2010/01/09国内男子

【GDO EYE】来年で5周年!「ザ・ロイヤルトロフィ」の今後

今年で4回目を迎えた「ザ・ロイヤルトロフィ」は、タイの首都・バンコクから車で1時間程のところにあるアマタスプリングCCを舞台に行われている。浮島グリーンが特徴的な8番ホール(通常は17番)をはじめ、コースは世界レベルの試合を開催するにふさわしいコンディションだ。 また、「微笑みの国」という言葉が象徴するように、タイの人々のホスピタリティは素晴らしく、選手たちの評判もすこぶる良い。我々取材する側にとっても、現地スタッフやコース関係者が常に笑顔で接してくれるので、「コップンカッ(ありがとう)」と思わず言いたくなってしまう。 欧州選抜のキャプテン、コリン・モンゴメリーは今大会の将来について言及し、...
2009/05/02国内男子

【GDO EYE】鈴木亨、優勝したらキャディが卒業!?

国内男子ツアー「中日クラウンズ」3日目、42歳のベテラン・鈴木亨が難コースで名高い和合で4ストローク伸ばし、通算7アンダーの3位タイに浮上。首位とは6ストローク離されてはいるが、状況次第では逆転優勝も可能な位置で最終日を迎える。 前半、5番から3連続バーディを奪うなど難グリーンを攻略。「キャディがラインを詳しく教えてくれて、あっちだ、こっちだと本当にパットが入ってくれた」。そのキャディとは、高校(愛知工業大学名電高校)のゴルフ部で同期だった平野智彦さん(42)。「優勝するまでクラウンズのキャディをやってくれるという約束なんですよ」との契りを交わしているという。 一方の平野さんは、「酔った勢いで...
2009/05/01国内男子

【GDO EYE】選手は嬉しい特別ボーナス、ゴルフファンは…

若手の台頭により、かつての隆盛を取り戻しつつある国内男子ツアー。大会サイドもツアーの活性化を図り、大会ごとの垣根を越えて様々な試みを取り入れている。北海道では、道内で開催される男子ツアー3競技が手を組んだ『北海道スイング』が2006年よりスタート。この3大会すべてで優勝した選手に、各大会の主催者より総額1,000万円が贈呈(過去に該当者は出ていない)。さらに、3大会の成績をポイントに換算したランキングトップの選手に賞金100万円と、海外ツアーへの出場資格が与えられている。 今年からは、その中部バージョン『中部スプリングダッシュ』がスタートした。開幕戦「東建ホームメイトカップ」と、今週開催の「中...
2010/05/16日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯

【GDO EYE】男子ゴルフは本当に人気がある?

「日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯」最終日前夜、ホテルに戻り、テレビでスポーツニュースを見ていて愕然とした。プロ野球交流戦、Jリーグについて一通りニュースを流した後に映ったのは女子ゴルフ。「横峯さくらが1打差で不動裕理を追いかけます」と試合映像入りで流されたが、それでおしまい。男子ゴルフについては、結果すら触れられることは無かった。 メジャー大会といえども、石川遼が予選落ちした後の扱いは極端に小さくなる。そんな変化を強烈に感じているのは、何よりもプレーしている選手たちだ。 今週、自身3度目のメジャータイトルを獲得した谷口徹は言う。「遼君が出てきて、ギャラリーが僕のところに来なくなっ...
2009/12/05ゴルフ日本シリーズJTカップ

【GDO EYE】武藤俊憲とシンとの因縁

「ゴルフ日本シリーズJTカップ」3日目を終えて日本人プレーヤー最上位に立ったのは、この日「66」をマークした武藤俊憲。ジーブ・ミルカ・シン(インド)と並び、2打差の2位タイで首位に立つ金庚泰(韓国)を追う。 今大会は3回目の出場となる武藤だが、その全てで最終日最終組をプレー。過去2回はともに海外勢と優勝争いを演じ、いずれもタイトルを逃している。そして、ことさらシンとは因縁めいた関係がある。初出場の2006年、2008年大会ともに、シンに優勝をさらわれているのだ。 2006年は3位タイからスタートし、シンに逃げ切られての敗北。2008年は首位タイで最終日を迎えながら、悔しさの募る逆転負けを喫し...
2009/12/14国内男子

