2000/11/10国内男子

宮本勝昌、快調首位キープ

曇り空の中行われた第2ラウンド、昨日に引き続き宮本勝昌が快調にとばしで独走態勢を築いた。1人で14アンダーを稼ぎ出し、2位の深堀圭一郎とは6打差をつけている。同じく首位タイからスタートした杉本周作は今日は1アンダー、伊沢利光と並んで3位とした。 宮本勝昌はアウトからスタートして3番ホールから見事、5連続バーディを沈めて波に乗った。後半では上がりホールこそ惜しいボギーだが、10、11番で2連続バーディを決めトータル9バーディ、1ボギーで64をマークした。昨日の貯金と合わせて14アンダー。「メチャクチャ悔しいですね! 折角師匠の芹沢(信雄)を抜けるチャンスだったのに。8アンダーは自己ベストですけ...
2000/11/05国内男子

深堀圭一郎、猛攻で大逆転

前日の首位に3打差7位グループから深堀圭一郎が猛烈な追い上げを見せた。フロント9ではなんと6バーディ。後半になってバーディ攻勢はさすがに湿ったが周囲が伸びず、そのまま逃げきり。7月の住建産業広島に続いて今シーズン2度目の勝利を飾った。2位谷口徹は賞金1176万円を加算。賞金レースで今週不在の佐藤信人を抜き去った。 「前半は完璧」と優勝の深堀圭一郎。「秋に勝ったのは初めてです。正直いって嬉しい。今日のプレー内容にも満足です」 「まだ発展途上」という。アメリカでさんざん揉まれて、何が必要か何が足りないかを実感して帰国した。「いろいろやってきたけど、すぐには結果には結びつかない。アメリカでは誤魔...
2000/11/04国内男子

首位交代。高見和宏がトップ浮上

目まぐるしい。R.バックウェルも谷口徹も後退して、代わりに高見和宏、白石達哉が浮上してきた。飯合肇、立山光広もいい位置。飯合はともかくとして、普段あまり見かけない名前が3日目は上位に並んだ。高見は7バーディ、2ボギーの67。95年のフィランスロピー以来、5年ぶりのツアー3勝目を狙う。 「ぜんぜん覚えていない。いつ以来なんだろう・・」と高見和宏。この前いつトーナメントの首位に立ったのか(記録では昨年のアイフル初日以来ということになるのだが)本人も記憶がおぼろだ。 首を痛めている。「キリンオープンの3日目。3ラウンド目をできなくなっちゃった。頸椎の5番目と6番目がつぶれている。ドライバーを思い...
2000/11/03国内男子

またも谷口徹。躍進して2打差2位

首位R.バックウェルは1アンダーと伸びず、かろうじてトーナメントリーダーの座をキープ。下から上がってきたのは、またもや谷口徹だ。ダブルボギーも叩いたがバーディ7つ、67をーマークして5アンダーへ躍進。公約通りの2週連続優勝を狙う構えだ。 良さそうにみえたジャンボ尾崎は4ボギー、1ダボ、しかもバーディが2ホールだけ。一気に順位を下げた。尾崎健夫もこの日は調子が出ず、尾崎兄弟にとってはそろって厄日になってしまった形だ。中嶋常幸・雅生親子は決勝進出。中島常幸の60台も久しぶりな印象がある。 R.バックウェルは中盤10番でボギー、12番パー5を手痛いダボ。これが響いた。「昨日に比べてグリーンが固く...
2000/11/02国内男子

片山晋呉、好発進。ジャンボもまずまず

午前中の悪天候のため1時間後れでスタートした宇部興産オープン。強風にも翻弄され、選手たちを苦しめた初日。6アンダーとしたオーストラリアのR.バックウェルが、2位の片山晋呉・日下部光隆に2打の差をつけて単独首位に立った。 1977、78年と2連覇を果たしているジャンボ尾崎は芹沢信雄・S.レイコック・白石達哉と共に3アンダー4位と好調な滑り出し。2アンダー9位に深堀圭一郎・久保谷健一が並んだ。賞金レース2位の谷口徹はイーブンパー17位からのスタートとした。 6バーディ、ボギーなしのR.バックウェルはロングパットやイヤなラインのパットをしぶとく沈めて66をマークした。「パット数22は出来すぎ。1...
2000/10/29国内男子

