1999/03/25国内男子

金子柱憲、7アンダーで飛び出す

初日、金子柱憲が7アンダーで首位を奪った。2位につけたのは6アンダーで謝錦昇と高橋正博。その後を河村雅之、加瀬秀樹ら4人が追う。 アウトから出発の金子は前半2,3,4・6,7,8番ホール、2回の3連続バーディを決めて好調なスタートを切った。「パッティングが良かった」と本人も言うようにアウト30が出たのは大きな自信につながったようだ。「前向きになっているし、いい成績に結びつけたい」とコメント。 謝錦昇はボギーなしで33・33と安定したゴルフをみせた。 高橋は15番でイーグルを出し、ボギーを1つにおさえて、謝錦昇と並んだ。66という数字はトーナメントで自己ベストだ。「今日は積極的に打っていった」「...
1999/03/21国内男子

荒天の長丁場を逃げきったのは金鍾徳

長い4日間だった。第2ラウンド、第3ラウンドがそれぞれ荒天によるサスペンデットとなり、そのしわ寄せを結果的にかぶったのが最終日。最後まで天候はスッキリ回復せず、この日も冷たい雨。選手たちの疲労は極度に達していた。 そんなトラブル続きの4日間を一回もオーバーパーせずに走り通した韓国の金鍾徳がからくも逃げきり、97年のキリンオープンに続くツアー2勝目をあげた。惜しい1打差の2位には64と大爆発した杉本周作。終わってみれば第3ラウンドの「77」が痛かった。 「あー もー疲れた・・・」が優勝の金鍾徳の第一声。「すごく寒くて、背中が痛くて。でも2年ぶりの優勝はすごく気持ちがいいです。勝因はパターかな。オ...
1998/10/24国内男子

尾崎健夫、依然好調で首位をキープ!

丸山茂樹はスコアが伸びなかった。本来なら大本命のジャンボ尾崎が少し上がってきた。佐藤信人も5つ伸ばした。しかしトップの尾崎健夫がさらにアンダーを上積みしたため、独走に近い形ができつつある。 尾崎健夫は3日目も60台。「相変わらずショット好調。かなりいいね。自分で思っていたより、ずっといい」とつい自画自賛してしまったが、6バーディ、1ボギーと内容はしっかりしている。 「問題は明日もこれができるかどうか。だけど今日のショットは、明日プレッシャーがかかってもなんとか行けそうなショットだったからね。今日は貯金を作るのが目的で積極的に行け!というラウンドだった。十分すぎるほど貯金ができたよ」 確かに2打...
1998/10/23国内男子

中島は後退。尾崎健夫が8アンダー首位!

初日の中島常幸はやっぱり一過性のものだったのだろうか。2日目はうってかわった35-41の76。23位グループに転落した。かわって首位にあがったのは尾崎健夫。そして過去2回の勝利を誇る丸山茂樹も追い込んできた。 「視界良好。よく見える」という尾崎健夫は4バーディ、1ボギー。「短い距離は逆目に乗ると、芝目がよくわからない。自分の思ったのと違う方向へ行ってしまう。だからしっかり打たないといけないんだけど、その割りにはよく入ってくれた」 ついでに「これからもパターはよく入ってもらいたいね。特に明日からはどうしてもそれくらいのパターが残ると思うから。しっかりアドレスして、しっかり打たないといけない」 同...
1998/10/22国内男子

中島常幸、トップを飾る!

昨年のチャンピオンはジャンボ尾崎。先週の敗退はちょっとショックだったはずだが、しかし下を向いてはいられない。早いところ立ち直りぶりを示したいだろう。またまた95年96年の優勝者は丸山茂樹。これも大好きな袖ヶ浦CCだけに、もちろん意欲十分。 しかしもう一人いた。過去優勝56回という中島常幸。なぜかこのブリヂストンオープンのタイトルは持っていない。そればかりか昨年、今年とむざんな低迷。ひそかに捲土重来を期していた大選手が、本当に久しぶりに、初日の脚光をあびた。これをキッカケに、かつての強さを取り戻すか。 中島常幸は10番で2メートルを外し、12番で1メートルを外してのボギー。しかし14番でひとつ取...
1998/10/18国内男子

ジャンボ転落。日下部光隆が大逆転!

