1998/06/05国内女子

中野晶、坂上晴美が5アンダーの首位

ちょっと風はあったが天気もなんとかもってくれた初日、ボギーなしの5アンダーで飛び出したのは中野晶。上位で名前を見るのも久しぶりだ。今日はショットがほぼ100点満点。「7番で乗ったか乗らないかというのがあった以外はすべてパーオンです。ショットは完璧でした」 問題はパッティングだけだが「細心の注意をはらってプレーしている」という。そもそもショートゲームが課題だった。特にグリーンを外してからの処置に弱点があった。しかし「良いスコアがショートゲームの不安を解消してくれるような気がします」 坂上晴美はボギーがひとつ。6バーディ。「今日のプレーは150点以上。点数がつけられないです」という。トーナメントリ...
1998/05/31国内女子

李英美、ガマンの逃げきり優勝

3人が5アンダーで並んでの最終日スタート。しかし前半好調だった永田富佐子はインに入ってから崩れ、またトーナメントをリードした原田香里もやはり後半になって不調。後からついていく形となった李英美が結局スコアを3つ伸ばして優勝をとげた。 永田富佐子はアウトを33。しかしインに入って3ボギー。「ずいぶん貯金したのに、インで全部ハタいてしまった。パワーがなくなってしまったというか・・」 原田香里もアウトでボギーなしの4バーディ。しかしインでは2ボギー。「今日はイタダキだなと思ったんですけど。2勝したかったんだけどなー」 李英美はじっとガマンをしているうちに、上の2人がバタバタ崩れていった形。「自分が優勝...
1998/05/30国内女子

3人が5アンダーで混戦模様

前日首位の福本佳世は71と踏みとどまって4アンダーの単独4位。しかし首位にはベテラン永田富佐子、原田香里、そして李英美の3人がそれぞれスコアを伸ばして並んだ。復調が期待されている福嶋晃子はアウトでスコアを崩して2アンダー、6位タイグループ。 今季すでに1勝の原田香里は6バーディ、3ホギー。アウトでスコアを3つ伸ばしたが、インは2ボギー、2バーディ。 「11番(ロング)のバーディ計算のホールをボギーにしてしまったので、なんとか取り返したいと思ってプレーした。ところが16番でまたボギー。17番18番は怒りのバーディです」 「明日は優勝しか狙いません。もちろんです」とはっきりしている。「全ホールをバ...
1998/05/29国内女子

首位は福本佳世。福嶋晃子も復活か?

いまの女子ツアーの見どころは服部道子・具玉姫の賞金女王レース。ひとつ優勝して具玉姫がその気になってしまったからこれからの争いは熾烈になる。面白いところだ。そしてもうひとつ、福嶋晃子はいつ復活してくるのかも気にかかるところ。本当に復活してくるんだろうか、と半信半疑になっていたファンもいたはずだ。 その福嶋晃子がようやく2アンダーというまともなスコアで上がってきた。初日から2位タイ。今週は明るい顔が見られるか。 福島は前半パープレー。しかしインに入ってから3バーディ、1ボギー。「なんとなくショットがよくなってきた」という。しかしスコアがまとまった原因はインではなく、悪いなりにパーを拾ってゆけた前半...
1998/05/24国内女子

プレーオフを制して具玉姫の優勝。

前日は6アンダーで並んでいた島袋美幸、具玉姫。この2人がそのまま雨と濡れた芝に悩まされてスコアを崩し、3アンダーでのプレーオフとなった。 トーナメントをリードしていた具玉姫は18番で左のラフに打ち込み、ここから痛恨のダボ。しかし追う島袋もまた寄せ切れず18番でボギー。ボギーの叩き合いの末はプレーオフにもつれこみ、具玉姫が今季の初優勝。賞金女王獲得レースへの第一歩を踏み出した。 「運がよかった。1番のダボでどうなるかと思っていた。慎重にやろうと思っていたが、ぐちゃぐちゃになってしまった」と具玉姫。もっといいスコアで上がる予定だったが、結果的には2ダボ、4ボギー、5バーディ。苦しかったが「自分を信...
1998/05/23国内女子

