1997/09/05国内女子

久しぶり高村亜紀。2アンダー首位

中京TVブリヂストンで1勝はしているものの、ここしばらくちょっと不調だった高村亜紀がアウトで4バーディ。ただしインでは2ボギー。 「ショットが良くないです。当たってないし、飛んでないし。前半はパットに助けられてバーデだけど、後半はラインの読み違いがあってボギー2つです」 こういうのって、いいんだか悪いんだか難しい。去年に比べて体重は2キロ落とした。野菜ジュースを飲んだり、バランスよく食べたり、走ったりといろいろ気を使っている。そのせいか「後半の14番15番あたりから疲れの出てくるのがなくなりました」とか。 「夏を乗り越えて、9月から調子を徐々に上げて、あと1勝!」 李ウェン琳(リー・ウェンリン...
1997/08/31国内女子

服部道子、逃げきって3年ぶりV

長い長いスランプを越えて、ようやく優勝の日がめぐってきた。服部道子はアウトで3バーディ、2ボギー。10番、13番をとって一時は14アンダーにまでしたが、14番でボキー。そして難関最終18番のセカンドショットがあわや池。 「グリーン左端をめがけて打とうとしたんですけど、ボールが消えたんでビックリしました。池だ、と。そしたらキャディさんが左に跳ねてると言ってくれて・・」 もし池にそのまま入っていたら、優勝は消えていた。おそらくは福嶋晃子が逆転していた可能性が強いだろう。 「大ギャラリーの中でのプレー、緊張というより気持ちよかったですね。最後のパットを入れたとたん大拍手が来て、ヤッタゾ!という感じ。...
1997/08/30国内女子

服部・首位。福嶋が1打差で追う展開に

服部道子が2日目も6バーディ。しかもボギーなし。こんなふうに好調なスコアを揃えたのは久しぶりだ。 「昨日、今日と3パットがないんです。ずっと60台もなかなか出ない状態が続いていたんで、2日連続の60台なんて、いつ以来か、なかなか思い出せません」という服部。 94年に日本女子オープン、雪印東海クラシックを勝って以来、ずっと勝ち星がない。 「今週は自分自身、びっくりしています。これから、なんというか、思いきりやれたらいいなと思ってはいるんですけど」と言う。これまでは、ともすると打ち終わったショットにこだわっていた。前向きに、残りの試合を思いっきりやりたい。「平均ストロークを上げること。もう2年も勝...
1997/08/29国内女子

福嶋晃子、ノーボギーの首位

男子ツアーはジャンボがようやく本領発揮(?)だが、女子ツアーも現在賞金女王の福嶋晃子が堂々と発進という感じ。ボギーなし、1イーグル、4バーディ。66。 「コースが4年前となんだか違う印象でした。自分も4年の間に飛ぶようになったんだなぁと思います。刻むことも多くなったし、攻め方も変わりました」と福嶋。イーグルが取れたのが嬉しいのだとか。15ヤードをチップイン。今年まだ2つ目だが 「少なくて気にしていたんです」と言う。ちなみにイーグル数のトップは現在のところ肥後かおりの5コ。 コースの上空を飛行機が飛ぶ。 「飛行機、好きなんです。気になんかなりません。1機も見逃さないぞと空を見てました。どこの社の...
1997/08/24国内女子

22歳、坂東貴代がツアー初優勝

20歳、22歳、24歳が最終組トリオを組んでの最終日。大きく崩れることもなく、トンビに油揚さらわれることもなく1、2、3位と健闘。こういうケース、かなり珍しい。 まだ20歳のルーキー不動裕理はバーディスタートだったが 「欲をだしちゃいけないと自分に言い聞かせて」のラウンド。結局は4バーディ、4ボギー。パープレーにまとめての2位となった。 「今年は予選通過を目標にやってたんで、こんなに上位に来れてとても嬉しいです」と不動。賞金も1000万円を越えてシード入りの可能性も出てきた。「後期も試合に出れるんで、もう少し頑張りたいです」 その不動が 「感動して、なんだか応援に回る気分になった」というのが坂...
1997/08/23国内女子

黄玉珍、2打差をつけて首位キープ

初日とは順位が大きく変化。中野晶などは予選落ち当確(?)の初日77から一気に67をマークして上位進出。そんな中で踏みとどまったのが黄玉珍、坂東貴代。 黄玉珍はボギースタートながら4番5番と取り戻し、アウト35。インも36と手堅くまとめての首位キープ。 「プロではまだ勝ったことがない。明日は緊張しますけどガンバリます。ゆっくりゆっくりのプレーをこころがけます」と黄。まだ24歳の台湾選手。95年のシンガポールオープンでの2位がベストポジションという。 去年ギリギリでシード入りした22歳、坂東貴代は初日の2位を維持した。前半は3バーディ、3ボギー、1ダボ。インに入ってからも11番をボギーとしたが14...
1997/08/22国内女子