早朝からサスペンデットを消化、長い休憩をはさんでスタートしたジャンボ尾崎はインに入って崩れ、まさかの2オーバープレー。69をマークした日下部光隆に4打のアドバンテージをひっくり返されてしまった。日下部は95年のペプシ宇部、97年のカシオワールドに続くツアー3勝目。それにしても、あのジャンボがこうも脆く破れ去るとは・・・。 日下部光隆はなんとか2位狙いのつもりでプレーをしていた。しかし17番を終わった時点でジャンボと並んでいることを知った。「並んでる!とギャラリーが言うんで、まさかと思った。2位に並んでいるのかなと思った」 だが18番のセカンドをミス。アプローチで2メートルにつけた。フックなのか...
1998/10/17国内男子

ジャンボは9アンダー? 日没で明日に継続

ジャンボ尾崎の勢いが日毎に衰えていく。まるで上陸した台風のようなスピードダウンだ。初日が7アンダー、2日目が2アンダー、そして3日目は16番を終わった段階でイーブン。おまけに荒天の影響でスタート時間が大幅に遅れたため、最終組は残り2ホールが日曜朝に持ち越されてしまった。 早起きして7時15分からスタートして続きを消化、たっぷり休憩をとってから最終ラウンドというスケジュールになったが、さて停滞気味の勢いをとり戻せるか、それとも熱帯性低気圧になってしまうのか。 サスペンデットとなった選手では16番終了でジャンボ尾崎が9アンダー、伊沢利光が7アンダー。また今野康晴が17番終了で8アンダーとなっている...
1998/10/16国内男子

ジャンボ、スコアを伸ばして4打差独走!

今週はジャンボ尾崎のモードに染まってしまった? この日も5バーディ、3ボギーと荒れ模様ながらスコアを伸ばしてトータル9アンダー。2位に4打の差がついた。 「今日のようないいコンディションで70とは・・。イージーミスをし過ぎだ。なんでもないところで取りこぼしてボギーにしている」 6番ではバンカーに入れてボギー。「7番も3Wでクロスバンカーを越すだけでいいのに、前のホールでボギーを叩いているものだからムキになってドライバーで打ってミス。あとで悔やむことになるのにね。まだゴルフが青いということだろうな」 こういうパターンなら、まず間違いなくジャンボが走り続けるだろう。安泰。しかし「たとえ4打差といっ...
1998/10/15国内男子

出た出た! ジャンボ尾崎、驚異の7アンダー

ベストシーズンに移行して賞金もアップし、昨年までとはちょっと雰囲気が違ってきた日経カップ。出場選手の気持ちとしては、今週あたりからスパートをかけて一気に終盤のインターナショナル3連戦へなだれこみたいところだ。 そこで初日、一気に7アンダーと疾走したのがジャンボ尾崎。ここらでガツンと目にものを見せてやるという意気込みが感じられる。追うは桑原克典、T.ハミルトン。 ジャンボ尾崎はインからのスタート。いきなり10番、11番と連続バーディを放り込み、14番、15番もバーディ。17番でも入れた。「前半は満足度の高いゴルフだった。久しぶりにいい感触でゴルフができた」と笑みがこぼれた。 ただしアウトにまわっ...
1998/10/11国内男子

伊沢利光、3年ぶり2勝目をあげる

上位の選手が伸び悩む中、4アンダーをマークした伊沢利光が逆転逃げきりに成功した。伊沢の優勝は95年の日本オープン以来。3年ぶり。ようやく勝てた。 伊沢利光は出だしのバーディでまずリラックス。6バーディ、2ボギーと良く入れた。最大のピンチはティショットを曲げた15番ロングホール。「自分でもどうしようかと思った」という。「ティショットを打った時点で、今日はダメかと思った。でもなんとかパーをとろうと頑張った結果のボギーです」 ドライバーの調子が悪かった。「どこへ行くか、打ってみないとわからない感じ」だった。15番のミスに懲りて、本来ならドライバーを使うべき17番、18番も3Wで打った。18番はバーデ...
1998/10/10国内男子

