2011/02/17米国男子

【GDO EYE】石川遼のキャディが米兵にチェンジ!?

米国男子(PGA)ツアー「ノーザントラストオープン」大会前日のプロアマ戦で、10番ティグラウンドにゴルフ場には珍しい迷彩色のビブスを着用した集団を発見した。背中には「MILITARY CADDY(ミリタリーキャディ)」と書かれていた。揃って体格の良い短髪の男たちなので、確認すると、やはり彼らは米軍兵だという。 PGAツアーでは、年に数回米軍兵をプロアマなどのイベントに招待し、プロゴルファーを含めた一般人との交流を深めるはからいをしている。時にはチャリティイベントを実施し、昨年1年間で総額2億円ほどの寄付を集ったという。その寄付金は、戦争で負傷した兵士や遺族などへ贈られる。 今大会では、10番...
2011/02/16米国男子

【GDO EYE】今田竜二の大好きな火曜日

米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」の指定練習日となる火曜日に、今田竜二は1番ティグラウンドから練習ラウンドをスタートした。一緒にラウンドするのは、メジャーチャンピオンでツアー34勝のビジェイ・シン(フィジー)、ツアー2勝のチャーリー・ホフマン、そしてツアー未勝利のジェイソン・ダフナーの3人。 練習ラウンドでは気の合う仲間とラウンドする選手や、1人きりでラウンドする選手などさまざまだが、今田はこの4人でラウンドすることが多い。そして、この練習ラウンドの時にド派手なガッツポーズを見せることもある。 今季は同時に揃うことがなく、開幕から7戦目にして初めて4人でラウンドすることが可能になった。...
2011/02/26米国男子

【GDO EYE】天候先読み!主催者の早めの決断

WGCアクセンチュアマッチプレー選手権は、昨年まで土曜日に準々決勝と準決勝が行われ、日曜日の最終日に決勝戦(36ホールマッチ)が行われていた。ところが、今年から土曜日に準々決勝を行い、日曜日に準決勝と決勝戦(18ホールマッチ)を行うことになった。 1999年に始まったこの大会は、今年で13回目の開催を迎えた。そして過去12回は全て決勝戦を36ホールマッチで行われてきた。ところが、ほとんどの試合が最初の18ホールでリードした選手が勝っていること、さらにギャラリーには観戦時間が長く、テレビの視聴率なども考慮し、今年から18ホールで争うことになったとPGA関係者は言う。 このように、新たなスケジュー...
2010/11/19国内男子

【GDO EYE】深堀圭一郎、残るチャンスはあと1試合!

国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」の初日に4オーバーを叩き58位となっていた深堀圭一郎が、2日目は1オーバーで踏ん張ったが、1打足りずに通算5オーバーで予選落ちとなった。 今季、JGTO(日本ゴルフツアー機構)の選手会長を務める深堀は、左足の人差し指の付け根にできた軟骨の痛み「足底筋膜炎」と戦いながらツアー参戦を続けてきた。しかし、これまで23試合に出場し予選通過僅かに8回、賞金ランキングでは76位となっている。 今季も残りこの大会と次週の「カシオワールドオープン」で賞金シード権が確定する。深堀は1992年のプロ転向後、96年から08年までシード権を守り続けてきた。しかし、昨...
2010/11/12国内男子

【GDO EYE】今田竜二、母国ツアー初優勝なるか!?

2週前に中国・ハイナン島で開催された「スタートロフィー」で26打罰という異例のペナルティを頂戴した今田竜二だが、事はそれだけでは終わらなかった。 大会が終わった日曜夜に突如襲ってきたのは食中毒。「向こうでは焼き飯、焼きそば、パンくらいしか食っていない」と首をひねるが、先週1週間はその影響で何も食べられなかったという。今週火曜日になって「初めて3食食べました」と、折角の祖国滞在ながら食事を楽しむ余裕すらなく、今大会を迎えている。 今週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」には3年連続4度目の出場。過去の成績は、06年が24位タイ、08年は7位タイ、09年は10位タイと今田本来の力からすると物足り...
2010/11/18国内男子

【GDO EYE】池田勇太、逆転賞金王は自分次第!