島袋美幸、具玉姫が6アンダー首位

島袋美幸以外は上位陣が総入れ換えとなった。前日首位の高村亜紀、戴玉娟、チェダーは沈み、かわって実力の具玉姫が下から上がってきた。 具玉姫は2日目を4アンダープレー。 「とにかく慎重にプレーした。久しぶりに緊張して、いいプレーができている。調子も上向きになっている」と具。13番では池に入れたが1パットボギーで切りぬけた。粘り、総合的な力では定評のある具だが「明日も慎重にプレーできたらいいと思っています」 島袋美幸はボギーなしの3バーディ。首位をキープした。「アプローチとパターに助けられた。昨日も今日も気楽にやってるのにこんなになるなんて、思ってもみなかった」 2カ月の休みの後だけに「ゴルフができ...
1998/05/17国内女子

高須愛子、3人プレーオフを制す

最終日も大混戦。前日の公約通りスコアを現状維持した高須愛子、下から追い込んできた山田かよ、村口史子の3人が3アンダーで並びプレーオフ。ベテラン高須が激戦を制した。 結果的に現状を維持といっても高須愛子は悠々のトップだったはずが終盤になって大崩れ。14番からスコアを4つ落としての3アンダーだ。 「13番のバーディで、いけるかなと思ったとたんボギー、ボギーです。情けないです。ゴルフって貯金があって気持ちが下向きになるとかえってダメですね」 他の選手のスコアがどうなっているか、情報がなかった。16番まで来て初めて村口や山田のスコアを知った。「プレーオフになって、これはマイッタなーと思った」というのが...
1998/05/16国内女子

武田久子、4アンダー単独首位へ

全体にスコアが伸びない。初日トップの53歳岡田美智子は大きく崩れて後退。やはり続かなかった。かわって33歳の武田久子が首位に上がってきた。武田は91年にプロ合格。野呂奈津子と同期になる。 「この8試合、よくなかった。頑張れるときに頑張っておかないといけない。今日はショットが良く、ピンに近く寄ってくれてのバーディパットばっかりだった」と武田。1ボギー、4バーディ。 いつまでも若さの勢いでプレーし続けることはできないと思うようになった。 「もうひとつ上のゴルフができるように考え方を少し変えた。いつもだったらつい雑になりがちなパットを、一つ一つていねいにやった結果だと思う」 ベテラン高須愛子は5バー...
1998/05/10国内女子

プレーオフを制してノイマン優勝!

最終日、磐石と思われたリサロッテ・ノイマンが動揺した。10番ミドルホールでトリプルボギーの7。さすがにもう追いつけないかと思われたのだが・・。 「もう勝てないと思った。でもあと8ホールある。8ホールで3つバーディをとればなんとかなると思いなおした」とノイマン。3つには届かなかったが13番、16番でバーディを決めた。しかも終盤18番になってトーナメントリーダーの高又順がボギー。思わぬ3人プレーオフ。最後は定評あるパッティングが勝敗を決めた。 「プレーオフというのはストロークプレーから急にマッチプレーに切り換わるところが難しい。周囲を気にせず、相手がどうのこうのではなく、自分自身でバーディを取りに...
1998/05/09国内女子

ついに出た! ノイマンが65をマークして首位タイ

長丁場のこの試合、3日目も高又順は堪えながらの首位キープ。11番でボギーを叩いたほかはすべてスコアカード通りのラウンドだった。 「昨日のゴルフとまったく違ってしまった。1日が長く感じた」という高又順。しかし「自分はガマンして集中できたときにいいスコアが出るゴルフ。パープレーを目指すけれども、でもひとつでも多くアンダーが出せるようにがんばります」 やはり本命が出てきた。招待選手を代表するような形でついにL.ノイマンが本領発揮。昨年は日本で2勝。日本の気候や雰囲気がなんなとくスウェーデンに似ていて肌に合っているらしい。3日目はアグレッシブなプレーに努め、12番でボギーを打ったものの、なんと8バーデ...
1998/05/08国内女子