混戦から抜け出したのは今野康晴。伊沢が追う。

前日の団子レースから一歩抜け出したのは今野康晴。69をマークした。伊沢利光も2アンダーのラウンドでぴったり追いかける。また下からはカルカベッキア、ロッカなど外国勢も上がってきた。 今野康晴は4バーディ、1ボギー。スコアを伸ばした。「かなり満足です。パットもミスらしいミスはなかったし、本当に満足です」 1メートル前後のイヤらしいパットが入ってくれからこのスコアで回れたのだという。 欲を言えば最終日「横尾センパイ」と一緒にラウンドしたかった。「学生の頃から、プレーしたことないんです。気が合うというか、話しやすくって・・」 伊沢利光も1ボギー。バーディが3つ。しかし苦しい内容だった。「ティショットが...
1998/10/09国内男子

横尾など4人が並ぶ混戦模様になった

激しい戦いになった。伊沢利光が66と追い込む。今野康晴も67。米山剛も上がって来た。横尾要も70として首位へ。5アンダーで4人がならぶ大混戦となった。 伊沢利光はインでなんと5バーディ。「今週はティショットがフェアウェイに行っている。満足です。セミラフから打ったのは5回くらいかな」 米山剛は2番でイーグルを入れた。「左エッジからのチップインです。よく入ったという感じ。ここ2週間ほどショットはいいのにパットが入っていなかったんですが・・」 コーチにリズム、タイミングを見てもらっている。アドバイスが効いた。 横尾要は10番から連続バーディ、おまけに12番ではイーグル。しかし18番で1打を曲げて池。...
1998/10/04日本オープンゴルフ選手権

やった! ヒデミチ 大きなタイトルを奪取!

安泰かと思われた尾崎直道だったが、日本オープンの壁は厚かった。かわって難コース大洗を攻めに攻めたのは田中秀道。前日の3打差をひっくりかえして首位にあがり、最後まで攻めてリードを守りきった。 2打の差で迎えた最終ホール。しかし田中は右の林に叩き込み、2打目も木にあたって脱出できず。どう考えてもダボのパターンだった。しかしライの悪いラフからわずかな木の間を抜く6番アイアンのギャンブルショットは成功。2パットに納めてボギーセーブ。「日本オープンのプレッシャーがどんどん大きくなり、最後のショットはほとんどキレていた状態だった。よくぞボギーにしたと思います」 「とにかく3日間やってきたことを今日も貫けま...
1998/10/03日本オープンゴルフ選手権

やった! 尾崎直道、68の快走!

2日目首位に上がった田中秀道はイーブンパーとして一歩後退。昨日までならこれでも首位をキープ可能だったはずだが、3日目は様子が違い、尾崎直道が68をマークして疾走した。これで1位と2位の差は3ストローク。今年はちょっと不景気だったジョー尾崎が久々に飛ばした。 尾崎直道は出だしこそボギーだったが2番ロングで会心のイーグル。以後も2つのロングでのバーディを含む4バーディ、1ボギー。「パー5で合計4つのバーディだからね。うまく攻め切ったと思うよ」 前半は前向きの気持ちで攻めた。後半になって周囲が落ちてきたのを見極めてからはパー狙いに切り換えた。このへんはベテランの味だ。 「3ストローク差。明日は是が非...
1998/09/27国内男子

日替わりトップはT.ハミルトンが締めて2年ぶり勝利!

入れ代わり立ち代わり首位が変化する目まぐるしい4日間だったが、最終日はT.ハミルトンが65と爆発して2年ぶりの優勝。最後に笑う者がもっともよく笑うという格言(?)があったような気がする。前日首位のC.フランコは5位まで後退してしまった。日本人選手では健闘した川岸良兼、佐藤信人が首位に4打差の3位タイ。 ハミルトンはボギーなし。出だしからいきなり連続バーディとし、またインに入ってからは4バーディ。「嬉しい。ホッとしている。ここ2年間、最悪の状態だったから、もう二度と良いプレーはできないかと思っていた」 火曜日、アドレスで右腕がかぶりすぎていることを友人に注意された。ボールをカットに打とうという気...
1998/09/26国内男子

今度はフランコ。上位はカタカナ名前だらけ!