国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」の初日に、首位と1打差の4アンダー2位タイと好スタートを切った池田勇太。この日はドライバーショットが少しブレていたが、アイアンショットが冴えてパッティングも決まり、4バーディ、ノーボギーでホールアウトした。 現在賞金ランキングで4位につける池田だが、首位のキム・キョンテとは約6,200万円の差となっている。今週を含め今季も残り3試合となっているが、その3試合は全て優勝賞金が4,000万円と高額だ。したがって、この3戦のうち2勝でも果たすことができれば、池田が逆転で賞金王になる可能性も十分にある。過去には2000年に片山晋呉が、この大会から4戦...
2010/10/13日本オープンゴルフ選手権競技

【GDO EYE】1940人のカメラマンが遼を追う!

国内男子の「日本オープンゴルフ選手権競技」は、14日(木)に開幕。その前日の指定練習日には、一般のギャラリーも入場料さえ払えば会場に入ることが出来る。さらに、この日は試合ではないので、自前のカメラを持ち込んでOK。となれば、ギャラリーの大半は石川遼の写真を撮ろうと、必死なって9ホールの練習ラウンドを追いかけた。 この日来場したギャラリーは1940人。そのほとんどの方がデジタルカメラ、デジタルムービー、もしくは携帯電話のカメラで撮影しまくっていた。私たちが使用しているカメラと同等か、それ以上のカメラを持ち込む方もいた。 「カシャッ」というシャッター音が耳に入ると、普段は注意したりしているため、...
2010/10/25国内男子

【GDO EYE】とっても新鮮、ボヤキ封印の藤田

スコアが良くても、プレー内容が伴わなければ納得しない。会見でも景気の良い言葉は出ず、すっかり“ボヤキ節”のイメージが定着している藤田寛之。そんな藤田が、この日ばかりは様子が違った。「客観的に見て、たまには自分を褒めてあげていいかな」。 バーディ合戦についていけず、優勝を逃した「ブリヂストンオープン」最終日。「やっぱりショットが原因」と、いつも通りの反省の弁が続く。賞金ランク2位の座を守り、来月開催の世界ゴルフ選手権「WGC HSBCチャンピオンズ」出場を確定させたが、「楽しみだけど、状態は良くないので、あまり期待はしていません」との言葉通り、褒める対象はプレー内容ではない。 この日、賞金540...
2010/10/22国内男子

【GDO EYE】藤田とキョンテの共通点

先週の「日本オープン」で優勝し、賞金ランクトップに浮上したキム・キョンテ(韓国)。同2位で藤田寛之が追う中で迎えた、今週の「ブリヂストンオープン」。その予選ラウンドでは同組で2人の直接対決が繰り広げられ、2日目を終えて通算9アンダーの2位タイと一歩も譲らず。3日目も、最終組に場所を移しての直接対決となる。 平均飛距離は、ともに280ヤード前後とほぼ同じ。ツアーでも屈指のショットメーカーであるこの2人、ショットの正確性と卓越したリカバリー能力で、飛距離のアドバンテージを補って余りある活躍を続けている。 同組でラウンドを重ねたことで、実際に互いの共通点を見出している。「プレースタイルが似ているので...
2010/10/07国内男子

【GDO EYE】尾崎が抱く、優勝への強い熱意

昨日6日(水)に行われた、尾崎将司の世界ゴルフ殿堂入りの公式会見。一夜が明けた「キヤノンオープン」初日、スタートホールに現れた尾崎に対し、待ち受けていたギャラリーから盛大な拍手が鳴り響いた。 プレー中も、あちこちから祝福の言葉が飛ぶ。「恥ずかしくなるくらい拍手をもらって、照れちゃうよ」と苦笑しながらも、「ファンの人に喜んでもらうことは嬉しいこと」と感謝の気持ちを示す。その上で、「でも、優勝した時の拍手が一番最高だけどね」と一言。2002年から遠ざかっている勝利への渇望が、この言葉を口に出させたのか。 昨日の会見でも、今なお衰えない優勝への熱意を語っていた尾崎。この日ラウンドを共にした片山晋呉は...
2010/10/16日本オープンゴルフ選手権競技