高又順、スコアを伸ばして首位キープ

2日目も高又順が堅実にスコアを伸ばしている。K.ウェブ、L.ノイマンは少し戻したが、デービースはちょっと不本意。福嶋晃子はまたも予選を通ることができなかった。 高又順は1番2番をバーディでスタート。「アドレスが昨日と同じくらいしっくりして、風が気にならなかった」 しかし首位ということもあり、ちょっと力が入ったという。「今週はウェッブ、ノイマン、デービースが来ているから、いつもより気が入っているのかな。ガンバロウという気持ちがあります」 黄ゲッキンは3バーディ、1ボギー。昔の写真を整理していたら、いつのまにかスウィングがフラットになっていたのに気がついた。整理もやってみるものです。 「今年は試合...
1998/05/02国内女子

古川、坂東は後退。かわって上田珠代が首位へ

強風の2日目、坂東貴代は一変して絶不調。ボギーホールの連続で81とし大きく後退。また古川千尋も一時は単独首位に立ったが終盤スコアを崩して後退。かわってプロ入り6年目の上田珠代がトップへ浮上してきた。 上田珠代は3バーディ、2ボギー。決してショットが良かったとは言えなかったが、寄せて1パットとしのぎ続けた。「はっきりいって風は嫌いです。でも今日は風と仲良く、風に乗せていこうという気持ちになれたのが幸いしたと思う」 今季初出場の試合。資格はなく、推薦での出場。もちろん最終日最終組でのプレーは初めてだ。 増田能子は4バーディ。18番でボギーとしてしまっての69。 「キャディさんに助けられました。言う...
1998/05/01国内女子

復活古川、新鋭坂東が3アンダー首位

10年ぶりに復活した古川千尋(中島千尋)が、好調はフロックではないことを証明? しっかり3アンダーでトップに出た。一方新鋭パリパリ、勝ち方も知ってしまった坂東貴代も久しぶりに初日首位。こちらも昨年の勝利がフロックではないことを証明したいところ。新旧(?)対決の様子となった。...
1998/04/26国内女子

プレーオフを制し、服部道子、今季2勝目

ズルズルと崩れかかった服部道子。しかしたにひろえは82と壮大に墜落し、追いすがる選手がいなかった。周囲が後退していく中でかろうじて踏みとどまり、プレーオフの権利を得たのは西田智慧子ただ一人。 1対1の戦いになると自信がものを言う。冷静な服部はトップボールをピンそばに付ける幸運も呼び込み、再春館レディスに続く今季2回目のプレーオフ勝利。早くも2勝目を上げた。賞金ランキングも2位の原田香里に1千万円の差をつけて2700万円。ほぼ独走態勢。 本戦での服部は15番、17番18番とボギー連発。「課題の残る1日でした。17番、18番はサービスホールなのにボギー。逃げ腰というか安全策になってしまった。これで...
1998/04/25国内女子

服部は安定感抜群、2日目も首位をキープ

豪雨のためグリーンが冠水し、一時プレー中断もあった2日目は、まだ優勝経験のないたにひろえが急追。しかし終わってみればやはり服部道子が安定性抜群のプレーでガッチリと首位をキープした。西田智慧子は一歩後退。 一時はたにひろえに首位に並ばれた服部道子だったが、最終18番であやうく転がり落ちるバーディを決めて単独首位。「明日もアンダーパーで、いいリズムでプレーできればと思っています」 最終日は天気がよければ5ストローク差くらいまでは優勝圏内と読んでいる。安心してはいられない。「自分がスコアを伸ばさないとだめですよね。余裕なんてありません。トリッキーなコースにはまらないように、いい流れを18ホールつない...
1998/04/24国内女子

