1998/03/08国内女子

金愛淑、3人プレーオフを制して開幕戦勝利!

昨シーズン、勝利こそなかったがコンスタントに上位に食い込み、ランキング21位。金愛淑は着実に力をつけてきた。開幕戦、ダイキンオーキッドを制したのも決してフロックではない。日本ツアーに参加してから、もう14年がたっている。 最終日、ベテラン揃いの最終組は申し合わせたように崩れた。そして一組前の3人がこれも申し合わせたように5アンダーで並び、その18ホールを戦った3人がそのままプレーオフ。十分な実績こそあるものの昨年は不調だった村井真由美、まだ新人同様のプロ4年生・大金寿子、力はつけてきたものの実を結ぶには至っていなかった金愛淑。 開幕戦ということもあり、お互いにミス連発のプレーオフ。しかしその中...
1998/03/07国内女子

いよいよ復活は本物? 岡本綾子が首位キープ!

去年の最終戦、明乳カップで勝った福嶋晃子は優勝ボールをもって入院中のファンのところへいく、と語っていた。今年の開幕戦、岡本綾子へも入院中のファンから「綾子健在!を見せてくれ」とファクスが入った。日頃は気負った言葉をさけるアヤコが「応援にこたえるためにも頑張りたい。いえ、頑張ります」と言い切った。 決して本調子という感じのゴルフではなかった。随所にアヤコらしからぬミスが目立った。「いまトライしていることが、プレッシャーの中でどうなるかなと考えながらのラウンドです。やっぱりドライバーのコントロールがいまひとつ。思ったとおりのティショットなんて、2ホールだけ」 朝から、ワクワクドキドキの感動がなかっ...
1997/11/30JLPGA明治乳業カップ

最終戦も福嶋晃子で締めくくる

文句なし、今年は福嶋晃子の1年だった。最終日も前半2ボギーと危なかったものの、インに入ってからは13番17番でバーディ。今年最後のホール18番をボギーにはしたが、もう勝敗に影響はなかった。 「嬉しいです。最終戦に勝てるとは思っていなかったので・・。最後のホールでは1年間の疲れが出ました」と福嶋。 ボギーが先行した今日、優勝のことより平均ストロークのことを考えた。このままいったら平均が72の大台にいってしまう。「これ以上スコアを落とすことはできない、そう考えてプレーしました。優勝のことを考えると力んでしまいますから」 メジャー2勝。年間6勝。10年シード。「想像もしていませんでした。こんな感じで...
1997/11/29JLPGA明治乳業カップ

塩谷後退、福嶋晃子が3打差首位へ

塩谷育代はどうしたんでしょうか。今季不調の典型的パターンで3日目はバーディ2つ、ボギーが3つ。そしてOB入りのダボ。ガクっと後退。まだ2位ではありますが。 「ショットがバラバラ。練習場からまったくダメでした。17番の3打目になって大きく構えてみたら、やっと当たりました。それまでスウィングが小さくなってしまっていたんです」 追われる立場から追う立場に一変した。「行きます。あきらめないで、最後まで頑張ります。怖がらずに攻めるって、どっかの監督が言ってましたよね」 このセリフはサッカーの岡田監督。確かに同じような立場だ。もうこうなったら怖がらずに攻めるしかない。 福嶋晃子は前半で3バーディ、1ボギ...
1997/11/28JLPGA明治乳業カップ

塩谷育代が抜け出す。福嶋は2位

出てきました。このままおとなしくしている人ではありません。塩谷育代が35-33。グイッと伸ばしてきました。ただし今季終盤の塩谷は、とつぜん乱れてしまうから安心できない。 もちろん追うのは福嶋晃子。これも前半スコアを3つ沈めての追撃態勢。実力選手がやはり顔を出しています。(それにしても久保樹乃はどうしたのだ!) 塩谷はアウト1バーディ、インに入ってからは5バーディ、2ボギー。「ショットは良くもなかったが大きく外すこともなく、パーセーブに苦しむというほどでもありませんでした。いつかは入るだろうと思ってプレーしていました」と塩谷。 もちろん、なんとか具玉姫を抜いて賞金ランク2位に帰り咲きたい。全米女...
1997/11/27JLPGA明治乳業カップ

