2009/09/04国内男子

【GDO EYE】久保谷、呪縛から解放された今後

国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」2日目を終え、通算7アンダーの単独2位に浮上した久保谷健一。4番パー3でチップインバーディを決めるなど難コースを攻略し、優勝争いに名乗りを挙げた。 その久保谷、実は先週の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」で、強いこだわりを持っていた自身の記録が途絶えてしまった。カットラインに僅か1ストローク及ばずに予選落ちを喫し、昨年の「セガサミーカップ」から1年以上続けていた連続予選突破がストップ。「優勝よりも、予選落ちの無いアベレージ的なゴルファーでいたい」と話す久保谷にとって、失意の一戦となってしまったのだ。 モチベーションの低下につながってしまう...
2010/03/21米国男子

【GDOEYE】PGAツアーの対応の早さ

米国男子ツアー「トランジションズ選手権」は明日最終日を迎えるが、当初予定されていたスタート時間が大幅に変更されることになった。理由は、最終日の天候が午後になって崩れそうだと分かったからだ。 通常なら、この日の第3ラウンドと同じく2人1組の2サムで、全員1番ホールからスタートする1ウェイ方式。日本と同じくテレビ放映の時間内に競技を終了させるために13時ころのスタートになる。ところが、明日は3人1組の3サムで、アウト・イン同時にスタートする2ウェイ方式。 最終組のスタートが9時40分なので、遅くとも15時には競技が終了して表彰式が行われると予測される。この情報は、土曜日の14時の時点で関係者や選手...
2010/03/28米国男子

【GDO EYE】今田竜二、マスターズ出場なるか!?

昨年、初出場した憧れのマスターズで20位タイに入った今田竜二。しかし、1年を通して振り返ると、昨年は2005年のPGAツアーデビュー以来、始めてトップ10入りの無いシーズンとなり賞金ランクは118位。現在世界ランク167位の今田にとっては、今年のマスターズ出場の望みは、僅かに今大会での優勝を残すのみだ。 昨年秋に痛めた肋骨の影響で、今年の3月頭から3週間の休養を余儀なくされた。今週の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」が4試合ぶりの復帰戦。初日は「一緒に回っている選手の前に立ってみたり、ボーっとしていることが多かった」ともたついたが、通算1アンダーで迎えた3日目は「69」の快スコア。「や...
2010/03/27米国男子

【GDO EYE】遼の変貌を引き起こしたのは…

「アーノルド・パーマーインビテーショナル」2日目、石川遼がスタート前の練習場でウォームアップをするすぐ隣で、前夜到着したばかりの父・勝美氏がじっとその動きを見詰めていた。 「トップで頭が下がらないように」。「上を向くのが早い」。「(体が)回ってない。起き上がっている」。細かく的確な指示が飛ぶ。石川も一つ一つの動きを確認するように、スイングを繰り返す。「もうちょっとフルショットしなさいよ。どのクラブでも40ヤードのアプローチのようなスイングになっている」。昨日は不安そうな印象を受けた石川のスイングが、見る見るダイナミックなものに変わって行った。 前週の予選落ち、そして今週初日の出遅れを「ガキの出...
2009/07/26国内男子

【GDO EYE】藤田がプレーオフを避けたかったライバル

「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」で今季初勝利を飾った藤田寛之。同じ最終組には、ともに芹澤信雄を師匠とし、ライバルとして互いに認め合う宮本勝昌がおり、終盤まで熾烈な優勝争いを演じた。 中盤、宮本が7番からの4連続バーディで単独首位に。3打差で追う藤田には、まだ優勝争いに加わっている現実味が無かったようで、「とにかく自分もついていこう」と半ば傍観者の立場だった。だが、宮本が伸び悩み始めてからは「自分の優勝を目指せる感じがした」と意識も変わり、バーディも量産。宮本に1打差をつけ、通算15アンダーで最終18番パー5を迎えた。 3打目をピン手前2.5メートルに...
2009/08/16全米プロゴルフ選手権

