2006/10/29GDOEYE

ベテランの駆け引きで今季2勝目を達成した福嶋晃子

武蔵丘ゴルフコース4番ホール。このホールは、179ヤードと距離のある谷越えのパー3で、最終日の平均ストロークは3.2034、難易度は18ホール中4番目と、選手たちがスタートしてから最初に迎える難関だ。最終日、最終組の3人がこのホールに着いた時には、当然のごとく、まだ2組前の選手達がグリーン上でプレーをしていた。 4番ティからグリーンへと続く吊り橋は選手及び関係者しか使用出来ない為、多くのギャラリーは迂回路を通って4番グリーンへと先回りする。ティグラウンドでは前の組が順番待ち。スタート早々訪れた、このエアポケットのような空間で、直前にバーディを奪って追撃体制に入った宮里は、はやる気持ちを抑えつつ...
2006/10/05GDOEYE

ライバル減で高確率?主役の座を狙う選手たち

国内女子ツアー第29戦「SANKYOレディースオープン」が、明日から群馬県の赤城カントリー倶楽部で開幕する。この大会は、宮里藍、不動裕理はエントリーせず、また直前になって横峯さくらが風邪で欠場するなど、残念ながら注目選手はあまり出場していない。しかし、こういう大会こそ、これから上を目指す選手にとっては、ビッグチャンスだ。 今年のプロテストにトップ合格した有村智恵は、出場可能な残り6試合で来季のシード獲得を目指している。ようやく落ち着いてゴルフが出来るようになってきたという有村は、賞金の高い2週間後の「マスターズGCレディス」をにらみ、今大会では5位以内を目標に設定している。 虎視眈々と初優勝を...
2006/10/19GDOEYE

クリーマー&プレッセルが日本ツアーに登場!

明日から開幕するマスターズGCレディース(兵庫、マスターズゴルフ倶楽部)。この大会の賞金総額は1億2千3百万円、優勝賞金は2,214万円と、通常の約2倍の高額賞金が掛かるとあって、どの選手も目の色が違っている。賞金ランキングで一つでも上に行きたい上位選手や、シード権を確定させたい50位近辺の選手、それに海外招待選手の誰もが勝ちたい大会といえるだろう。 ディフェンディングチャンピオンのポーラ・クリーマー(20)は、昨年2度来日して2度の優勝を果たしたが、今年はここまで2度の来日でサロンパスワールドレディスの3位が最高。LPGAツアーでも今季未勝利と昨年までの勢いは失っている。しかし、パットとチッ...
2006/09/01GDOEYE

茶髪に笑顔!新生・不動裕理が6試合ぶりの復帰戦でいきなり単独首位!!

北海道の美唄にあるアルペンゴルフクラブで開催されている「ゴルフ5レディスゴルフトーナメント」の初日。5アンダーをマークして単独首位に立ったのは、本家女王の不動裕理だ。 7月の「フィランソロピー・LPGAプレーヤーズ・チャンピオンシップ」出場後、「全米女子オープン」「全英女子オープン」など海外メジャーが続いたため、日本ツアーを欠場していた不動が、6試合ぶりの復帰戦でいきなり好プレーを披露した。 披露したのは好プレーだけではない。髪の毛を伸ばしているため、後ろで1つに束ねている。ちなみに前日のプロアマ戦では、結んでいなかったので、もっと長く見えた。そして、その色にも注目してもらいたい。黒い髪がトレ...
2011/09/25GDOEYE

2011年の男子ツアー 日本勢と外国勢の戦いの行方は

滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部で行われた「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」は平塚哲二が、首位とは4打差でスタートしながらも後半の見事な巻き返しで逆転優勝。2009年の「中日クラウンズ」以来となる日本ツアー通算6勝目をマークした。 2011年度の国内男子ツアーもこれで25試合中16試合が終了。今季のトピックスの一つといえば、やはり韓国若手選手たちの目覚ましい活躍ぶりだ。キム・キョンテが昨シーズン、韓国勢初の賞金王を獲得したのは“序章”だったと言わんばかりに、今季はここまで4人の初優勝者を含めて6人が1勝ずつをマーク。今週も平塚と最後まで優勝争いしたのは...
2011/09/15GDOEYE