まず黄玉珍、藤崎、坂東などがリード

今年から始まった新キャタピラー三菱。初代チャンピオンの座を競ってまず飛び出したのは黄玉珍。前半は1バーディ。インに入ってからは3バーディ、1ボギーとして69。「このところ調子はいい。シードがだいたい決まったのでホッとしています。シードの次は優勝。一度くらい優勝してみたい」と黄。現在の獲得賞金は約1300万円。30位。確かにシードは大丈夫かもしれないが、やはり優勝を経験しないと。 日本ではト阿玉、鄭美琦などがいろいろ親切にしてくれている。「台湾の選手みんなにお世話になってます」 しかし「これまで2人で住んでいた部屋を一人で払わなければならなくなったので、稼がないといけない」のだという。稼いでくだ...
1997/08/17国内女子

入江由香、嬉しい今季初勝利

最終ラウンドは9ホールに短縮してのプレー。2ウランド時点(といっても、ほんの数時間前)で首位のマクガイヤは39とし、パープレー36でホールアウトした入江由香が2位から逆転の優勝となった。 「これで予選会へいかずにすんだのが嬉しいです。今年は苦しかったですから。何が悪いということじゃないけど、ボギーが出てしまって」と入江。 入江はこれまでツアー2勝。昨年はゴルフ5レディスの勝利があるが、もちろん今季は初優勝。これまで賞金も230万円ほどしか稼いでいなかっただけに、嬉しい勝利となった。 また出だしは77と調子のかみ合わなかった福嶋晃子だが、さすがホスト(ホステス?)プロ。きっちりスコアを作って終わ...
1997/08/16国内女子

第1ラウンドは芳賀、マクガイヤがリード

初日サスペンデッドを受けての2日目も天候は好転せず、プレーは遅れ気味。第2ラウンドは午前11時から開始されたが最後まで消化することができず、午後5時20分に中断。サスペンデッドとして日曜に残りをこなすこととなった。 第1ラウンドの結果は芳賀ゆきよがまず2アンダーでマーニー・マクガイヤと並んで首位。1打差に大城あかね、大島幸子。しかしこうした試合ではスタートのタイミングの運不運もあり、また好調の選手は好調のまま、不調は不調のままズルズル続いてしまうことが多い。明日の決勝がどんな展開になるかまったく予想もたたない。 明日はいい天気になって、軽井沢晴れになるといいですね。...
1997/08/15国内女子

濃霧のためサスペンデット

初日のプレーは濃霧のためサスペンデット。順延された。プレーを終了した選手の中では、黄玉珍、黄璧洵、城戸富貴、慧ジャンヌが1アンダーと上位に入っている。...
1997/08/10国内女子

高須愛子、逃げきって4年ぶり優勝

4年ぶり。高須愛子がほんとうに久しぶりの優勝を味わった。アウトは3バーディ。しかしインに入ってからは1バーディ、2ボギー。最終ホールも井上陽子のボギーに助けられたという感じで、かろうじて逃げきったという表現が近い。 「最後は、ちょっと恥ずかしいです。絶対プレーオフになると思ってました」と高須。 最後の優勝は93年のヨネックス。14勝をあげたプロが、以来パッタリ勝てなくなった。周囲の若手の台頭も、ひしひしと肌で感じてきた。「もう勝てないのではないか。引退かな、とも思いました」という。 しかし2年前、ホノルルマラソンにも参加してからランニングをメニューに取り入れた。今年になって、もう一度頑張ってみ...
1997/08/09国内女子

高須こらえて首位キープ、肥後、安井らが追う

暑さへの耐性と体の大きさがどういう関係にあるのかはっきりしないが、前日の15位から一気に上がっていたのは肥後かおり。前半はパッとしなかったが13番から攻撃開始。13番14番15番と3連続バーディ。ついでに17番ロングも5メートルにつけてバーディ。69とした。 「こんなに打ってもいいの?というくらい強気にパットしたら、結果に結びついてくれた」という肥後。コース内の各所に用意されたドリンク(アミノバイタル)を飲みながらプレーしていたせいか「なんとなく、体の調子もいいみたい」 安井純子も15番から3連続バーディ。「連続はマグレです。でもこの頃は優勝争いもしていないし、高須さんとの競り合いもいつ以来に...
1997/08/08国内女子

今週も暑いぞ、まず高須愛子が3アンダー

このところ福嶋晃子のコメントには暑さのことが多い。今週もそう。 「本当に暑かった。ハーフターンくらいから頭がもうろうとして、目はうるんで、頭はガンガンして・・」地面がゆがんで見えたんだって。これは完全に熱射病。典型的な症状ではないのか。13番でダボ、14番ボギー、15番ダボ、16番ボギー。75でホールアウト。「スコアも最悪、体調も最悪です」 大ベテラン岡本綾子も辛いラウンドだった。79。「暑いから水分はとるし、暑さと疲れで体はむくんでくるし。グリップまでなんだかブカブカ。でも体温が上がるから水分はとらなきゃいけないし・・」 調子がいいいと暑さも気にならない。「1番のバーディでリズムに乗ってしま...
1997/08/03国内女子

福嶋晃子、逃げきって今季2勝目

最終日も暑かった。風もほとんどなく、気温は32度。15番までは接戦。福嶋晃子、西田智恵子、塩谷育代の3人のデッドヒート模様だったが、このショートホールで福嶋晃子がバーディ、塩谷育代はまさかの2オン3パットのダブルボギー、西田智恵子はパー。勝負がついた。 「今日は誰が優勝してもおかしくない展開。3人が競り合いで、大変でした。でも途中の経過はどうであれ、最後に勝てたんだからよかったと思います」と福嶋。アウトは2ボギーでかなり危うかったのだが、後半は「気持ちを入れ換えて」チャージ。10番、15番16番と3バーディが来た。 しかし最後のパットが入るまで優勝は確信できなかったという。「暑さにもこれで慣れ...
1997/08/02国内女子

堂々10アンダー。福嶋晃子、2勝目へ王手?