谷口逆転して4000万円獲得

片山晋呉が伸び悩んだ。下から追い上げたのは谷口徹と田中秀道。しかし終盤片山のボギーで谷口徹が一歩抜け出し、そのまま逃げきり。高額賞金4000万円を獲得して賞金ランクも1億3750万円に伸ばした。しかしこれでもまだ佐藤信人の1億4222万円に500万円弱足りない。 谷口徹はフロント9で4バーディ。後半は手堅く2パットパーを重ね、15番パー5を取って12アンダー。「いい戦いの中で競り合って勝てたのは大きい。今までは競って負けてたけど、最終日に競って逆転で勝てた。大きいです」 決して安泰な優勝ではなかった。17番は2オン2パットでいい、18番ロングのバーディで勝負しようとは思っていたが、その最終...
2000/10/28国内男子

片山晋呉、3差で独走

室田淳も日下部光隆もまだ本調子ではなかった。3日目は後退。かわって片山晋呉が5つ伸ばして2桁アンダーに到達。2位グループに3打差をつけて一応は独走の形をつくった。 片山晋呉は3番ボギーと雰囲気の悪いスタートだったがすぐ4番バーディで取り返し、7番、10番、11番と入れた。13番でまたひとつ落とすが15番、17番、18番とバーディ。いい感じ7でフィニッシュできた。「アイアンが今、すごいです。ドライバーがフェアウェイに行ったら、あとはピンに行くイメージしかない」 今日も9番ウッドがフル活躍した。 日本オープンに焦点を絞って一旦は調整したが失敗。その次の目標としてこのフィリップモリスを狙ってきた...
2000/10/27国内男子

室田首位。日下部が追い上げ

室田淳が2つのばして、首位をキープした。トップスタートした川岸良兼はパープレーで5アンダー3位タイ。他に68と伸ばしてきた田中秀道、片山晋呉、今野康晴の若手が3位グループに顔を揃えている。6アンダー2位には前日1アンダー24位の日下部光隆がバーディを重ねて急浮上してきた。 プロとして出場初の予選通過となった星野英正は、今日4オーバーとしながらも前日の貯金を活かしてトータルイーブンの26位タイ。ジャンボ尾崎はバーディに見放されて78。今季自己最低スコアを叩いてしまった。息子・智春は69とスムーズな滑りだしを見せた昨日とは打って変わり83、またも予選通過ならず。 風が強く苦しめられた選手が多か...
2000/10/26国内男子

昨年優勝の川岸が首位発進

秋の高額賞金試合が始まった。初日は川岸良兼がディフェンディングチャンピオンの意地をみせてトップ発進。室田淳が5アンダー首位タイに並んでいる。今季出場した4試合すべてで予選通過したことのない星野英正が谷口徹、真板潔らと共に3位タイグループにつけた。 中日クラウンズ以来半年振りに佐野木キャディを伴って出場しているジャンボ尾崎。息子の智春と親子参戦して、初日は3アンダー10位タイと同順に名を連ねた。賞金ランクトップの佐藤信人は1オーバー52位と出遅れ気味だ。 「60台のスコアは本当に久し振りです」と川岸良兼、今季は低迷気味で賞金レースは77位と微妙なところにいる。体調も悪くないのに不調に陥った原...
2000/10/22国内男子

佐藤信人、逆転して今季V4

前半もたついたものの、それでも途中までは宮本勝昌の優勝確定か?という雰囲気だった。しかし宮本は15番で使用球ペナルティ付加のボギーとしたまま終盤伸ばせず。追い込んできた佐藤信人が16番、18番のバーディで逆転。佐藤信人は今季4勝目をあげ、賞金獲得額も1億4000万円。賞金王の座にまた一歩近づいた。 宮本勝昌は15番のティに上がる前に、ボールを換えた。ティショットを打ち、セカンド地点で自分の使用球、ツアーステージMC392Sではないことに気がついた。「伊沢さんのボールでした。何かの拍子でキャディが伊沢さんのボールを持っていたらしい。ボクの不注意です。いい経験をしました」 ツアー競技規則「ワン...
2000/10/21国内男子

