2009/11/15国内男子
【GDO EYE】満身創痍の今野を支えたもの
「三井住友VISA太平洋マスターズ」で4年ぶりの優勝を遂げた今野康晴。ウィニングパットを沈めた瞬間、今野の表情に変化はほとんどなかった。派手なガッツポーズも飛び出さない。久々の勝利の味を、じっくりと、ゆっくりと噛み締めているように見えた。
今シーズンは、体の故障に悩まされ続けた。5月には頸椎ヘルニアを患い、およそ2ヶ月半に渡りツアーを離脱。現在も腰と右ひじに痛みを抱えるなど、満身創痍の状態だ。優勝を決めたこの日も、第3ラウンドの残りを終えて最終ホールが始まるまでの50分の間、「腰の症状が悪くなり、マッサージなどの治療で精一杯だった」と話す。
その体で、約27ホールをプレーしなければならなかっ...