さぁ最終戦。久保樹乃がまず首位

シーズン最終戦。そしてみんなが必死になる公式戦。まず初日のトップを走りだしたのは若い久保樹乃。昨年初優勝で自信をつけてはいるが、今季は可もなし不可もなしといったところ。ぜひもう1勝して昨年の勝利をフロックと言わせないようにしておきたい。 久保は5バーディ、2ボギー。「1番2番バーディで出たんですが、いつもその後で崩れてしまいます。今日は最初のバーディがないつもりで、パーをとろうと頑張りました」と久保。 メジャーの4日間競技になると「お酒飲んでるわけでも、タバコ吸ってるわけでもないのに手が震えてしまうんです」とか。 どうしたら震えがなおるのか、悩んでいる。お酒でも飲んでみようか、とも考えた。なん...
1997/11/23国内女子

惜しかった坂東。具玉姫が大会2連覇

なんとか優勝して賞金ランク2位へいきたいと語っていた具玉姫が逆転優勝。今季2勝目を狙った坂東貴代はスコアを伸ばすことができず2位。 坂東は1番、4番とバーディを先行させたが6番、9番、11番とボギー。結局72のパープレーとして優勝を逸した。「でも全体的にはけっして悪くなかったし、こういう形の優勝争いは初めての経験です。プラスになりました」と坂東。なんといっても優勝争いの修羅場の経験が浅いだけに、こういう試合の一つ一つが貴重な蓄積になる。 「最終ホールは3パットしてしまいましたが悔いは残っていません。気分的にはスッキリしてます。自分では大満足です」 上り調子だけに、もう気持ちは来週に行っているん...
1997/11/22国内女子

坂東貴代が躍進首位。芳賀は2位へ

初日首位の芳賀ゆきよはアウトで調子を崩して40。「いつも初日がいいと2日目がダメ。出だしでトリ、ボギーと打ってしまって、ああ、またいつものパターンかなと・・」半分あきらめかけていた。 しかしインで3バーディ。トータル73として踏みとどまった。首位に1打差。チャンス十分。 「この後半のバーディは明日につながります。守らず攻めていきます。そうすればシード権も見えてくると思います」と芳賀。 代わって首位に躍りでたのは坂東貴代。インに入って4バーディ。「何がよかったというわけではないんです。全体に安定してました」という坂東。いいときと悪いときの差がハッキリしているのだという。 「これまで特に2勝目を意...
1997/11/21国内女子

芳賀ゆきよ、65をマークして首位

今季あまり活躍の場のなかった芳賀ゆきよが、ボギーなし、7バーディという完璧なゴルフで首位。「のこり2試合、シードへのプレッシャー、あります」という芳賀だが、4連続バーディをふくむ快進撃だった。もちろん自己ベストスコア。 「前期の終了ごろからプレッシャーが出始めてきました。調子も良くなかったし、技術とメンタルがかみ合っていなかったみたいで・・」という。現在ランキング51位。確かに微妙なところにいる。 塩谷育代が不死鳥のようにまた頑張っている。シーズン後半は、浮かびかかってはまた沈むパターンでもがいている。今日は5バーディ、1ボギー。 「あと2試合です。とにかくゲームを楽しんでんいくしかないです。...
1997/11/16国内女子

アルフレッドソン、山岡を下す

波乱が起きてしまった。あれほどノリまくっていた肥後かおりが、逃げの態勢になると別人のように自信を失ったプレー。そして4月の三越カップで3年ぶりの優勝をとげた47歳の山岡明美が、年齢など忘れたような猛烈な追い込み。いったん沈んでしまったかに見えたヘレン・アルフレッドソンの粘っこい再逆転。ドラマはあるんですね。 アルフレッドソンと山岡の一騎討ちとなった終盤、17番で山岡が長い長いパットを決めて抜け出したかと思うと、18番ではアルフレッドソンが難しいフックラインを放りこんでのバーディ。肥後のあっさり逃げきりでカタがつくかと思われた最終日は、もつれにもつれて、そしてプレーオフ1ホール目で決着が着いた。...
1997/11/15国内女子