小田龍一と池田勇太、対照的な師弟関係

北海道にある札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースで行われている「ANAオープン」初日、ディフェンディングチャンピオンの池田勇太が、通算4アンダーでホールアウトしたものの、上がり2ホールの内容に怒りを抑えられずに会見場の空気をピリッと引き締めたあと、続いて現れた単独首位の小田龍一の平身低頭ぶりに、記者たちはほっと胸をなで下ろした。 そんな対照的な2人で年齢も小田の方が上なのだが、去年の全英オープンを機に、現在は小田が池田に教えを乞う事実上の師弟関係を結んでいる。「一緒にいて、気持ちが強くなるんです」と小田は言う。「僕はマイナス思考なんで、『練習場では飛ぶのに、試合では飛ばねぇなぁ』って怒られるんです」と苦...
2011/09/07GDOEYE

天国と地獄が潜む、今年のメジャーセッティング

今年の女子プロゴルファーNo.1を決める舞台、キングフィールズゴルフクラブ。メジャー仕様に仕立てられた今回のコースセッティングは、ラウンドする全ての選手に時には微笑み、時には牙を向く、まったく予断を許さない展開へと導くことになるだろう。 特筆すべきは、フェアウェイからグリーン周りまで連なる深いラフ。当初の刈り高は70~100mmを予定していたが、実際には100~130mmという長さに。コースセッティングを担当する入江由香大会実行委員は、「雨により予想以上に芝が伸びた。芝が立っている状態だし、よりメジャーらしい」と判断。昨年大会の刈り高50~100mmを大幅に超え、前年覇者の藤田幸希も「去年は“...
2011/09/24GDOEYE

遼を夢見る“史上最年少”プロゴルファー

滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー第16戦「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」の決勝ラウンドを、まだ15歳の少年が戦っている。タイ出身のアティウィット・ジェーンワタナノンド。昨年11月にプロ転向し、将来を嘱望されている選手だ。 1995年11月26日にタイ・バンコクで生まれ、父の影響でゴルフを始めたのは8歳。するとプライベートではあるがわずか1年余りで“100切り”を達成。11歳の頃から競技に出場し、その後は数々のアマチュアタイトルを獲得した。注目が一気に集まったのは昨年2月の「アジアンツアー・インターナショナル」。14歳71日で予...
2011/09/24GDOEYE

ミヤギテレビ杯、最終組の三者三様

「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の最終日最終組で回るのは、通算7アンダーの不動裕理と、通算6アンダーの大山志保、恒川智会(ちはる)の3選手。かつての賞金女王2人と、プロ7年目で初優勝を目指す28歳というペアリングだ。 皆さんにとって一番なじみの薄いであろう恒川は、ステップアップツアーでの優勝経験はあるもののレギュラーツアーでは昨年の「CAT Ladies」の6位タイが最上位。現在の賞金ランキングは74位ながら、「ここまで来たら優勝したい」とやる気満々だ。もちろん、“優勝”というのは誰にとっても欲しいものだが、名古屋出身の恒川にとっては、次週開催される「日本女子オープン」の出場権を手に...
2011/11/22GDOEYE

強さの秘訣はやっぱり練習量?申智愛と横峯さくらの場合

11月第1週の「ミズノクラシック」を終え、母の命日のためにいったん韓国に戻った申智愛は、2日ほど滞在すると水曜日に早速宮崎入り。今日までの丸2週間をミニ合宿のように過ごしていた。今年からフェニックス・シーガイア・リゾートの日韓親善大使となり、韓国ゴルファーを宮崎に誘致する役も担っている申は、「鶏肉がおいしいです」と宮崎地鶏のアピールにも抜かりない。名物の釜揚げうどんは「毎日食べています」とうれしそうにほほ笑んだ。 とはいえ、練習がメインのこの2週間。宮崎カントリークラブそば、さくらゴルフアカデミーも併設されている練習場では毎日1,000球の打ち込みを行い、その後にラウンドを行うというハードな内...
2011/10/02GDOEYE