こういう試合をしているときの福嶋晃子は、やはり強い。飛距離を活かしてのバーディ奪取。決してフェアウェイの広いコースではないが、4つあるロングホールのうち3つでバーディ。ボギーなしで67。 「あんまり暑くてボーっとしてしまいました。12番あたりでは頭が痛くなって意識がモウロウ。でも明日はガマンするプレーじゃなくて、スコアを伸ばしていきたいです。どういう結果になるかはわからないけど」と福嶋。 ちなみに暑さ対策としては「水をたくさん飲むこと。暑いときには寝るのがいちばんだと思います」という。真理です。 西田智恵子は15番16番の連続ボギーが響いてこの日は3アンダー。「前半はショットがバラバラ。後半は...
1997/08/01国内女子

西田智恵子、6アンダーで初日首位。2位に福嶋、塩谷

福嶋晃子の名前を久しぶりに見る。堂々の復帰。いきなり33-34と5アンダープレーでしっかり2位につけた。塩谷育代もインに入ってバーディを放り込み、35-32の67。やはり2位。 トップはこれも実力派の西田智恵子。そうそうたるメンツが初日から顔をそろえた。これからひと波乱、起きるだろうな。...
1997/07/20国内女子

村口史子、2年ぶりの逃げきり完全優勝

初日トップの村口史子がこの日も5バーディ、1ダブルボギーの69。3日間60台をそろえて首位を独走したまま逃げきった。95年の雪印東海クラシック以来の、2年ぶり優勝。 まず3番でバーディが来た。しかし4番でボールがディボット跡。「今日は運がないのかな。イヤだなぁ」と感じたという。対策を考えなかったわけではないが、案の定、トップしダブルてボギー。 同じ組の川波由利が5バーディ、1ホギーといいプレーをしていた。負けないようにやろうという気持ちが、結果的に良かった。13番でバーディ。14番でもバーディ。外からは落ち着いて見えたかもしれないが、内心は「ドタバタしていた」のが実情。だいたいプレーが速い。構...
1997/07/19国内女子

村口史子、4打差で独走

初日トップの村口史子がスタート1番でグリーンを外していきなりボギー。 「あわてました。ドタバタしました」という村口だがそのうち「みんなもきっとガマンのゴルフをしてるんだろうな」と考えることができるようになった。難しいピン位置だった。 6番、8番とバーディ。11番、13番でも沈め、16番でボギーとしたが最終18番でまたピン20センチにつけてバーディ。2位に4打差つけて独走の気配となった。 「前に勝ったときは逆転と並びのパターンだったから、こういうのは初めてなんです。だから難しいんですけど、なんとか2ケタのスコアを出して優勝したいですね」 プロ同期生の西川美奈がこの日5アンダーを出して、一気に25...
1997/07/18国内女子

村口史子、7バーディで初日トップ

村口史子がアウトは1番からの3連続をふくむボギーなしの5バーディ、インに入って2バーディ。16番で惜しくも3パットボギーが来たがトータル66で首位に立った。 「出だしでバーディが来たので落ち着いてプレーできました。バーディがたくさん来るとつい安心してしまうんで、気を引き締めながらプレーしました」と村口。 先週も最終日に7バーディ。しかしボギーも3つと惜しい「もったいないプレー」をしてしまった。それが反省材料。 美人プロと騒がれたが、もう30を越したのだという。「プロになって3年くらいはただ一生懸命やってただけだったけど、30過ぎたらスポーツは駄目になっちゃうでしょ。一からやらなくては」と、冬場...
1997/07/13国内女子

肥後かおり、2年ぶりの独走勝利

肥後かおりが逃げきった。昨年は勝利なし。3打のアドバンテージはあったがプレッシャーがかかっていた。 「そう思ってもらえないけど、すこいアガリ症。出足はすごい緊張してました。手は震えるし、顔もピクピクしてるし」 しかし1番、2番とバーディが取れた。一方、マークしていた塩谷育代がボキー連発。差は縮まらず、開いていく。これで楽になった。結果的には楽勝の6打差。 「同じナイキなのに、タイガーは負けると不思議がられるでしょ。私は勝つと不思議がられる。ずいぶん違いますよね」とジョークも出た。 毎年、全米女子オープンに行きたいと思っていた。しかし不思議なことに、気がつくと本戦が始まっている。今年もそうだっ...