【GDO EYE】つぶやきながらスコアを伸ばす武藤俊憲

国内男子のメジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」の3日目に3ストローク伸ばして、通算9アンダーの単独2位に浮上した武藤俊憲。2番でピン手前2.5mのバーディパットを外したが、5番パー5は3打目でピン奥2mのパットを沈めてバーディを奪う。 さらに続く6番はピン上1.5mのバーディパットを沈め、上位を脅かす。武藤はこの3日間5番、6番を完璧に攻略し全てバーディを奪っている。中盤の9番でボギーを叩いてしまうが、後半も12番パー5でバーディを奪い、13番パー3はピン奥1mにぴたりとつけるスーパーショット。距離の短い15番パー4でも着実にバーディを奪い、この時点で首位の藤田寛之に並んだ。しかし、...
2010/10/21国内男子

【GDO EYE】ゴルフは、やっぱりメンタルのスポーツ<小田孔明>

昨年は石川遼、池田勇太に次ぎ、賞金ランク3位と大ブレイクを果たした小田孔明。今シーズンも開幕戦で優勝と、賞金王争いの台風の目になるかと思われたが・・・。6月に入りまさかの大ブレーキで、国内ツアー5試合連続の予選落ち。優勝争いにも加われず、賞金王争いからも完全に取り残されていた。 その小田、今週の「ブリヂストンオープン」で首位に1打差の2位タイと好スタート。ホールアウト後は報道陣に囲まれ、「久々の囲み(取材)だよ。嬉しいなあ!」と、満面の笑みを浮かべた。キャップを外すと、綺麗に刈られた坊主頭。「髪も伸びていたし、気合でボーズにするか」と、今週の月曜日に頭を丸めたという。「高校2年生以来」という髪...
2011/06/18全米オープン

【GDO EYE】石川遼、海外メジャーで戦う意味

それは、完璧な放物線だった。左奥に半島のような形で池に突き出したグリーンに切られたピン位置は、その先端付近。全米オープン2日目、通算2オーバーで最終18番を迎えた石川遼は予選カットラインも気になる中、残り227ヤードの5Iで放った第2打を、花道からきれいな軌跡を描くドローボールで、ピン横へとぴたりとつけた。 前のホール、17番の第2打も見事だった。グリーンの手前エッジからピンまでは8ヤード。「8Iのフルショットだと飛んでもピンぴったりで、緩むと手前バンカーに入ってしまう。覚悟を持って打ったショットでした」と石川。これが、ピン手前2mについてバーディを奪う、予選通過へのウィニングショットとなった...
2011/04/09マスターズ

【GDO EYE】日本人初の「マスターズ」ローアマ誕生!

今年の「マスターズ」には、6人のアマチュアが出場。出場資格には、昨年度の全米アマや全英アマ、全米ミッドアマ、全米パブリックアマなど、アマチュア界のメジャータイトルを手にした世界トップクラスの精鋭たちが集結した。 その中に名を連ねたのが、昨年の「アジアアマチュア選手権」を制した松山英樹。アマチュア勢が大健闘を見せた初日、イーブンパーの31位タイに、松山をはじめ、昨年の全米アマ王者、ピーター・ユーライン、その決勝戦でユーラインに敗れているデビッド・チャンの3人が食い込んだ。翌日の地元紙はアマチュア勢の活躍に大きな紙面を割き、その中には松山の画像も並んでいた。 だが、2日目を終えて松山を除くアマチュ...
2010/04/17国内男子

【GDO EYE】54歳の倉本、若者たちに物申す

シニアツアーと並行してレギュラーツアーにも出場する54歳の倉本昌弘が、開幕戦で元気な姿を見せている。「東建ホームメイトカップ」3日目を終えて、首位に3打差となる8位タイ。強風によりスコアを崩す若者たちを尻目に、ベテランが大きな存在感を見せている。 年齢を重ね、自身よりもツアー全体を見る目が先走るのだろう。3日目を終えてアンダーパーはただ1人という状況に、自らのプレーを振り返るのもそこそこに物申す倉本。「このグリーンとこの風、このコースじゃしょうがないとは思う」と話す上で、「開幕なので、もうちょっと派手なゴルフを見せてあげたいというのが正直なところだね」と憂いの表情を見せる。 話題は、石川遼と池...
2010/04/09マスターズ

【GDO EYE】もしもウッズが優勝したら…?

