1997/11/28国内男子

ジョー尾崎が単独首位。9アンダー!

大雨の影響を受けて進行は大幅に遅延。水びたしのグリーンを必死でメンテナンスしての続行となった。初日は兄弟なかよく並んでいたが、今日は直道の一人旅。先週先々週と確かにいい感じだから、いよいよ3度目の正直となってもおかしくない。ただしジャンボ尾崎も地味にスコアを1つ沈めて決して悪くはない位置をキープ。 尾崎直道は出だし快調。1番2番、4番5番と連続バーディ。しかしその後から調子が狂った。 「6番7番8番と1メートル強を連続して外してしまった。自分でブレーキをかけてしまった。腹が立って、これが頭に残ってしまって、あとは沈黙だよ」と言う。 しかしパットがおかしくなってから雨で中断。幸いした。「それでパ...
1997/11/27国内男子

ジャンボ&ジョー、尾崎兄弟が5アンダー首位!

結局このファミリーが日本の誇るサラブレッドなのだろうか。おそらく一人一人は「自分は自分だ」と言うに違いないのだろうが、符牒をあわせるようにジャンボ、ジョーがそろって5アンダー。1打遅れてしまったが中の弟ジェットもぴったり付けている。 ジャンボ尾崎はパターを変えた。ボギーなし。3バーディ、1イーグル。「今日はたいした内容ではないよ。パッティンググリーンではうまく打っているのにコースに出るとうまく打てない。自分で意識してしまうんだな」 「ここはゲンのいいコース。風もなかったし、60台は出したかった。いい感じでスタートに入れたよ」と言うのは尾崎直道。 6バーディ、1ホギー。「この2週間、2位2位とき...
1997/11/23国内男子

ワトソン、17年ぶりの優勝!

懐かしいです。お日様の復活と一緒に強いトム・ワトソンが帰ってきました。顔こそ17年前とだいぶ違ってはいるものの、試合運びやスウィングは若いころの印象そのもの。トレーニングに励んでいるんだという。本当に久しぶりのダンロップフェニックス優勝となった。 「来年も勝つよ。勝って、この試合は歳をとらないと勝てないということをジャンボに説明してみたいね」とワトソン。「来年は、今季メジャーに勝った若い選手たちにも勝てると思う」とも言った。「ただしドライバーが真っ直ぐ行って、昔のパットが戻ればの話だけどね」 前日の予想では12アンダーくらいが優勝ラインと見られていたが、実際にはトップのスコアが伸び悩んで9アン...
1997/11/21国内男子

首位に出たのはトム・ワトソン。7アンダー

前日首位のR.グーセンはちょっと低迷。田中秀道もスコアを落とした。代わって躍り出たのはなんとトム・ワトソン。そして深堀圭一郎もジワッと上がってきた。 トム・ワトソンは8バーディ、2ボギー。アウト、インともに13パット。 「今日のウランドは満足している。不安なドライバーがうまくいった。エドワース(キャディ)からアドレスで体がオープンになっていると指摘されてから、うまく打てるようになった」とワトソン。ショートパットも2番で外してボギーとした他はすべて沈めたという。 5番396ヤードでは下り斜面のディボットに入っていたボールを8番アイアンのスリークォ ーターショットでピン10手前に落としてバーディ。...
1997/11/20国内男子

田中秀道2位。ジャンボは好位置4位に

首位は南アのR.グーセン。6バーディ、1ボギーの66。「コースはパーフェクトだし、ショットも良かった。パットもそこそこ。満足しています」 今年の欧州ランキング7位の強者だ。 2位に久々若手の田中秀道。2番から3連続バーディ。「だんだん調子が良くなってきています。手応えが出てきました。今週は慎重にやっていても、雰囲気は楽しんでます」という。腰の痛みに苦しんでいた。「いい時のイメージを追いかけるんじゃなく、いまできる打ち方をするようにしている」 イライラと目をつり上げてプレーしていた自分に気づいたのだという。 佐藤剛平も出だし好調。「一生に一度、出て見たかった試合です。最高の舞台でやれて、いいス...
1997/11/16国内男子

