金レースのダントツ首位も理解できる。 今週の収穫は単独2位に入った大塚有理子だろう。米山みどり、韓煕圓、藤野オリエなどと同期で、まだ実質...
2000/06/03国内女子

不動裕理、伸ばして首位キープ

動きがありそうに見えた2日目。アウトでは安井純子がバーディ街道を突進して一時は8アンダーにまで伸ばした。しかし安井の進撃は中盤からウソのように停止して、終わってみれば平凡な2アンダープレー。大塚有理子も激しい出入りだったが、5バーディ、2ボギーのトータル6アンダー、2位。この日バーディ2つ、ボギー1つと着実プレーの不動裕理が首一つ抜け出した7アンダーで、結局は単独首位を守り抜いた。 これまでのパターンなら文句なしに不動の逃げきり優勝なのだが、今週はちょっと紛れの要素が多い印象で、明日も激戦がありそうだ。注目の高校生アマ佐藤丹美は続かずに33位へ後退した。 すぐ前の組の安井が気持ちよくスコアを...
2000/05/28国内女子

曽秀鳳、競り合いを制して今季2勝

風が強かった最終日。首位スタートの曽秀鳳は伸びなかった。アウトでズルズルと貯金を3つ吐き出してしまい、このまま崩れてしまうかとも思われる展開だった。しかし後半立ち直ってトータル5アンダー。逆に後半スコアを乱した高村亜紀を振り切った。曽秀鳳は97年のグンゼワールドレディスから3年のブランクが空いた今年、早くも2勝を上げている。 「長かった。1日、長かったです」という曽秀鳳。緊張してスタートし、4番5番とボギー。6番で並ばれ、9番のボギー・バーディで高村に2打のリードを許してしまった。しかしその直後、高村が10番11番と連続ボギー。「また私に向いてきたかな、と思った」と曽。 高村の自滅の形で15番...
2000/05/27国内女子

上位後退。曽秀鳳、高村亜紀が浮上

曇天、強風の2日目。上位は大幅に入れ代わった。初日トップの橋本愛子はイーブンパーに後退し、代わって曽秀鳳、高村亜紀が浮上。まだまだ最終日も波乱が起きそうな雰囲気だ。 曽秀鳳はなんと8バーディ。後半は2連続ボギーも叩いたが、上がり4ホールをすべてバーディとした。ショットが冴えて1~2メートルに付けてのバーディが4ホール、チップインバーディも2ホール。 「コーライグリーンは台湾もそうだから馴れている。重さも同じ。パターもしっかり打てている。明日は緊張しないよう、1打1打頑張ります。所属も廣済堂なので、ぜひ頑張りたい」と曽秀鳳。 曽秀鳳の66には及ばなかったが高村亜紀は68。ボギーなしの4バーディ...
2000/05/21国内女子

プレーオフ制して肥後かおり勝利

下から高村亜紀、藤野オリエが猛烈に追い込んだ。しかも肥後、三橋、具の最終組は揃ってスコアが伸び悩み、下手すると大逆転劇の可能性すらありそうだった。しかし肥後かおりは14番、15番と落としながら踏みとどまっての6アンダー。三橋里衣は13番でひとつ伸ばしての6アンダー。この膠着状態からどちらも抜け出すことができず、そのままプレーオフへ突入。こうなると経験の差、やはり勝つ味を知っている肥後が圧倒的に有利だった。 これで肥後かおりはツアー11勝目。先週のヴァーナルカップRKB3位の悔しさをはらした形だ。 「苦しいラウンドでした。よく勝ったな、という感じです」と逃げきった肥後かおり。「プレーオフのセカ...
2000/05/20国内女子

肥後かおりが逆転リード

雨の2日目。キャンセル待ちのウェイティングからチャンスをつかんだ三橋里衣も好プレーを展開してスコアを伸ばしたが、その上を行ったのが肥後かおり。3連続、2連続と肥後らしい集中バーディ攻撃で一気に7アンダーにまで突出した。下から具玉姫、塩谷育代とベテランが追ってはいるが、間に合うかどうか・・。東尾理子は5打足りず予選落ち。 「7番ホールがキーポイント。プロアマの日からずっとバーディ取ってる」という肥後かおり。そのゲンのいい7番でまず3メートルに付けてバーディ。8番では7メートルが入り、9番は3メートル。3連続バーディだ。 後半、寒さのためか左肩に違和感があった。「なんかヘン」な感じで12番は3...
2000/05/14国内女子

不動裕理、はやくもツアー2勝目

不動裕理、肥後かおり、そして高村亜紀の3人に絞られた優勝争いだったが、堅実プレーでパーを重ねた不動裕理がチャンスを生かしての2バーディ。出場選手の中でただ一人の70マークで、2位・高村に3打差をつけて逃げきりの優勝を飾った。不動はこれで昨年11月の伊藤園に続くツアー2勝目。 前半、不動裕理のショットは芳しくなかった。「あまり乗らないんで、ピンを狙わないように、センター狙いにしました。結果的にそれが良かったんですね」 6番ホールでは高村亜紀に並ばれた。しかし意識するヒマもなかった。意識しないでいるうちに、競り合う相手がどんどん後退していった。 「順位のことなんか気にしていられなくて。そのホール...
2000/05/13国内女子