【GDO EYE】最終決戦は大フィーバー、そして大混乱

男子、女子、シニアと、国内3大ツアーの団体戦「Hitachi 3Tours Championship 2009」が閉幕した。今年はともに初の賞金トップに輝いた石川遼や横峯さくらが出場。開幕前から大きな話題を呼んでいたが、その盛り上がりは大会関係者の予想をも超えるものだった。 豪華な競演を一目見ようと、会場に足を運んだギャラリーは9,716人。今大会はこれまで2日間競技だったが、1日競技となった今年のギャラリー数だけで、過去4回の2日間総ギャラリー数(それまでの最高は08年の7,645人)を越えてしまったほどだ。その状況に、スタート前の午前7時30分ごろから会場である千葉県市原市付近は大混雑に...
2010/06/18全米オープン

【GDO EYE】好発進の藤田、コテンパンに自己批判

日本で行われた予選会をトップ通過し、念願の「全米オープン」出場権を勝ち取った藤田寛之。「ようやく行くことができますよ」と喜びに浸っていた憧れの舞台の初日、4バーディ、5ボギーの「72」をマークし、首位に3打差の1オーバー14位タイと上々の滑り出しとなった。 開幕前には「良いスコアが出せるイメージがまったく湧かない」と弱気な言葉を連発していた藤田だったが、フタを開けてみれば文句なしの上位発進。さぞや喜んでいるだろう、と思いきや、スコアとは裏腹に心中は穏やかではなかった。 「自分の今の状態で、このスコアが出るわけが無い状況。“何やってんだ、お前”って感じです。メジャーに正面からぶつかっている感じで...
2009/11/15国内男子

【GDO EYE】満身創痍の今野を支えたもの

「三井住友VISA太平洋マスターズ」で4年ぶりの優勝を遂げた今野康晴。ウィニングパットを沈めた瞬間、今野の表情に変化はほとんどなかった。派手なガッツポーズも飛び出さない。久々の勝利の味を、じっくりと、ゆっくりと噛み締めているように見えた。 今シーズンは、体の故障に悩まされ続けた。5月には頸椎ヘルニアを患い、およそ2ヶ月半に渡りツアーを離脱。現在も腰と右ひじに痛みを抱えるなど、満身創痍の状態だ。優勝を決めたこの日も、第3ラウンドの残りを終えて最終ホールが始まるまでの50分の間、「腰の症状が悪くなり、マッサージなどの治療で精一杯だった」と話す。 その体で、約27ホールをプレーしなければならなかっ...
2009/11/13国内男子

【GDO EYE】優作といえば、やっぱり御殿場

「三井住友VISA太平洋マスターズ」2日目を終え、首位に2打差の2位タイに浮上した宮里優作。今大会は、アマチュアとして出場した2001年大会で2位タイに食い込むなど、相性の良さがすこぶる際立っている印象が強い。 「アマチュアの時も、プロになってからも、ずっと良いイメージのまま」と、自身も自覚している。「ドローからフェードに球筋を変えたけど、(相性が)合いますね。何かあるんでしょう」。この日の「65」というビッグスコアにも、「いやあ、分からないなあ。やっぱり相性だと思います。それ以外にはちょっと…」と、“相性”以外に景気の良い返事が出てこない。 だが、最終18番パー5では1度、コースの神様にそ...
2009/11/21国内男子

【GDO EYE】やった!ホールインワン達成!ベンツ獲得??

