2013/07/04GDOEYE

藤田寛之は鍛えたハートでカップに入れる

2009年に「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」で優勝した藤田寛之だが、今年は、この北海道ザ・ノースカントリーゴルフクラブのグリーンの見え方が4年前とは異なっていると言う。 美しい白樺の木がホールをセパレートしながらも、北の大地の空を満喫できる雄大なコース。この舞台の一番の難所は、グリーンだと多くの選手が口をそろえている。本州とは一線を画す芝質。一見普通のベント芝に見えて、その中にはポアナ芝も交じり、ともすれば、ボールが思惑とは別の転がり方を見せることもある。この初日、8バーディ、ノーボギーの「64」で単独首位スタートを切った藤田も「芝目がちょっと強くて、...
2013/07/05GDOEYE

ルーキー渡邉彩香「憧れは福嶋晃子プロ」

富山県の八尾CCで開幕した「日医工女子オープンゴルフトーナメント」の初日。7バーディ、2ボギーの「67」でラウンドしたルーキー渡邉彩香が、5アンダーで首位タイの好発進を切った。渡邉は昨年のプロテストに合格し、同年のQTを29位でフィニッシュし、今季の出場権を掴んだルーキーの1人。同期には、今季2勝を挙げている比嘉真美子、さらにここ数戦、好調をキープする辻梨恵、城間絵梨らがいる。 その中でもツアー屈指の飛ばし屋と言われる渡邉は、ドライバーの平均飛距離は約270ヤードというまさに大型新人。今季は「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」での23位がベストフィニッシュとややスロースタートだが、...
2013/05/02GDOEYE

アンダーパーがただ一人 “冬景色”が予告した荒れ模様

名古屋市からほど近い愛知県東郷町にある名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースの高台からはこの2日(木)の早朝、美しい山々が望めた。北東約100キロに位置するのは岐阜県と長野県にまたがる御嶽山。地元では見慣れた冬の景色だが、「中日クラウンズ」が開催される時期にお目見えするのは、極めて珍しいそうだ。 季節外れの風景が予告したかのように、今年54回目を迎えたクラウンズの初日は荒れに荒れた。冷たく、そして強い風がコースを猛然と吹き抜け、選手たちのボールを飲み込んだ。アンダーパーをマークしたのは近藤共弘ただ一人(1アンダー)。 2週前の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」第2ラウンドも暴風に悩まされ、ベストスコ...
2013/03/14GDOEYE

森田理香子が「今年こそ叶えたいこと」とは?

国内女子ツアー第2戦「ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ」が、高知県の土佐CCで15日(金)から開幕する。開幕前日の今日はプロアマ大会が行われ、前週の「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」を制した森田理香子をはじめ女子プロ36選手が出場した。 雲ひとつない快晴に恵まれたものの、昨日の雨の影響で冷たく強い風が吹き荒れたプロアマ大会で18ホールをラウンドした森田は、「今週は難しそうですね・・・」と苦笑い。前週の優勝報告を師匠の岡本綾子氏に済ませ、その余韻に浸る間もなく気持ちを切り替えて迎えた今週は、「2週連続優勝?気温もコースも違うので分かりませんね。勝てればそれは素...
2012/05/10GDOEYE

アジアンツアー賞金王が苦手なもの

「プロゴルファー日本一」を決める今季の国内メジャー初戦。80回目の開催を迎えた記念大会で、まだ日本のファンには馴染みの無い名前が、開幕初日のリーダーズボードの上位に掲げられた。 国内男子ツアーの「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」が10日(木)、栃木県の烏山城カントリークラブで開幕。その初日は日中の雷雲接近のため、42選手がホールアウトできなかったが、フィリピン出身のジュビック・パグンサンが「66」をマーク。2年ぶりの大会制覇を狙う谷口徹に1打差の6アンダー暫定2位で滑り出した。 パグンサンは出だしの1番(パー5)でいきなりイーグルを奪取。残り251ydの第2打をユーティリティで...
2012/05/13GDOEYE

アジア・オセアニアゴルフサミットとは?