東尾後退。肥後、不動が首位に浮上した。

初日いい感じのゴルフだった東尾理子は2日目、5ストローク後退して12位タイグループへ。なかなか思うようなゴルフをやらせてはもらえない。また藤井かすみも大きく沈んで、現状維持の不動裕理、2打伸ばした肥後かおりが2アンダーの首位タイとなった。 このところ劇的復活(?)の雰囲気が漂い始めているかつてのスーパーヒロイン・ト阿玉は2回にわたっての3連続バーディで一気にイーブンに戻した。本当に自分のゴルフを思い出し始めているのかも知れない。 肥後かおりはスタートホールをいきなり3パットボギーにしてしまった。しかし動じない。「このコースはスコアが伸びない。距離的なものもあるし、下が柔らかいのでランが出ない...
2000/05/07国内女子

カリー・ウェブのダントツV

誰も追いつくことが出来なかった。昨日だけで8打の差をつけ、さらに他選手がバタバタと崩して行く中73でまとめ、豪州のカリー・ウェブの9打差で見事な独走逃げ切り優勝となった。12アンダーで今大会最少スコアを更新した。3アンダー2位には安井純子・不動裕理。 風の強い日だった。「こんな日に8打のリードがあったので、比較的余裕がありました。集中力を保つ事を考えてプレーしましたね」と優勝したK.ウェブ。昨日でバーディを使い果たしたと言うが、リードを縮められることもなくなんなく逃げ切った。「9ホールを終えた時点でまだリードがあって優勝は大丈夫だと思ったけど、自分のためにいいゴルフを心掛けました。」 今日は...
2000/05/06国内女子

K.ウェブ64でトップ一人旅

米国賞金女王が実力をみせつけた。K.ウェブがなんと64をマーク、2位に8打差と大きなリードで首位を堅持している。その後を5アンダーの不動裕理・安井純子が必死で追いかけている。那須美根子が4アンダー4位。肥後かおりが今日を66とし前日4オーバー23位から2アンダー5位タイまで順位を上げた。朴セリは3ラウンドでようやく調子が出てきたのか68とし、S.グロンベルグと共に3オーバー14位タイ。 1イーグル、8バーディ、2ボギーとしたカリー・ウェブ。「今日のハイライトは17番のチップイン」 出だしの1番をバーディとし前半はボギーなし。後半では13番からを4連続バーディ。締めは17番、グリーン右からSWで...
2000/05/05国内女子

K.ウェブが4つ伸ばして首位

ニチレイカップ2日目、ほんの一握りの選手だけがスコアを伸ばしている中、4つもの貯金を増やしてK.ウェブが首位に立った。前日2オーバー24位からスタートの安井純子がウェブと同じ68をマークして岡本綾子・不動裕理・S.グロンベルグと同グループの2位まで浮上してきた。那須美根子は1アンダー6位。前日トップスタートだった新井敬子が今日だけで5つ落として2オーバー11位まで後退している。朴セリはトータル7オーバー48位の位置にいる。 「ボギーも叩いたけど運が悪いというのもあったし、今日のプレーは全体的に良かった」とは7バーディ、3ボギーのトータル5アンダーで単独首位に立ったK.ウェブ。「今はいいプレーが...
2000/05/04国内女子

新井敬子が首位。ウェブは3位タイ

初日をリードしたのは、3アンダー新井敬子。トータル2位には那須美根子。K.ウェブ、岡本綾子、吉川なよ子ら6人が3位に並んでいる。 アマチュアの成田いづみが米山みどりらと共に1オーバー15位タイと頑張りをみせている。韓国のスパースター、朴セリは2オーバー25位タイ。今季まだ、上位争いに顔を出していない村口史子は5オーバー72位からのスタートとした。東尾理子は37位タイからのまずまずの発進。 5バーディ、4ボギーとしたK.ウェブは「グリーンが早くて難しかったので、手前につけなくてはと思ったのがショートしてしまう結果に・・・。でも風が吹いているわりには満足のいくスコアだった」 今日の午後スタートの選...
2000/04/30国内女子

曽秀鳳、3年ぶり通算4勝目

前日2オーバー11位からスタートした曽秀鳳が7バーディ、1ボギーの66をマークして今大会を制した。初日からトップを守っていた木村敏美は今日73とし、トータル3アンダー2位とした。 「優勝は全然意識していなかったのに。今年はまだベスト10入りがなかったので、取りあえず10位以内に入りたいと思ってプレーしていました」と、優勝した曽秀鳳。昨年は8月までの賞金が500万円ほど。今年は開幕5戦目、早めのVで一安心できた。 今日の内容は7バーディ、1ボギー。「ショットもパターも良かった」 原因は再春館レディスでの「ト阿玉さんのスウィングが右の肩を中に入れているのを見ていて自分なりに考えて変えてみたんです。...
2000/04/29国内女子