ウェストウッド、追撃かわして大会2連覇

3打差はやはり厳しかった。終盤の3連続バーディで必死に追い上げたジョー尾崎も、17番ショートホールでボギー。18番では3Wで果敢に2オンしたもののグリーン上段につけてノーチャンス。 「やっぱりスプーンじゃ止まらないよな。その前に17番でボギーにしちゃうのがいけないんだけど」と直道。17番のミスは「ちょっと深く入ってしまった」のが原因という。 「完全にかぶってしまった。アドレナリンも入っていたし、あれを一息おいてから打てるようになるといいんだけど・・・プレッシャーのかかる前に打ってしまいたくなるんだよね」 出るのは反省ばかりという。日本では失敗しても2位だが、米国でこういうケースになると「一気に...
1997/11/15国内男子

またもウェストウッド! 尾崎直道2位へ後退

昨年の優勝者、リー・ウェストウッドがこの日なんとボギーなしの7バーディ。一気に走り出した。コースに自信を持っている。「昨年は3打を追い込んでプレーオフの勝利だったが、今年は反対に3打のリード。ボルボマスターズでも3打差あったのを守りきって勝った。やはりリードしている方がいいよ。このコースは自分にとって勝てるコースだと思う」とウェストウッド。 先々週はボルボマスターズで優勝。先週はサラゼンワールドで2位。上がり調子。欧州ツアー賞金ランキング3位の男が勝つ気になってプレーをしている。 尾崎直道はパットが入らない。ジリジリしながらの4バーディ、69。 「OKバーディが3コ。3メートルが1つだけ。パッ...
1997/11/14国内男子

強し、尾崎ブラザーズ! 1位&2位

やっぱり強い選手は強い!と理屈にもならない声を上げたくなる。尾崎直道がイーグル入りの3バーディ、1ボギーで一気に首位。そしてこれまた2位には同じくイーグル込みで5バーディ、ボギーなしという完璧ゴルフのジャンボ尾崎。昨日は半分死んだ子だったんだけどな。死んだふりをしていたのかな。 尾崎直道は11番537ヤードで8メートル入れてイーグル。 「2日終わって9アンダーは悪くないね。ただし、リーダーとは言っても、実質横一線だと思うよ。すぐ下に外国勢、ヨーロッパの若手とかオメーラとか。あまり面白くない展開だね」 こうした外国人選手たちの実力をよく知っているからだという。「残り2日間、ジャンボも楽にはプレー...
1997/11/13国内男子

水巻、山本(善)が-6。1打差に直道!

初日は風もなくまずまずの曇天。水巻善典、山本善隆がそれぞれ32-34の66として初日トップ。P.マックウィニーもインでバーディを溜めこんで同じく66。 水巻善典はボギーなしの6バーディ。「グリーンまわりのチップショットがイメージ通り。うまくいった。パーのホールもほとんどOKパーだから。目標としては3週勝つ気持ち。気を抜かないでプレーしますよ」 山本善隆は1ボギー、7バーディ。「1番でバーディにして気が楽になった。でもバーディホール以外はけっこうピンチが多かった」という。途中であの杉原プロが4アンダーにしていたのでびっくりしたとか。 「今年はグリーンが重いからしっかり打てる。こういうグリーンなら...
1997/11/02国内男子

ワッツ今季2勝目。3600万を獲得!

こういうパターンになるとブライアン・ワッツは固い。3バーディ、1ボギーとスコアを伸ばしての今季2勝目。 「今日はジャンボやジョーたちが追い込んでくるだろうと予想していた。2番4番とバーディを取れたのがラッキー。その後も守りに入らないでフェアウェイではポイントを狙っていったし、グリーンではピンを狙った」とワッツは言う。 このコースは相性がいいのだそうだ。速いグリーンが基本的に好き。「トーナメントの中で、ひたすら同じことを続けていくことが好調を持続する秘訣だ」とか。偉大なるマンネリズムに耐えることががコツらしい。 結果的に日本勢の代表選手になってしまったのが横尾要。後半3バーディと必死に追い込んだ...
1997/11/01国内男子

首位はワッツ。丸山茂樹が追い込む!