栃木県の烏山城カントリークラブで行われた今季の国内男子メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」。選手の激闘の裏、大会3日目の12日(土)には都内でとある国際会合が行われていた。 「アジア・オセアニアゴルフサミット2012」と銘打たれたこのイベント。日本プロゴルフ協会(PGA)の号令で、アジア8カ国(日本のほかオーストラリア、中国、韓国、マレーシア、ミャンマー、シンガポール、タイ)のプロゴルフ団体のトップ(中国は同国ゴルフ協会)、そしてアジアンツアーのエグゼクティブ・チェアマン、チ・ラ・ハーン氏が来日し、日本ゴルフツアー機構(JGTO)、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)を...
2012/05/12GDOEYE

深堀圭一郎は4位後退も「次につながる」

栃木県の烏山城カントリークラブで開催中の国内メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」3日目。強風が吹き荒れたムービングデーを序盤、6アンダーの単独2位から出た深堀圭一郎が引っ張った。 出だしの1番(パー5)。残り203ヤードの第2打で握ったのは7番アイアン。追い風に乗せて2オンに成功すると、7メートルを見事に沈めてイーグル発進を決めた。予選ラウンドを終えてトップの谷口が6番で3つ目のボギーをたたくと、首位タイで並ぶ。そして9番で手前から4メートルのバーディパットを沈めると、通算8アンダーとし、2打差をつけて折り返した。 しかし後半10番、グリーン左手前からの難解なアプロー...
2012/05/11GDOEYE

池田勇太はギリギリでの予選通過に怒りあらわ

栃木県の烏山城カントリークラブで開催中の国内男子ツアーのメジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」2日目。3年ぶりの大会制覇を狙う池田勇太は、通算1オーバーの50位タイで決勝ラウンドに進出した。 初日の第1ラウンドで「76」と崩れ、巻き返しを図った第2ラウンド。池田は出だしの1番(パー5)でバーディ発進を決めながら、4番以降2つのボギーをたたき後退。決勝ラウンド進出が危うい状況に追い込まれた。しかし折り返しの9番(パー5)をバーディとすると、後半は粘りを見せて3バーディを奪取。土壇場の踏ん張りが光り、2週前の「中日クラウンズ」に続く2試合連続の予選落ちを免れた。 大会スポン...
2012/05/20GDOEYE

初勝利のJ.チョイは目標に向かって着実に前進

2009年のクオリファイで3位に入り、翌10年の日本ツアー出場資格を掴んだジェイ・チョイ(米国)。両親は韓国人だが、ジェイが生まれる前に米国に移住し、ジェイはカリフォルニア州で産声を上げた。大学卒業後は、07年にプロ転向を果たし米国のミニツアーを転戦をしていた。 「ミニツアーはエントリーフィが高いけど、賞金が少ないので、日本かヨーロッパのツアーに挑戦したいと思っていたら、友人から日本ツアーを勧められたので」。米国のミニツアーは各地で行われているが、そのほとんどがスポンサー企業がつくわけではなく、選手同士が持ち寄るポケットマネーから賞金を捻出している。どこのツアーでも良いと考えていたジェイだが、...
2012/09/02GDOEYE

池田勇太 激闘、多忙の末の1打差2位

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開催された国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」最終日。今季初勝利、節目のツアー通算10勝目を狙った池田勇太が、最後の最後まで、キム・キョンテ(韓国)を追い詰めた。 3日目を終えてトップからは5打差。早朝から降り注いだ大雨を切り裂くように、池田は猛然とその背中を追いかけた。2番(パー3)から3連続バーディを逆襲ののろしとすると、6番(パー5)で右から4メートルを沈めて4つ目としてまずトップタイに並ぶ。8番から2連続ボギーを叩いて再び後退したが、動じなかった。 12番に続き、ティショットをグリーン右手前のラフまで運んだ14番で後半2つ目のバーディを決めまたしても...
2012/09/01GDOEYE