【GDO EYE】熱い男、藤田寛之の叱咤激励

「全米プロゴルフ選手権」で2年連続で決勝ラウンドに進出し、今週も3日目を終えて26位タイと健闘を見せている藤田寛之。今田竜二、片山晋呉と、日本が誇る日米ツアーのトップ2人が予選落ち、石川遼も70位タイと下位に沈んでいる現在、一層の輝きを放っている。 だが、藤田の心中は穏やかではない。この日、自らのプレーについて語った後の言葉が印象的だった。「日本人がここに4、5人くらい居てもいいじゃない。何で居ないんだ、って感じ」。藤田の頭の中には、日本人プレーヤーの世界的地位の向上、というテーマが常にあるようだ。 決勝ラウンド進出を決めた昨日も、「予選通過で満足しているようじゃダメ。世界に対して、日本人プレ...
2009/08/01国内男子

【GDO EYE】“飛ばし屋”VS“飛ばさない屋”

「サン・クロレラクラシック」3日目の最終組は、石川遼、山下和宏、津曲泰弦という顔合わせとなった。石川、津曲ともにツアートップクラスの飛距離を誇る。ド迫力の“飛ばし屋対決”に、ティグラウンドを陣取るファンからも「オーッ」という歓声が沸き起こっていた。 ここで、引き立て役となってしまったのが山下だ。ホールによっては、30ヤード以上も後方から2打目を打つことも。「今日は“飛ばさない屋”で行こうと思ったのですが…」と割り切ってスタートしたが、「ついつい力が入ってしまい、ティショットが乱れてしまった」と苦笑した。 昨日、同じく“飛ばし屋”として鳴らすブレンダン・ジョーンズから、石川、津曲と同組に対して...
2009/08/01国内男子

【GDO EYE】40歳の初挑戦、脚光を再び!

今年6月の国内メジャー「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」で、一躍その名が知れ渡った五十嵐雄二。プロ18年目、40歳にしてツアー初勝利をメジャーで達成。これまでシード権を手にしたこともなかったが、数少ないビッグチャンスを掴み5年シードも獲得した。若手の台頭が目立つ昨今、苦労人の涙の初優勝は、逆に新鮮味すら与えてくれた。 だが、優勝以後は成績が芳しくない。以後、3試合連続で予選落ち。今週の「サン・クロレラクラシック」も、カットラインに2ストローク及ばずに予選で姿を消した。次男には「優勝して気が抜けちゃったんじゃないの!?」と、渇を入れられる次第。 その五十嵐、来週には大きな挑戦が待ち受...
2009/11/06米国男子

【GDO EYE】WGC、初の中国開催の意義

水曜日に上海・虹橋空港に着いてタクシーに乗り込み、「Sheshan Golf Club」へ行ってくれと言っても、運転手は全く要領を得ない。「HSBC、タイガー・ウッズ、ゴルフトーナメント」と言っても、困った顔をして首を振るばかりだ。だが漢字で書くと途端に合点し、「しぇしゃん、ゴルフ」と言って元気に車を発車させた。 空港からコースまでは30分程で着くが、その運転の荒いこと。3車線の高速道路を、ウィンカーも出さずに車の間を縫うように飛ばしていく。というより、クラクションを鳴らしながら、遅い車を蹴散らしていく。怖くなってシートベルトをしようとしたが、見当たらない。仕方なく、天井から出ているバーにしが...
2009/10/22国内男子

【GDO EYE】深刻化するマナー違反、さて今週は…

最近、大きく取りざたされているギャラリーのマナー問題。前週の「日本オープン」では石川遼が携帯電話のシャッター音を切ったギャラリーに注意をし、怒りをあらわにする場面が放映されるなど深刻さを増している。 過去にも問題視する声が挙がっていたが、男女ツアーを通じて京都での初開催となった「パナソニックオープン」で違反がたび重なり、大々的にマナー問題が報じられた。そこで起きた、前週の一幕。石川遼の出現と目覚しい活躍により、ゴルフではなく“遼くん”を見に来ているギャラリーが増えている為だと思われるが、今週の「ブリヂストンオープン」初日を終え、「(マナーは)今週が一番良かったと思います。ものすごく集中できまし...
2009/10/21国内男子