高山忠洋「敗因はティアップの高さ」

地元愛知県の三好CCで開催された「コカ・コーラ東海クラシック」の最終日を、首位と2打差の通算6アンダー4位タイで迎えた高山忠洋。前半に2つのバーディを奪い8アンダーまで伸ばすと、上位がスコアを落としたために単独首位に浮上した。 中盤も首位の座を守り、14番でボギーをたたいた時点で、追いかけるベ・サンムンとの差は1つになったが単独首位は変わらず。16番以降、テレビカメラが高山を追いかける時間が長くなり「緊張感のある張り詰めた雰囲気で結構楽しくできました」と7アンダーをキープする。 高山のすぐ後ろの最終組でラウンドするサンムンが15番でバーディを奪ったため、首位タイで迎えた最終18番。高山は左前方...
2011/10/06GDOEYE

16歳・伊藤誠道の発奮材料

神奈川県の戸塚カントリー倶楽部で開幕した国内男子ツアー第18戦「キヤノンオープン」初日。アマチュアの16歳、伊藤誠道は1バーディ、5ボギーの「76」と崩れて4オーバーの96位と出遅れた。 初日トップスタートの伊藤は、前半インで15番から2連続ボギー。「本当にパットが入らなかった。狙いどころに打っていたけれど…。自分の中でも疑問」と嘆くほどグリーン上で苦しみ、スコアを伸ばせない。この日唯一のバーディも、後半7番(パー5)でのチップインだけ。神奈川県出身とあって、思い入れもあるトーナメントでの不発に「パットが入らずに後半はイライラしてしまって、ショットも乱れてきた。噛み合わないうちに18ホールが終...
2011/10/08GDOEYE

あの時と同じ…石川遼は運命的な?最終日に

国内男子ツアー第18戦「キヤノンオープン」は石川遼、立山光広、久保谷健一、小山内護が通算11アンダー首位タイで並んで3日目を終了。最終ラウンドを前にトップに4人がひしめくのは2004年の「ミズノオープン」以来となる大混戦となった。 通算13アンダーで並んで最終18番を迎えた最終組の石川と小山内。フィニッシングホールで、両選手はまさかのダブルボギーを叩いた。その前の17番を5オン2パットのトリプルボギーとしていた小山内は、ショートゲームが突然乱調に。石川はティショットを右に曲げてOBとした。「グダグダだったな」。2人は失意の中で苦笑い。しかしその“グダグダ”は、思わぬ偶然を生んだ。 最終日最終組...
2011/10/09GDOEYE

久保谷のボヤキ 勝因は「やはり運です」

久保谷健一が、9年ぶりのツアー通算5勝目を地元・神奈川の戸塚カントリー倶楽部で行われた「キヤノンオープン」で手にした。今季最多の1万9926人の大ギャラリーが集結した最終日。久保谷は3番パー4で、イーグルを奪って勢いをつけると、中盤に粘りを見せ、2002年に「日本プロ」、「マンシングウェアKSBカップ」で2連勝した時以来となる歓喜の瞬間を迎えた。 今季初勝利、そして節目の通算10勝目を狙った石川遼らを振り切っての白星への喜びは、いっそう大きなものになるはず。しかし周囲が予想した通り、39歳は余韻に浸るどころか、ラウンド後は普段と同じ、ボヤキでいっぱいだった。 「何をやっても左に行っちゃう。ひた...
2011/09/29GDOEYE

マンデー通過の片岡大育が首位タイ

国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」の初日は、4アンダーをマークした6名が首位に並ぶ大混戦。その中にマンデー予選会を通過した片岡大育も加わっている。昨年初めてこの大会に出場した片岡は、コースを攻めきることができずに予選落ちに終わった。 そして迎えた2度目の挑戦に「このコースは打ってはいけない箇所がいくつもあるので、そこだけは避けようと思ってラウンドしました」と、17番までに5つのバーディを積み重ねる。しかし、最終18番は「アプローチのミスです」という片岡。グリーン左手前の深いラフからピンまで8mを残してボギーをたたいてしまった。 ラウンド後に片岡は「今日はラフに入れてもパーオンできまし...
2011/10/07GDOEYE