今度は宮本勝昌。3差で単独首位

バーディ大量生産で日替わりトップが続く。3日目は伊沢利光が後退して宮本勝昌が6アンダーマーク。14アンダーにまでスコアを伸ばした。佐藤信人は着実にアンダーパーのウランドを並べて2位キープ。横尾要はなんと8アンダー64というラウンドをした。谷口徹、田中秀道なども浮上してきている。 首位は3打差をあけて単独トップふうだが、このコースでは誰がどう飛び出すか見当もつかない。明日も激戦になりそうな様子だ。 今日の宮本勝昌は8バーディ、2ボギー。インはボギーなしだった。「もう一杯々々。もう自分のプレーも覚えてないくらいでしたから。目の前の1打に集中しちゃってたから、優勝争いなんてぜんぜん考えてなかった...
2000/10/20国内男子

伊沢、快進撃で一気に首位

2日目の首位は65をマークした伊沢利光。前日ジャンボと共にトップスタートを切った原田三夫は68で10アンダー2位に踏みとどまった。ジャンボは73として、5アンダー11グループへ後退。佐藤信人・宮本勝昌の若手が8アンダー3位にタイとした。アマチュアの宮田優作は73で4アンダー17位タイグループ。 8バーディ、1ボギーの伊沢利光。今日だけで7つも貯金を増やして首位に踊り出た。「チャンスはほとんど拾ったよ。ピンしか見ていない」と猛突進ぶり。自分にとっては18アンダーくらいが優勝スコアの予定。「まだ2日目。優勝はそんなに意識してないけど、10個くらい取っとかないと後がキツイでしょ」と狙いは定まってい...
2000/10/19国内男子

コーライ制してジャンボ首位発進

ジャンボ尾崎が2イーグルを決めて久々の首位発進。66に並んだのは原田三夫。5アンダー3位にはアマチュアの宮里優作が東聡・林根基と共につけた。昨年丸山茂樹に振り切られ悔しい2位とした伊沢利光、そして宮瀬博文・佐々木久行の3人は6位グループ。招待選手J.グリーンは3アンダー10位からのスタートとした。 今季優勝はしているものの、ここ最近は上位争いから一歩引いたところにいることが多いジャンボ。今日は、3バーディ、1ボギー。2・18番ロングではイーグルを決めた。ところが「スコア的にはいいんだが、内容はまだまだ納得いかないところがあるんだ。イーグルに助けられたからこうなったんだけど、うーん」 と、本人...
2000/10/15日本オープンゴルフ選手権

直道が大会2連覇を果たした

尾崎直道が今大会史上5人目となる2連覇を達成。猛烈な追い上げを見せた林根基は1打届かなかった。 直道と同組で回った田中秀道は73。林根基にかわされ2打差を覆せずに3位。 アンダーパーは2人だけ。「疲れましたというのが一番の感想です」と尾崎直道。追ってくるのは田中というつもりでプレーしていたら、林根基が猛追撃をしかけてきた。「ポンポンときて、“もう一人敵が増えたぞ”とね」 4番で先行したバーディを、7番の1.5メートルのパットをはずしてボギーとしてしまった。しかしここで落ち込まずに淡々とパーを重ねていき、15番の難しいラインを読み切ってこれもパー。「自分でも入って当然という顔をしていましたけ...
2000/10/14日本オープンゴルフ選手権

直道が単独トップの座についた

3日目は、尾崎直道が1つ伸ばして一人飛び出した。トータル4アンダーで2位の田中秀道に2打の差をつけている。川原希は、1アンダー3位に一歩後退。トータルをアンダーとしてるのはこの3人だけとなった。佐藤信人は、5つ落としてバーディなしの6ボギーだった細川和彦と共に、5オーバー15位。ジャンボ尾崎はトップと6打差で6位につけている。 出だし1番ホールをいきなりのダブルボギーとした尾崎直道。「4パットしたのはいただけないな」といいながらも、2番からは開き直って笑いながらプレーしようと思ったという。「おれは引き締まった姿で、カッコイイ、気合5分のプレーヤーを目指していたんだけど、今日でそれは諦めるよ。...
2000/10/13日本オープンゴルフ選手権