トップ集団が崩れた。ボギーなしの5バーディで抜け出したのはブライアン・ワッツ。「ジャンボがワッツが勝つと言ってくれているそうで、そうありたいね。しかし明日はジャンボを始め、丸山、ジョーダン、マッカイ、このコースに強いジョー尾崎、自分自身を含めてライバルが多いから」とワッツ。 フェニックスの初日に、7月に生まれた赤ちゃん(ジェイソン君)を連れて奥さんが来るのだという。「ベリー・ハッピー!」とワッツは今から顔をほころばせている。旅から旅への単身赴任生活もたいへんなのだ。 丸山茂樹に気合が入っている。4バーディ、1ボギーとスコアを伸ばした。「ジャンボを意識したって始まらない。マスターズへの夢をつかむ...
1997/10/31国内男子

外国勢が上位。丸山茂樹6位タイ!

晴れてはいたが気温が低く風があり、上位陣がガラリと入れ代わった。ロジャー・マッカイは1ボギー、6バーディ。36位から急浮上。ピート・ジョーダンは「良くも悪くもない」プレーで1ボギー、2バーディの71。スコアが伸びていないためか全体に感動がない。 日本勢でなんとか踏みとどまったのが前日首位の溝口英二。「1番ホールから寒かった。毎ホール待たされて、集中力を保つのが大変だった」という。スコアは74だが「欲や結果を気にしない姿勢が今日の結果に繋がったと思う」という自己評価のとおり、まずまずと言うべきだろう。 丸山茂樹がイーブンながら好位置。 「難しかった。強風でセカンドに打つクラブが分からない。アゲて...
1997/10/30国内男子

奥田ら3人が首位。ジャンボは1アンダー発進!

風の強い初日だった。スコアは伸び悩み、3アンダーでホールアウトした溝口英二、手島多一、奥田靖己がまず首位グループ。例によってワッツとかフランコとか手ごわい連中がすぐ下に控えているし、御大・ジャンボもまずは1アンダーとゆったり発進。これから一荒れも、二荒れもありそうな様子だ。 溝口英二は6番以外ボギーなし。4バーディ。 「この風の中で慎重にプレーしたのが良かった」という。無理をせずバーディがとれればラッキーと考えてプレーした。 手島多一も1ボギー、4バーディ。 「風が13番ホールあたりから吹き出した。前半のプレーに影響がなかったのが良かった」と手島。前半に3バーディを放りこんだ。 「この試合は賞...
1997/10/26国内男子

ジャンボ尾崎、大逆転で今季5勝目!

ジャンボ尾崎はやっぱり強い! 最終日を5バーディ、1イーグル。ボギーは1つだけの66と追い上げて、パープレーと伸び悩んだ弟ジェットを逆転。 「普通なら上と3つ離れたら届かない。しかし今日はピンの位置が端で難しかったからね。これなら最終組も後半になってからそんなにバーディが取れないと読んだんだ」とジャンボ。 15番、18番ではラッキーもあった。 「あのティショットは運が良かった。曲げたにもかかわらずバーディが取れたんだから。やっぱり運というか、勝利の2文字を取るにはそういうことも少しはあるんだよ」 結果的に弟の久しぶりのチャンスをつぶした形になる。 「驚くほど努力していると思うよ。勝たせてやりた...
1997/10/25国内男子

尾崎健夫、今日も68。丸山茂樹が64で急追!

ジェット尾崎が3日目も5バーディ、1ボギーと着実にスコアを伸ばして14アンダー。いよいよ大復活の大優勝かな? もう3年、勝利から遠ざかっていたから。長いよね。 「68といっても、いいよう悪いような。上がったり下がったりで68という実感はないんだよ。でも結果としてはみんなより1日分、得をしてると言えるかな。トップで行くほうが、そりゃ楽だ。ストローク差があるんだから、ミスを埋められる。追う方はミスできないからね。追う方が追い詰められた気持ちになるんだよ」 明日からは冷えるという天気予報。 「寒いと、あんまりスコアは伸びないんじゃないの。今日なんかは夏の飛距離だから、パターさえ入ればスコアが伸びるけ...
1997/10/24国内男子

おっ、尾崎健夫が首位に立ったぞ!