今季強し! 服部道子が3アンダー首位

去年もそうだったが、とくに今年の服部道子は強い。ボギーをひとつに抑えての3アンダー。 「昨日の段階から今日の雨はわかっていました。スコアも伸びないと思っていたから、タブルボギーとか大きなミスをしないゴルフを目指してプレーしました」と、冷静に判断。判断した通りのゴルフをきっちり実践したところがベテランというものだろう。先週よりボールがしっかりフェースに当たっているという。 西田智恵子は改名した。今年からは西田智慧子。「智恵のある子にということで付けてもらったのですが、それにしてはぜんぜん智恵がないじゃないのと言ったら、じゃ変えればと・・」 画数が悪いし、智恵は本当は智慧と書くのが正しいのだそうだ...
1998/04/19国内女子

1アンダーを守り抜いて原田香里 勝利

最後までスコアが伸びない試合だった。つぶしあいのような激しい展開だったが、最後の最後まで1アンダーを守り抜いた原田香里がほぼ1年ぶりの優勝。新鋭・本山裕子もよく食いついていったが、18番でパーパットを外して惜敗。 原田は5番でいきなりダボ。6番でバーディとしたものの8番ボギー・・という具合で必死でスコアを守り抜いた1日。「疲れました。ダボが来て苦しい展開だったし、バーディチャンスが取れなくて諦めかけていました。14番でようやくバーディが来て、本山さんがボギーで、しかも服部さんと並んでいることを知って、まだイケルかなと・・・」 プレーオフは覚悟していた。そもそも服部が後退していたことを18番まで...
1998/04/18国内女子

首位グループ交代。本山、山岡が-2。

全体としてはスコアが伸びず、服部道子だけがなんとか踏みとどまったが、他の前日のトップグループは申し合わせたように後退。かわって昨年から好調のベテラン山岡明美、そしてまだ若い本山裕子が2アンダーで首位。 山岡明美は今季すでに1勝。去年の勝利で忘れていた勝ち方を思い出したように調子がよくなっている。2日目も3~4アンダーペースでラウンドできそうな内容だったが最後の4ホールでボギーを3つ打ってしまった。 「上がりホールはちょっとバテました。14番までができすぎでした。でも3ボギーはいただけませんね。3つのボギーを2つで収められればプロとしてまぁまぁなんですが」 山岡はいつも、ファンにとって面白い試合...
1998/04/17国内女子

乱戦、2アンダーで5人がリード

スコアが伸びず乱戦模様の出だし。服部道子、高村亜紀、安井純子、我妻こずえ、久保樹乃とベテラン、新鋭 5人が2アンダーでトップに並んでいる。 服部道子は出だしの2ホールを連続ボギー。「ガマンのゴルフでした。もう池に飛び込みたい気分。帰りたくなったけど、でもここを堪えればあとからなんとかなるかなと」 いいゴルフではなかったという。本当なら3オーバーか4オーバーの内容。ラッキーもあり、コンディションを考えれば「ついていた。たまたまです」という。 安井純子は逆に1番2番がバーディ。インに入ってからは1ダボ、1ボギー、3バーディと忙しかった。「水曜にコースに入ったんですが雨で回れず。木曜もボール1コでの...
1998/04/12国内女子

古川千尋、久しぶりのツアー勝利

「まず勝ちたい」と語っていた野呂奈津子はスコアを沈めることができず、またも勝利のお預け。古川千尋(旧姓・中島)が本当に久しぶりのツアー勝利。 古川ももう34歳。プロ入りして12年になる。88年にはダンロップレディスにも優勝したことがあったが、このところあまりパッとした成績を上げられないでいた。これで一気に自信回復、昔の中島千尋時代の強さを取り戻すかもしれない。 古川は5バーディ、3ボギー。アウトで貯金し、インで吐き出しながらの70。「信じられない気持ちです。スタートで2打差だったし、だめもとという感じでした。スコアカードを提出してから、やっと勝てた・・という実感です」 提出所でスコアカードを読...