【GDO EYE】恐縮しきりの「日本オープン」チャンプ

「ブリヂストンオープン」開幕前日となる21日(水)は、プロアマ戦ではなく練習ラウンドが実施された。この日はギャラリーの入場も許可されており、2,592人のギャラリーが会場に足を運んだ。 多くのギャラリーがお目当ての選手にサインを求める中、必死の形相で対応していたのが先週の「日本オープン」でツアー初勝利を飾った小田龍一だ。2001年のプロ入り後、期待されながらも今シーズンまで未勝利。ツアー初勝利が「日本オープン」、さらに石川遼と今野康晴をプレーオフで破ったことも手伝い、その知名度が一気に上がった。 さぞや気分も良いことだろう、と思いきや、自身の心中は予想とは違っていた。「こんなにサインを求められ...
2009/10/31国内男子

【GDO EYE】メディアももっと勉強を!藤田が苦言

通算8アンダーの2位でホールアウトした藤田寛之が、珍しく憤りを露にしていた。「最後は3パットね。カメラの人が動いて、サードでもタイミングを外されて…。映像を撮りたいっていうのは分かるけど、その前にちゃんとプレー出来る環境を整えないと、本末転倒でしょう」。 藤田が話していたのは、この日の最終18番での出来事。最終組で回る藤田が、レイアップした3打目を打とうとした際、一組前でホールアウトした石川遼を追い掛けていたテレビカメラが、グリーンサイドに戻ってきて、藤田の視界に入ってきた。これを嫌って仕切りなおした藤田だが、3打目はバックスピンが掛かりすぎてピン下10m程に落ちてしまう。 バーディパットを...
2009/10/12米国男子

【GDO EYE】世界の中の石川遼

石川遼が初めて出場した「ザ・プレジデンツカップ」。キャプテン推薦という特別枠での出場だったが、国際選抜ではエルスと並んで最多の3勝を挙げる活躍を見せてくれた。ウッズ&ストリッカー組とぶつかった3日目午後のラウンドでは、ドーミーとなった13番から3連続バーディ奪取。とりわけ、15番でウッズを背にして見せた渾身のガッツポーズは、翌日の現地紙の紙面を飾るなど、強い印象を残したようだ。 最終日は明らかに石川に対する地元ギャラリーの声援が増えていた。ペリーを応援する声に混じって、「リオー」「イシカワ」という声が掛かる。15番で木に当てながらパーセーブした場面では、「Good Show!」とビールを飲んで...
2009/06/06UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ

【GDO EYE】見た目と違う? 意外とチャーミングな池田勇太

「UBS日本ゴルフツアー選手権」の3日目を終えて単独首位に立ったのは、ツアー2年目の23歳、池田勇太だ。ツアー初優勝を目指すフレッシュな選手だが、その風貌と態度からは年齢以上の貫禄が感じられる。 憧れの選手はジャンボ尾崎。池田が6歳の時から「ほぼ毎週、勝ってたから」と、当然のようにファンになった。今は自分もプロになり、同じ試合に出るようになったが、何かを教えて貰ったり、仲良くしたいという想いは無いという。「だって、一線を越えると仲の良い先輩みたいな感じになるでしょ。憧れは憧れのままでいい」と、意外と純粋な一面も持っている。 自分の性格は?と問われた池田は、「わがまま。意地っ張り。強情。せっかち...
2010/06/04日本ゴルフツアー選手権 シティバンク カップ 宍戸ヒルズ

【GDO EYE】政局に興味津々の宮本 「だって明日は・・・」

「日本ゴルフツアー選手権 シティバンク カップ 宍戸ヒルズ」期間中の今週、世間を賑わせているのが政界の話題。2日(水)に鳩山由紀夫首相が辞任を表明し、昨日、今日と新代表、新閣僚選出のニュースで持ちきりだ。 われわれ報道陣が作業をするプレスルーム内にはテレビが設置されており、プレーの中継が流され続けているが、今週の中継局はNHKとあり、頻繁に政局関連の最新ニュースが差し込まれてくる。 そんな話題をしきりに持ち出す選手が1人。初日、2日目と単独首位を走っている宮本勝昌だ。いずれも共同会見場に呼ばれて質疑応答が行われたが、その始まりと終わりに「それで、あれって・・・」と政局の話を切り出してくる。 こ...
2009/10/10国内男子