トップ3人、1打後退して首位キープ

初日に並んだトップグループは誰も後退しなかった。尾崎直道・田中秀道・川原希の3人は、今日も併走のまま。しかし67を出した昨日とは、打って変わり72。トータル3アンダーと貯金を一つ使ってしまった。前日50位からスタートした細川和彦がみんなが伸ばせずにいる中4つ稼いで、4位まで浮上してきた。そして賞金王に一番近い位置にいる佐藤信人は初日から安定したパープレーで隙をうかがうようにして7位タイにつけている。 今日は朝から小雨の上、風が吹いていた。「難しいかな?と思ったらやっぱり難しかった」とは尾崎直道。「雨にぬれていると、フライヤーが怖いのでどうしても消極的になるんだよね。でも上位にいるのは間違いな...
2000/10/12日本オープンゴルフ選手権

直道首位。秀道、川原もトップ発進

鷹之台CCで開催されるのは、1958年以来の2度目の日本オープン。毎年タフな設定で選手たちを苦戦させる。今年は各地ごとに予選会を開催し、各段にオープン度が増した。アマ16名を含めた138名が出場している。 4アンダー首位に並んだのは、98年優勝の田中秀道、ディフェンディングチャンピオン尾崎直道、2週連続予選落ちのあとのトップ発進になる川原希。3アンダー4位に深堀圭一郎。5位には室田淳とアマチュアの宮里優作がいる。ジャンボ尾崎は1アンダー7位からのスタートとした。 1番ホール、PWで寄せたボールはオーケー。そのまま2連続バーディといいスタートを切れた尾崎直道は「刻まずに行ったけど、俺にしては...
2000/10/08国内男子

宮瀬博文、6打差を大逆転

ちょっと予想外の展開となった。前日7位グープの宮瀬博文が66マークのゴルフで一気に浮上。3打のアドバンテージを持ってスタートした谷口徹はスコアが伸ばせず、田中秀道も絡んでの激戦となった。谷口は終盤16番パー3のボギーが響いて、追う立場のままあと1打を回復できないで終了。谷口が不調というより、宮瀬の攻勢がすごすぎたというべき大逆転劇だった。宮瀬は5月の三菱自動車(プレーオフで谷口を破る)に続く今季2勝目。 宮瀬博文はアウトをノーボギーの4バーディ。10番で初ボギーを叩いたが13番、14番、16番と取って12アンダーに伸ばした。「6打差の逆転・・。谷口さんがもっと伸びると思ってました。伸びなかっ...
2000/10/07国内男子

谷口徹、伸ばして独走ムードへ

ノリノリの谷口徹が今日も68マーク。二桁アンダーの-12まで突っ走った。前日まで頑張った奥田靖己はついにフィーリングにズレが出始めて後退。かわって今野克宗、伊沢利光、堺谷和将などが浮上。手島多一はまだ踏ん張っている。 谷口徹は3番5番とバーディ先行のいいスタートを切り、トータルでは6バーディ、2ボギー。しかし本人は「不満足」という。 「曲がったショットもあったし、10番(バーディで11アンダー)から消極的になってしまった。ボールコントロールがうまくいかなくなってしまった・・。もう少しリズムよくやりたかった」 下位の選手に肉薄された。一時は1打差。危ない、大事に行こうと思った瞬間、弱気にな...
2001/06/03国内男子

守らず攻めた、小達敏昭が8年ぶりの優勝を飾った。

最終日も風は収まらず、最終日を7年ぶりに最終組で迎える小達敏昭にプレッシャーを与えた。しかし、「今日はもう1人上に、12アンダーくらいに人がいると思ってプレーしました。きざんで行ってもそこそこはできると思いますけど、それでは明日につながらないので・・・」優勝を意識して小さなゴルフはしたくなかったという小達は、随所で攻めのゴルフを見せた。その結果11アンダーまでスコアを伸ばした。終盤にボギーを2つ叩いたが、8年ぶりの優勝を飾った。 「あまりにも遠い過去の優勝ですので、昔のことは忘れてしまいました。初優勝みたいなものですね。もうちょっと良い勝ち方をしたかったですね。でも、あれだけしのげたですし、ま...