今年で第74回を迎える「マスターズ」は、大会前も、そして始まってからもタイガー・ウッズの話題で持ち切りだ。 この日の1番ホール。多くのパトロン達の拍手と歓声に迎えられてティグラウンドに現れたウッズは、にこやかな表情で微笑を見せる。「なんか、違うよね」。ベテランカメラマンがその違和感をぽつりとこぼした。 上空にはウッズを揶揄する横断幕をつけた飛行機が旋回する。しかし、それとは裏腹にオーガスタに詰めかけたパトロン達の間からは、一つのブーイングも聞こえない。ウッズに近いナイキ関係者は、「あの1番での歓迎ぶりで、タイガーは内心ほっとしたと思う」と教えてくれた。ウッズも人の子、どんなにセルフコントロー...
2010/04/11マスターズ

【GDO EYE】最終日を待つ超豪華なリーダーズボード

「マスターズ」最終日を迎えるに当たって、これだけ役者の揃ったリーダーズボードにはなかなかお目に掛かれないだろう。 通算12アンダーで単独首位に立つリー・ウェストウッド(イングランド)は、昨年の欧州ツアー賞金王。メジャー大会未勝利だが、世界ランクは4位につけ、ここまでの3日間はすべて60台でのラウンド。明日も60台を出すことが出来れば、「マスターズ」史上初めての偉業となる。 1打差で2位につけるのは、この日のヒーロー、フィル・ミケルソン。13番で2オンに成功してイーグルを奪うと、続く14番では141ヤードの第2打をピン左上2mに落とすと、傾斜とバックスピンでボールはするするとカップに向かい、そ...
2010/04/12マスターズ

【GDO EYE】オーガスタでフェアウェイキープは必要ない?

「マスターズ」最終日を5バーディ、ノーボギーの「67」で回って、自身3度目のグリーンジャケットに袖を通したフィル・ミケルソン。この日のベストショットといえば、13番パー5で右の林の中から前方の松の間、約1.5mの隙間を通して2オンに成功させた6Iでのショットが思い浮かぶ。 「(幹の間の)空間は少し開いていて、もちろん広い訳ではないけど、球が抜けていくには十分だった(微笑)」と事も無げ。「あとは自分のスイングを信じるだけだった」とトラブルをものともせずにバーディへと繋げた。 「マグノリアレーンを通ってオーガスタナショナルへ来ると、とてもリラックスした気分になる」と言うミケルソン。「何故なら、こ...
2010/04/15国内男子

【GDO EYE】池田を襲った、思わぬ強敵

先週の「マスターズ」では日本勢でただ1人予選を突破し、初出場で29位と大健闘を見せた池田勇太。13日(火)に帰国後、練習ラウンドとプロアマ戦も無しに今週の「東建ホームメイトカップ」にぶっつけ本番で挑んだが、さすがの“若大将”もこのハードスケジュールには音を上げた。 ドライバーショットは好調なもののグリーン上で大いに苦しみ、その数35パット。7ボギー、1ダブルボギーの「80」を叩き、9オーバーの117位タイと大きく出遅れた。会見場に現れた池田は、どこか虚ろな表情。全体的にスコアが伸び悩んだ初日、多くの選手がグリーンの速さと固さ、真冬並みの寒さに苦しんでいたが、池田の不振の理由は別にあった。 「グ...
2009/08/22国内男子

【GDO EYE】心身ともに絶好調の藤田寛之

「関西オープン」3日目、コースレコードを更新する10アンダー「61」を叩き出した藤田寛之は、「パターが入っていたら、もっと行っていた。信じられないですけど」と自身の絶好調振りを説明する。 1番6m、8番1.5mと2度のイーグルパットを外してバーディ。他にも3番6m、4番3m、12番6m、14番2mとバーディパットを外している。それで10アンダーなのだから、やはり絶好調と言えるだろう。 7月末の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」で優勝し、「全米プロゴルフ選手権」でも「最終日までの3日間は良いゴルフが出来た」と手ごたえを感じて帰国。「自分に対する裏付けという...