コロンビアのエレラやオーストラリアのパリーがやるんならオレも、という感じで今度はパラグァイのC.フランコが首位に躍り出た。初日は9位、昨日は3位。そして今日3日目は首位。明日は誰がどうなるのだろう。 日本人選手では佐藤信人、川岸良兼、飯合 肇がなんとか一応は健闘。期待のジャンボ尾崎は27位と低迷だし、丸山茂樹も36位と今週はお休みモードに入っている。 C.フランコは出だしを連続バーディ。また11番からは怒濤の3連続。1ホール休んで15番ロングは2オン2パットの楽々バーディ。続く16番ロングも2Wで2オンで今度はイーグル。ゴルフが楽しくて仕方ない。 「今日はしっかりしたゴルフができた。ミスもあま...
1998/09/25国内男子

C.パリーも浮上。上位は外国勢が独占!

初日首位のE.エレラもスコアを伸ばしたが、下から追い上げてきたのはC.パリー。しかもT.ハミルトン、C.フランコと続き、上位は外国勢に独占されてしまった。 E.エレラに追いつき首位タイとなったC.パリーはチッピングとパッティングが好調で、「とても良いプレーができた」と自分を誉めた。アウトでは1回グリーンをはずしただけ。インでは4バーディ。 ロペ名物浮島18番では2オンが狙えず、やむなしの3オン。1パットにおさめてのナイスパーセーブだった。しかし「フィニッシングホールにこのホールがあるのはすごく良い事だと思う」と言ってのけた。 「2日で4アンダー位だと思っていた」がその倍、8アンダーを稼いだ。 ...
1998/09/20国内男子

深堀圭一郎、逆転のV

快晴の最終日。前半でスコアを3つ沈めてトップに立った深堀圭一郎がそのまま逃げきり。ツアー2勝目を飾った。 「初優勝は春先のトーナメント(ジャストシステムKSB)だった。今度は秋のトーナメントで、上位の人達がいる中でやれて本当に嬉しい」という深堀。最後は少し目がうるみかけたが「でもグリーンに上がったら涙は出なかったですね」 1勝はフロックもある。しかし2勝は本物ともいう。「2回目の優勝はすごく難しいというけど、それが出来た。嬉しい。もう勝てないんじゃないかと思ってました。ノーボキーでプレーできた。自分の勝ち方がわかった。自信がつきました」 実際にはシビれていたのだと言う。集中しようなどど無理には...
1998/09/19国内男子

宮本勝昌、3日目も首位をキープ

前日首位に躍り出た宮本勝昌はこの日も1アンダーと貯金を増やしてがっちり首位をキープ。下からは深堀圭一郎、丸山茂樹が上がってきた。アップルビーも好位置を堅持。ジャンボ尾崎は依然として伸び悩んでいる。 「かろうじてですね」と言ったのは宮本勝昌。「後半に入ってから少しシビれたみたいです。短いパットを外して、自分でも緊張してるなーと思った」 今大会が副賞ファーストクラスで行くペアチケットと知って「勝てばこれでアメリカへいけますね。米ツアー受験の経費は少しでも減らしたいから」 深堀圭一郎はボギーなし。「ゴルフの内容は良くないです。今日は小技だけでスコアがまとまった感じです」 3日目のアップルビーは72。...
1998/09/18国内男子

2日目は宮本勝昌が飛び出した

雨で肌寒い2日目。ジャンボ尾崎がいつもの強さではないようだ。ふつうなら今日もスコアをグイッと伸ばして他を圧する手順なのだが、逆にスコアを落として後退。かわって今季売り出し中の宮本勝昌が5アンダーをマークして首位にたった。 宮本勝昌は6バーディ、1ボギー。「今日はティショットを2番アイアンで打った。今日みたいな雨の日はドライバーだと距離カンがつかみにくいし、先が重くなってかえって飛ばないから」 とはいえ、ひそかにドライバーディスタンス賞を狙っているのだとか。「明日はみなさんに魅せるゴルフをします」と高らかに宣言した。 アップルビーは約束通りの「69」は出せなかったが、それでも4バーディ、2ボギー...