肥後かおり、ノリまくって9アンダー

まだ波乱があるかも知れないなどど言ってしまったが、このまま順調に行けば波乱なしで終わってしまいそうな様相。肥後かおりがアイアンがビシビシ決まり、6バーディ、1ボギーと乗りまくっている。こういうパターンの肥後は強い。 「新しいボールに変えて、自分の思っている目線にボールが出ていっくれます。すごくいいです。このコース、すごく自分に合っていると思いますよ」とノリノリ。 ただし「逃げのゴルフは精神的にあまり強いほうじゃないので、中途半端にならないように、合わせにいったりしないように気を付けます」と言う。 塩谷育代が塩谷らしいゴルフを見せてくれた。ボギーなしの7バーディ。13番から16番までは4連続。 ...
1997/11/14国内女子

肥後かおりが初日首位

残り少なくなってきた今シーズン。現在イーグル数では女子プロトップ、7月に1勝はしたものの、ちょっと調子の出ていなかった肥後かおりが雨の初日、まず首位に立った。5バーディ、1ボギー。 「タラコの3番5番を今日初めてバッグに入れました。ボールもニューブリードマジックスピンに変えました。普通の2ピースだからパターの時に音が気になるんですが、アプローチでもボールが上がってくれるし、いい感じです。久しぶりのトップだし、なんとかしたいですね」と肥後。心機一転。タラコの3番で220ヤードくらいだという。 H.アルフレッドソンも上位で名前を見るのは久しぶり。6バーディ、2ボギーの68。「この3年、調子が悪かっ...
1997/11/09国内女子

ノイマン、今季2度目の勝利

溜息をつきたくなるような力の違い。LPGAの選手たちはやはり最終日に強い。スウェーデンのノイマン、カナダのケーン、英国のハックニーが揃って67。ついでにデービース、ゲディスも67。最終日はは67が100点満点と決まっているような追い込みだ。日本選手では唯一、小野香子が「100点満点」の67で5位タイ。 リサロッテ・ノイマンは16番でボギーとした他は4連続バーディをふくむ6バーディ。これで米ツアー10勝目。「これで引退するわけじゃなし、これから先、もっと素晴らしい勝利に巡りあえたらいいなと思ってます」 ノイマンは今年はTaKaRa Worldでも優勝。日本のコースに相性がいい。「このコースは広い...
1997/11/08国内女子

井上陽子が健闘2位。福嶋は首位に2差

予想通り米LPGA勢がスコアを伸ばす中で前日5位だった井上陽子が4バーディ、1ボキー、34-35の69と奮闘。 「今日は楽しくできました。一緒にやったスタインハウアーも楽しんでやってたし。何が違うのかわかりませんけど、楽しくゴルフできました」と井上。 米国Qスクールの帰り、同じ飛行機でUSLPGAの選手たちと一緒になり、知り合いもできた。 「朝から声をかけてもらったりとか、楽しいです。Qスクールに行ったことがプラスになってます。楽しいですよ」 17位と出遅れていた福嶋晃子もアウト、インともに2つずつスコアを伸ばして4位タイ。首位に2打差と好位置につけた。また福嶋は3試合を残して今季の賞金女王が...
1997/11/07国内女子

外国勢に並んで森口祐子が首位タイ

今週も実力の米LPGA勢が参加。慣れない日本のコースとはいえ、ズラリと上位に顔をそろえている。やはり底力があるんですね。 そんな中で森口祐子が33-34の67。首位に立っている。かろうじて日本の面目を保っているという感じ。1打差の5位にもまたズラリとカタカナ名前がならんでいる中で、井上陽子が一人ポツンと混じっている。 明日はどちらも、外国勢2人と一緒のラウンド。日本の中のアメリカみたいで、なんか寂しいですね。 森口祐子は6バーディ、1ボギー。「今年のゴルフの中でいちばんいいゴルフでした。2番3番4番とバンカーに入れたけど、その後のパッティングが気持ちよく芯でとらえて打てて、そこから勢いに乗れま...
1997/11/02国内女子

差は10ポイント。日本13連敗!

