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決着は36ホールで…競技成立への異論も

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で行われている国内男子ツアー第13戦「フジサンケイクラシック」は3日(土)、当初の予定から2日遅れで第1ラウンドを完了した。開幕前から降り続いた大雨とコースコンディション不良による影響で、中断と順延が相次ぎ、大会側は競技成立となる36ホールで決着することを決定。同日午後4時50分からは第1ラウンドの成績順に組替えを行い、“最終ラウンド”となる第2ラウンドを開始。日没サスペンデッドとなり最終日となる翌4日(日)に持ち越された。

国内男子ツアーでは史上初(記録の残る1985年以降)の競技不成立となる恐れもあった今大会。もちろん最終日となる4日(日)の天候次第だが、この3日に、なんとか競技成立にこぎつける道筋ができた。

だが台風12号の接近で、今大会の措置に疑問符を投げかける選手、関係者がいるのも事実だ。この日から第1ラウンドを開始し、18ホールを回って「69」をマークし首位に2打差の暫定単独2位につけた星野英正。今季初優勝に向け、絶好の位置につけたにもかかわらず、その表情は硬かった。

星野は中止となった大会初日の1日(木)、そして2日(金)の2日間はプレーできなかった。だからこそこの2日、3日にまたがって第1ラウンドを戦った選手たちを気遣い「自分は状況的に見たら恵まれていた。選手の間であまりにも(コンディションに)差がありすぎる。複雑な気分」と言う。もちろん、ゴルフが様々な自然条件との戦いとなるのは百も承知。だが彼の頭の中にあったのは別のこと。

富士桜CCの周辺地域には2日、早朝から大雨などの警報が発令されていた。コース内に大きな土砂災害などは現状無いというが、大量の雨水により、普段よりも危険性が増していることは否めない。「確かに見に来てくれる人々もいる。けれど昨日みたいな風や雨の状況で、山から滑ってケガでもしたらどうなるのか。それは選手にもありうること」と、ギャラリーをはじめとしたコースを訪れる人々の安全面が確保した上での判断だったのか疑問を呈した。

「ただ(競技成立となる)36ホールをやる、でいいのか。人の命にかかわることだと思う。大震災が起こった後にも関わらず、ちょっと考えられない」。宮城県出身で、家族や関係者が先の震災で被災した星野の言葉は、ずっしりと重かった。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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