木村敏美、4アンダー単独首位

カトキチクイーンズ2日目。前日首位からスタートした木村敏美が4アンダーで単独の首位。同じく首位スタートだった武田久子は今日の3オーバーで4位に後退した。69をマークした中野晶が2位。3位に大場美智恵。初日8オーバー88位だった岡本綾子は69をマークして一気に34位まで順位を上げてきた。 「今日はパターに救われました」とは木村敏美。ショットの調子がいまいちだという。体調もよくない。ラウンド中、前の組みが詰まってゆっくりしたペースに助けられた。「アイアンが悪かったから大変でした。でもティショットはいいのにねぇ」 それでも昨日と同じくボギーの次に確実にバーディを決めるプレーで、3バーディ、2ボギーと...
2000/04/28国内女子

木村・武田がトップタイ

JLPGAツアー第5戦目となるカトキチクイーンズ。首位は木村敏美と武田久子の中堅組み。アンダーパーが少ない中、後続に2打差をつけてのいいスタートを切れた。3位には1アンダー入江由香。服部道子・中野晶・鬼沢信子ら5人は4位グループ。 今日の風はよく向きを変えて、選手達を悩ませた。「アゲンストだと思ったらフォローになったり。難しかったです」とは木村敏美だ。それでも、4バーディ、1ボギーとしたが、実は風邪気味。「体調が万全でなかったので、無理しないように心掛けていたのがよかったのかな」 かえって力まなかったのが良いほうへ転んだ。 今年からボールとドライバーを変えている。ボールにはだいぶなれてきた。ド...
2000/04/23国内女子

福嶋晃子、逃げきってV

お隣りの茨城ではキリンオープンが中断したが、ここ那須小川でも雷雨のため約1時間の中断となった。この中休みが「かえって良かった。リズムが悪かったので、休憩がもらえるんだなという感じでした」という福嶋晃子。2バーディ2ボギーのイーブンにまとめて堂々の逃げきり。 福嶋晃子は2番でセカンドをぴったり付けてバーディ先行。4番で1メートル半を外すボギーもあったが、5番ではあわやOBになりそうなボールがセーフ。「昨日からツイてます。常にツイてる。何があってもツイてると思ってました」 米ツアーではたった1ストローク落としても順位が大きく下がる。「一つでも落とせないという気持ちがあります。アメリカではスコアを伸...
2000/04/22国内女子

福嶋晃子、猛チャージで一気に首位

こんなに明るい表情の福嶋晃子を見るのも久しぶりなような気がする。3番のイーグルをきっかけに、何をやっても好結果の7バーディ。63をマークして圏外の23位から一気に単独首位に上がった。中野晶の好ゴルフもかすんでしまうような展開だった。明日最終日もアッコの笑顔を見ることができるか。 福嶋晃子は「明日はOB 3つまでいい。とにかく振ってこい」と父に言われてきたという。ミスを怖がらず、思い切り振ることができた。 3番ロングもドライバーを使った。セカンドは3アイアンでわずかに乗らず。しかしカラーからきれいに決まってのイーグルだった。「ついてるな」と思った。 あとは8番から3連続バーディ。13番も1メート...
2000/04/21国内女子

ベテラン安井純子リード。2位に藤井かすみ。

昨年の大会は、悪天候のため36ホールに短縮。若手が脱落していく中、ベテラン具玉姫が勝利をおさめた。今年の那須小川レディスもまた、初日から雨にたたられた。 初日首位に立ったのは、安井純子。昨年廣済堂レディスで復活劇を遂げた大ベテランだ。しかし昨年は予選落ちを喫したこのコース。今日は7バーディ、1ボギーの66をマークした。5アンダー藤井かすみが追走。3位には大城あかね・中野晶ら4人が2打差の位置につけている。 「ドライバー、アイアンがスタンスしたところに振れたおかげ」とショットが好調の安井純子。先週は風邪のため1R終了後に棄権した。それから4日間点滴を打ってもらっていたというが、プロ生活初めてのこ...
2000/04/16国内女子

米山みどり、危なげなくツアー2勝目

最終日も全体にスコアは伸び悩んだ。追走グールプに3打差をつけてスタートした米山みどりが危なげなく36-36のパープレー。2位黄玉珍をかっちり3ストローク離してのホールアウト。去年のフジサンケイに続くツアー2勝目をあげた。決して万全とはいえないショットだったが、それなりにまとめる力はさすが米山。今年の目玉になりそうな予感すらする。 米山みどりは5番でバーディ先行。9番、13番をボギーにしてしまったが16番でイーブンに戻してほぼ勝利を確定。17番のボギーにも動じることなく18番はグリーン外から放りこんでおまけのバーディとした。 「ショットは悪かったんですが、インに入って1打差に詰められてからはフッ...