善戦したと言うべきなんでしょうか。最終日の個人対抗戦は日本が7勝10敗1分け。前日までの差を更に広げての敗北。これで13連敗です。 団体戦では強かった福嶋晃子・原田香里の最強コンビも一人一人に別れると福嶋はクリス・ジョンソンに、原田はシンディ・フィグクリエにそれぞれ破れてしまい、村口史子もデブ・リシャードに惜敗。 「13連勝は嬉しい。でも日本選手に技術が足りないなんてことは言ない。日本でも勝つことは大変と思います」とキャプテンのキリー・ロビンス。要するに「米ツアーの方がより強いプレーヤーがいるということでしょうね」 「初日の大差が大きかった。差をそのまま引きずられた感じ」と日本キャプテン福嶋。...
1997/11/01国内女子

日本善戦。しかし差は7ポイントに!

お祭りといっては選手たちは怒るかも知れない。しかし苦しさと同時に対抗戦特有の気分の高揚があるこの試合。日本はおそろいの赤いユニフォームで応援しあったり、肩を叩き合ったりしての1日。 福嶋晃子・原田香里は今日も勝った。「二人の組合わせはすごくいいと思います」とか。また村口史子・塩谷育代組も初日に続いて頑張り、今度は勝ち点確保。 「風が強かったので、今日は我慢比べだねとみんなで話してました。明日は1対1の対抗戦。今日みたいにギブアップはできないし、気を引き締めてやります」とキャプテンの福嶋。 前日点を取れなかったペアもそれぞれよく戦ったが、やっぱり差は開いた。「だれも諦めてなんかいません。13勝で...
1997/10/31国内女子

初日、米国が圧勝。7.5対1.5!

日米チームの団体対抗戦、ニチレイインターナショナル。それぞれ2人ずつ組んでベストボールで競い、勝てば1ポイント、分ければ0.5ポイントという試合。しかし初日は9戦中なんと米国が7戦を制した。日本で勝ったのは福嶋晃子・原田香里の組だけ。また村口史子・塩谷育代組がかろうじて引き分け。 「1番ホールからイケイケでした。ミスもあったけれど、どっちかがカバーしてバーディ。噛み合わせがすごくよかった」と福嶋晃子。「私がパーの役目でしょう。私がきっちりグリーンに乗せる。するとアッコちゃんがセカンドを狙っていく。自分がそのときにやるべきことが、きっちりできました」と原田香里。 なるほど、原田と福嶋が合体すると...
1997/10/26国内女子

ソレンスタム、風の中の堂々勝利!

スコアを崩す選手が多い中、堅実にパープレーでラウンドしたアニカ・ソレンスタムが堂々の優勝。派手ではなかったが、条件が良くても悪くても72-70-73-72と4日間ステディなプレーを続けられるところが、やはり本場米ツアーの覇者なんだろうか。終わってみると、強い、という印象。 ソレンスタムは前半3バーディ、1ボギー。インに入ってからは2ボギー。 「ちょっとだけはチャンスがあるかなと思っていた。これだけ難しいコンディションだし、出だしでバーディがくれば上位に少しはプレッシャーをかけられるかなと考えた」と言う。 17番のミスパットでボギーとしたときは、負けたと思った。しかし競っていた具玉姫がまさかのダ...
1997/10/25国内女子

不動は後退、具玉姫が抜け出す

風速5メートル。けっこう吹いた。前日首位の若い不動裕理。アウトは1バーディとまずまずだったが、インに入って13番14番を連続ボギー。あがり18番では50センチを外してのボギーだめ押し。 「18番は自分の不注意です。お先にをやって外してしまった。またやっちゃった!という感じ。いままでも何回かやってるんです」 2打の後退となったが「自分としては悪いゴルフではなかったと思ってます。気持ちは焦っていません」と不動。最終組の緊張感の中でのプレー。慣れていないことなのだから「打ってしまっても当たり前と思ってます」と、去年プロ入りの21歳はあんがい冷静だ。 首位に立ったのは41歳の大ベテラン、具玉姫。4バー...