小山内護、石川遼との飛ばし屋対決を歓迎

神奈川県の戸塚カントリー倶楽部 西コースで開催中の国内男子ツアー第18戦「キヤノンオープン」は、今季初勝利を狙う石川遼が通算12アンダーで単独首位に立って決勝ラウンドへ進出。その石川を1打差で追うのはツアー通算4勝の41歳、小山内護だ。 初日「67」で3位タイ発進を決めた小山内はインスタートのこの日、11番でボギーを先行させるが、続く12番で3メートルを沈め、13番(パー5)では3番アイアンで2オンに成功して2連続バーディ。さらに15番からは3連続。後半アウトでも2つバーディを奪って、この日のベストスコア「66」をマークした。 過去にドライビングティスタンスで年間1位に輝くこと4度。2004年...
2011/09/03GDOEYE

決着は36ホールで…競技成立への異論も

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で行われている国内男子ツアー第13戦「フジサンケイクラシック」は3日(土)、当初の予定から2日遅れで第1ラウンドを完了した。開幕前から降り続いた大雨とコースコンディション不良による影響で、中断と順延が相次ぎ、大会側は競技成立となる36ホールで決着することを決定。同日午後4時50分からは第1ラウンドの成績順に組替えを行い、“最終ラウンド”となる第2ラウンドを開始。日没サスペンデッドとなり最終日となる翌4日(日)に持ち越された。 国内男子ツアーでは史上初(記録の残る1985年以降)の競技不成立となる恐れもあった今大会。もちろん最終日となる4日(日)の天候次第だが、この...
2011/09/02GDOEYE

フジサンケイクラシック、競技成立なるか

国内男子ツアー第13戦「フジサンケイクラシック」が“ツアー史上初”のピンチに立たされている。会場の山梨県・富士桜カントリー倶楽部は、台風12号による開幕前日から大雨に襲われ、コースコンディションの不良により1日(木)が中止、2日(金)に開始された第1ラウンドも半分の選手がスタートできず、3日(土)の午前7時から再開する。 コース整備スタッフの全力の復旧作業が続く一方で、雨風の勢いは増すばかりだった。バンカーはもちろん、美しいフェアウェイやティグラウンド上にも水たまりが至る所にでき、この2日の午後にスタートする予定だった選手たちは打撃練習場で打席を探すのも一苦労。中断、再開を繰り返し、午後3時1...
2011/09/22GDOEYE

今週もトップアマに活躍の予感?

16歳の伊藤誠道が最終日を首位タイで迎え、堂々の優勝争いを展開したのは前週の「ANAオープンゴルフトーナメント」。石川遼に続くアマチュア優勝はならなかったが、“ワンダーボーイ”の活躍に負けじと、今週も2人の学生アマが上々の滑り出しを見せた。 22日(木)に滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部で開幕した国内男子ツアー第16戦「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」の初日。東北福祉大でキャプテンを務める藤本佳則と明大2年の櫻井勝之はともに「69」をマークして2アンダーで12位タイ。混戦模様の中で、2人のアマが上位に名を連ねた。 かねてから学生トップアマとして名を馳せて...
2011/09/23GDOEYE

石川遼、18番の巨大スタンドに「感動した」

滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー第16戦「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」。2日目の23日は祝日とあって、金曜日ながら1万496人という多くのギャラリーが会場につめかけた。 2008年の第1回大会から、今年で4度目を迎えるこの「パナソニックオープン」だが、大会の “名物”となりつつあるのがコース内の巨大ギャラリースタンド。今年、最終18番のグリーン裏にそびえるそれは、1234人を収容。国内ツアー最大級といえる。もちろんこの日も超満員。最終日さながらの大入りに、ホストプロを務める石川遼は「本当に感動した。最後のバーディパット、入ら...