尾崎ブラザーズは2日め解散。バラケてしまった兄弟の中でトップに立ったのは32-34でホールアウトしたジェット尾崎。7バーディ、1ボギー。 「昨日4アンダーで今日6アンダー。ものすごくいい感じだ。今日はミスらしいミスはほとんどなかった」 毎日のスコアの積み重ねが重要なんだという。 「1日4アンダーくらいは出せるけれど、それを続けられるかどうかだよね」 相変わらず、肩の調子は悪い。 「でもこれくらいなら、なんとかいけるんじゃないかな」 新鋭・藤田寛之も3位につけている。6バーディ、2ボギー。「パターがすごくいいです。その代わり、パター以外はぜんぜんダメですけど。こんなショットでよくこのスコアにな...
1997/10/23国内男子

尾崎ブラザーズ勢ぞろい!

いくら地元千葉で主催がブリヂストンだからといって、この元気ぶりはなんというか・・。すごいですね。長兄ジャンボ尾崎は32-34の66。まずは余裕の初日トップ。ついで末のジョー尾崎。35-32の67。そしてこのところ好調ジェット尾崎は32-36の68。 「足が痛い。まだ本気で打ってはいないが、18番ロングホールはいちばん飛んだね」とジャンボ。 もちろんバーディ。ジャンボの計算では1日4アンダー、4日で16アンダー。しかし今日は 「9番のイーグルがおまけ」で6アンダーになってしまった。体は上昇気運。自分に風が吹いていて 「良い男気が生まれている」んだって。今週は勝つかな? 尾崎直道は前半のインでノー...
1997/10/19国内男子

ジョーブ、鈴木を下して2週連続の優勝!

激しい展開だった。前日首位の鈴木亨は3番ロングでイーグル。「ヨッシャ!」と気分を良くしたがすぐ4番でボギー。6番ショートでまたバーディを取って前半33。しかしインに入ってからは12番でまたボギー。15番16番とバーディ連取したものの17番でまたボギー。乗りかけてはストップのかかる展開で結局69。 「体が重かった。米山先輩が1番2番とバーディスタートだったんでちょっといやな雰囲気になりかけた。でも勝負は18ホールだと考え直して頑張った」と鈴木。 「17番のボギーが結果的には致命傷。12メートルくらいあるんで、早いとは思ったけど打ちすぎてしまった・・」 これが3パット。 そしてプレーオフ。「ジョー...
1997/10/18国内男子

鈴木亨、64をマークして逆転首位!

米山剛はスコアを伸ばせなかった。2番でバーディとしたものの3番ですぐ3パットボギー。8番でまた貯金を作ったが16番ショートで40センチを外して、結局イーブン。 「熱もひいて、風邪も治りかけて走りが止まってしまった。本来の調子に戻ってしまった」と米山。守る意識もなく、プレッシャーも特になかったという。ガンガン攻めるつもりが3番のボギーでおかしくなった。「雰囲気的にやってやうという気もないから、明日は良い結果を自分でも期待しているんです。謙虚にベスト5狙いとでもしておきますか」 鈴木亨が快進撃した。ボギーなし。アウトで3バーディ、インに入ってからも4バーディ。一気に逆転首位。 「アイアンの切れが抜...
1997/10/17国内男子

米山、今日も5打伸ばして首位堅持!

初日首位の米山剛がこの日も33-33の66と好ラウンド。スコアを伸ばして2位に4打差のトップに立っている。出だしパー4こそ左がけ下に落としてボギーオンの5。しかし続く2番からまたバーディ連取。アウトを33、インもボギーなしの33とした。このままの調子でいけば、すごいレコードになるかも知れない。 「でき過ぎです。ショットも昨日の方が良かったし、体調は昨日よりもっと悪いんですが・・」とあいかわらず不思議そうな米山。自宅が近いため、帰って医者に見てもらい、点滴を打ってもらったんだという。 「こんなことなら、体調が悪い方がいいのかな。ゴルフって面白いですね。他のスポーツで体調悪かったら、こんなふうには...