3打差逆転は? 藤田寛之のパット練習ドリル

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」は3日目を終えてプラヤド・マークセン(タイ)が通算8アンダーで単独首位。2打差の2位タイに岩田寛とキム・ヒョンソン(韓国)がつける中、この日のベストスコアタイ「67」をマークした藤田寛之が通算5アンダーの4位タイに浮上してきた。 ムービングデーのラウンドの締めくくりは鮮やかだった。15番までに4つのバーディ(1ボギー)を奪ってスコアを伸ばした藤田は、最終18番で第2打をグリーン右手前の深いバンカーに入れた。続く3打目。砲台気味のグリーンのピンの根元は見えない。さらに「左足下がりが少し入っていて、スピンがかかりにくい...
2012/08/31GDOEYE

12時を回ったシンデレラボーイ 河野晃一郎

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開催されている国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」2日目。トップから予選通過を果たした62選手が7打差以内にひしめく大混戦の中、ツアー1勝の河野晃一郎が通算3アンダーの5位と好位置につけた。 初日を「69」でまとめ10位タイと好スタートを切った河野は、この第2ラウンドでも堅実なプレーを持続。3番(パー5)、4番と1メートルにつけたチャンスをきっちりと活かし連続バーディ。その後ボギーを2つ叩いたが、後半は1つスコアを伸ばして「70」とし「完璧です。出来すぎです」。トレードマークの笑顔はこの日も満開だった。 だがその言葉には、有り余るほどの謙虚さでいっぱいだ。「...
2012/05/19GDOEYE

斉藤愛璃、続く“学びのラウンド”

今季開幕戦の華々しいツアー初勝利から、およそ2ヶ月。その歓喜の中心にいた斉藤愛璃が、今週開催の「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」で4試合連続の予選落ちを喫した。2オーバーの45位タイからスタートした2日目は2バーディ、4ボギーと連日の「74」、通算4オーバー61位タイでホールアウト。カットラインに2ストローク及ばず、今週も予選ラウンドで姿を消す結果に終わった。 ショットは良いイメージで振れているが、今の課題はパッティング。今週も「ここぞ、というところでパットを外してしまった。大事な1打が次々と残る中で、ガマンしきれていない。あと1歩がクリアできませんでした」とグリーン上で苦しんだ。 ...
2012/09/06GDOEYE

富田雅哉、誰よりもゴルフ場に近いのに・・・

国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」が開催されているのは三重県いなべ市の涼仙ゴルフ倶楽部。開幕戦が行われる東建多度カントリークラブ・名古屋とは車だと3分で行き来できる距離に隣接するが、こちらは桑名市となる。開幕戦でも地元出身として度々取り上げられる富田雅哉は「本当はこっちが地元だよ」と言う。 「今は住んでいないけど、実家は車で10分ぐらいかな」という富田は、今大会の出場資格を持たずウェイティングの2番目として大会前日も黙々と練習を繰り返していた。朗報が届いたのは午後2時過ぎだった。欠場選手が出たため、滑り込みで出場が決まったのだ。 実家が至近距離ということ...
2012/07/15GDOEYE

遅延、渋滞…ドタバタの27ホール短縮競技

初日、2日目と濃霧による影響で中断が相次いだ国内女子ツアー「スタンレーレディスゴルフトーナメント」はその2日間をかけて第1ラウンドを完了し、14日(土)の時点では36ホールに競技短縮を決定。そして15日(日)には決勝ラウンドがさらに9ホールに短縮され、国内女子ツアーでは2007年の同大会以来となる競技成立ギリギリの27ホールの決戦で争われた。 東名CCを覆った最終日の霧は、この3日間でも最も深いものだった。大会は早朝に27ホール競技を決め、アウト1番、イン10番の両コースからスタートさせる2ウェイスタートから、全組10番からプレーを開始する1ウェイスタートに変更。午前7時30分を第1組スタート...
2012/08/30GDOEYE