【GDO EYE】苦い酒から、格別の祝杯へ

「キヤノンオープン」制覇に王手をかけたのは、2002年の「マンシングウェアオープンKSBカップ」から勝利が遠ざかっている久保谷健一。最終日を単独首位で迎えるのも、実に7年ぶりとなる。 その久保谷、目黒に構える自宅からコースまで近距離にあり、実家が神奈川県にあるにもかかわらず、今週は横浜市内のホテルに宿泊。「家だとくつろぎ過ぎて、緊張感が無くなってしまう」と理由を明かすが、そこは大の酒好きで知られる久保谷。プラスαの理由があることは、皆が感づいている。 「カミさんがキャディに、“飲ませ過ぎないでね”と話していましたよ」と、妻からも釘を刺されている様子。だが、本人は「僕は、飲まなかったら体がおかし...
2010/03/17マスターズ

【GDO EYE】タイガーの「マスターズ」復帰はメディア対策!?

無期限でPGAツアーへの欠場を表明していたタイガー・ウッズが、4月に開催される「マスターズ」でツアー復帰を果たすことを、自身のホームページ上で表明した。 2月に質疑応答のない記者会見を行ったタイガーは「ツアー復帰に向けた準備を行っている」とコメントしたことから、その時期がいつになるかが話題となっていた。一部メディアでは次週開催される「アーノルド・パーマー インビテーショナル」が濃厚と報道もされていたが、復帰は今季のメジャー第1戦となった。 しかし、この「パーマーの試合で」という動きは実際にあったようだ。タイガーがこの表明の中で「パーマーには電話で試合に出場しないことを告げた」となっているが、パ...
2010/07/18全英オープン

【GDO EYE】アマチュア界を席巻する韓国パワー

セントアンドリュースで行われている150周年記念大会の「全英オープン」で、予選を通過したアマチュアはただ一人。3日目を終えて12位タイにつける、韓国のジン・ジャン20歳だ。 「全英オープン」に出場しているのだから、ただのアマチュアではない。彼は今年6月にミュアフィールドで決勝が行われた「全英アマ」で、125年の歴史の中でアジア人として初優勝を飾っている。この優勝で、今年の「全英オープン」と、来年の「マスターズ」の出場権を獲得。8月には、「全米アマ」のタイトルを目指して渡米予定という。 ジャンの優勝はアマチュアゴルフ界にとっては大きな出来事となった。09年の「全米アマ」を制したアン・ビョンハン、...
2010/07/15全英オープン

【GDO EYE】ウッズ、3度目の聖地攻略なるか?

ゴルフの聖地、セントアンドリュースでの「全英オープン」を3度制したものは過去に居ない。直近の2005年、そして2000年大会を制したタイガー・ウッズこそ、その記録に挑戦できる唯一人の選手だ。 そんなウッズだが、ここスコットランドでもゴルフ以外の話題が消えることは無い。公式会見で「あなたの社会的印象は前回ここに来た時と少し変わっているけど、そのことが今週与える影響は?」と問われ、「それが影響することは全くない。僕はセントアンドリュースに来て、ジ・オープンを戦うだけだ」と答えたが、タブロイド紙好きのイギリス人記者の辛辣な質問はその後もいくつか続けられた。 また、昨年のターンベリーで予選落ちを喫し...
2010/07/10欧州男子

【GDO EYE】エルス、ミケルソン・・・仕組まれた予選落ち?

「バークレイズ・スコットランドオープン」2日目を終え、決勝ラウンドへ進出する68名の選手が確定した。カットラインは通算2オーバー、65位タイまで。石川遼はカットライン上で何とか予選通過を果たしたが、フィル・ミケルソン、アーニー・エルス、マーティン・カイマーは通算3オーバーで1打及ばず予選落ち。さらに通算4オーバーのレティーフ・グーセンなど、多くの強豪選手が2日間でロックロモンドを去る事となった。 ところで、これら強豪選手の予選落ちについて、プレスルームではちょっぴり疑念の声が上がっている。この日、残り4ホールとなった6番、そして7番で連続ダブルボギーを叩いたエルスに対しては、「もう次週に集中...