アリの巣に止まったボール、どう処理する? 細川和彦

国内男子ツアーの「フジサンケイクラシック」は30日(木)、山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開幕。1アンダーの15位タイと上々のスタートを切った細川和彦のラウンドには、なんとも珍しい“ルールトラブル”があった。 インから出た細川は折り返しの18番で、第1打を左サイドのフェアウェイバンカーに突っ込んだ。ショットは曲がったが「転がって(バンカー内の)平らなライから打てるはず」と落ち込むこともなく歩いていくと、その思惑とは違い、ボールは埋まっていた。「どうして“目玉”に・・・」と頭の中は疑問符でいっぱいになったが、そのボールの付近を良く見ると無数のアリが周囲を駆け回っている。細川の打球は、“彼ら”の巣...
2012/09/06GDOEYE

吉田、大江、タラオCCの不思議な引力

今年の国内メジャー第2戦「日本女子プロ選手権 コニカミノルタ杯」は、滋賀県甲賀市にあるタラオCC 西コースが舞台。8アンダーの単独首位に吉田弓美子、4アンダーの2位タイに大江香織が続き、09年のプロテストに合格した同期の2人がワン・ツーフィニッシュを遂げた。 実は09年プロテストの開催コースも、今週と同じタラオCC 西コース。さらにこの時も、吉田がトップ合格、大江が単独2位に続くワン・ツーフィニッシュで通過していた。それから3年、プロテストから国内メジャーに舞台を変え、同じコースで再び2人がリーダーズボードのトップ2に名前を連ねるとは、何とも興味を惹かれる符号だ。 「ここでプロテストを受かった...
2012/09/07GDOEYE

メジャーを支える裏舞台での戦い

雷雲の接近により、14時56分に中断となった「日本女子プロ選手権 コニカミノルタ杯」の2日目。その直後に視界が遮られるほどの豪雨に見舞われ、競技はそのままサスペンデッドとなった。 大会開幕の前日、コースセッティングのアドバイザーを務める岡本綾子は、今年の舞台となるタラオCCの仕上がり具合について「ティグラウンドからフェアウェイ、グリーンまですごく綺麗に整えていただいた」と評価するとともに、コース関係者に感謝の言葉を贈った。しかし、この日の豪雨により、特にバンカーが壊滅的なダメージ。18ホールの大半のバンカーの縁が崩れ、大きな水溜まりが所々に見受けられた。 そして、日も落ちて夜の闇に包まれたコー...
2012/07/14GDOEYE

大和笑莉奈、憧れの有村先輩と直接対決

「“ちえ先輩”は怖いオーラがありました。今でも近寄りがたい面もあります」。いまや国内女子ツアーを牽引する存在となった有村智恵を、尊敬のまなざしでそう表現するのは、22歳の大和笑莉奈。2人はともに東北高校ゴルフ部のOG。学年は2つ違うものの、寮生活をともにしたどころか、1年間同部屋だった間柄だ。 静岡県の東名CCで開催中の「スタンレーレディスゴルフトーナメント」は連日の濃霧による影響で36ホール競技に短縮。大会2日目の14日(土)でようやく第1ラウンドが完了した。最終ラウンドを前にして、6アンダーで単独首位に立つのは森田理香子。それを1打差の2位タイから追うのが、この先輩と後輩の2人だ。 200...
2012/07/08GDOEYE

敗れた宮本勝昌「新しい時代を感じた」

イ・キョンフンのツアー初優勝を同じ最終組で見届けた宮本勝昌は、重い足取りでスコア提出を終えた。北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで行われた国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」最終日。首位に1打差の3位タイから、2人の韓国勢を追った宮本は「68」をマークして通算15アンダー。上がり4ホールで2バーディを決め、3位タイに食い込んでみせたが、イとキム・ヒョンソンの激闘に加われなかったことに唇をかんだ。 宮本は2番(パー3)でボギーが先行し、序盤はスコアを伸ばせず一時後退。しかし6番から2連続、9番からは3連続バーディを決めて優勝争いに再び加わ...