国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」は、今年で36回大会を迎えるが、これまでホールインは24回達成されてきた。そして今年も2日目にハン・リーが3番で達成し、3日目には佐藤信人が17番で見事に達成した。 グリーン上でカップからボールを拾い上げ、ギャラリーの拍手に応える佐藤だが、その後方のティグラウンド横には車が展示されているのをご覧いただけるだろうか。メルセデスベンツのE250(CGI Blue EFFICIENCY AVANTGARDE)664万円相当の高級外車が佇んでいる。佐藤がグリーン向かう途中、ギャラリーから「凄いね!ベンツ獲得か!?」という声が聞こえてきた。 佐藤も「...
2012/04/16ニュース

松山英樹、丸刈りでGDOファン大賞を受賞

自身2度目の「マスターズ」出場を果たし、2年連続でのローアマチュアを獲得できず悔しさを表した松山英樹が、16日(月)に都内で行われたゴルフダイジェストアワードに出席した。 「ゴルフダイジェスト・オンライン・ファン大賞」を受賞した松山は「こういう賞をいただいき本当に嬉しいです。ファンの皆さんに認めてもらうには、アマの試合もプロの試合も上位で戦うことが大事だと思います。今年はまず、大学の団体戦5冠と日本オープンのローアマ獲得が目標です」と受賞の喜びとともに今後の抱負を語った。 マスターズから帰国し仙台に戻った松山は、同じゴルフ部の仲間に「誰か、刈ってくれ」とバリカンを渡し丸刈りにするようお願いした...
2011/03/27マスターズ

【GDOEYE】名キャディのオーガスタ“攻略”アドバイス

今季のメジャー第1戦「マスターズ」まで2週間を切った。米国男子ツアーは次週も試合はあるのだが、「アーノルド・パーマーインビテーショナル」が行われているフロリダ州ベイヒルGC&ロッジの話題も、既にオーガスタへまっしぐらという印象だ。 選手は「今は目の前の試合のことだけ」と繰り返すけれど、既にオーガスタナショナルGCでの練習ラウンドを重ねている選手も多い。日本から初出場となる藤田寛之も、2週前の「WGCキャデラック選手権」直前、初めて当地でプレーした。 昨年王者のフィル・ミケルソンもオーガスタを入念にチェックする一人。毎年、少しずつマイナーチェンジされるコースに目を光らせる。今年に入ってから複数...
2011/03/09米国男子

【GDO EYE】世界NO.1ゴルファーへのサプライズプレゼント

3月1日に世界ランクトップに躍り出たドイツのマーティン・カイマー。2週前の「WGC アクセンチュアマッチプレー選手権」で準優勝した後、束の間の休息となった先週は、その喜びを噛みしめる日々となった。 うれしい出来事は先週初めのこと。1日の夜、「アクセンチュア―」の会場リッツカールトンGC近くのアリゾナ州の空港に、兄のフィリップさん、友人のパトリックさんが到着。さっそく祝福を受けたが、翌日、カイマーは2人に連れられて同じ空港に向かうことになった。 「どうして? またどこかに行くの?」というカイマーを尻目に2人は「いいや。お前にサプライズがあるんだ」とニヤリ。言われるがままに付き添うと、そこには父...
2010/12/05ゴルフ日本シリーズJTカップ

【GDO EYE】藤田と谷口、それぞれのギャラリー対策

大会最終日は1日での今季最多ギャラリー数となる17,070人が来場した「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。ゴルフ場での観戦マナーが普及して来たとはいえ、これだけ多くの観客が集まると、中には携帯電話やカメラを使って写真撮影をしたり、他の選手のプレー中に移動したり、話をしたりという人が居てもおかしくはない。 この日、石川遼らの組の直後でプレーしていた谷口徹は、「61」の会心のラウンドを終えた後に、「テレビとかギャラリーとか、いろんな鬱憤を晴らしただけ」と鼻息も荒かった。なにせ、自身がグリーンを狙おうとすると、直前にホールアウトした石川を追い掛けるように、カメラマンやギャラリーが大移動を始める。それを...
2010/12/02ゴルフ日本シリーズJTカップ

【GDO EYE】最下位スタートの石川の第一声

国内男子ツアー今季最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、キム・キョンテ、石川遼、池田勇太の3人が賞金王のタイトルを懸けて激突し、初日はその3選手が最終組で一緒に回る。この日訪れたギャラリー数は6,425名と過去10年間での初日最多ギャラリー数を更新し、注目の高さを窺わせた。 しかし、多くの人々の期待とは裏腹に石川は最下位スタートと出遅れてしまう。誰よりもこの結果に失望したのは石川本人だろう。その石川がホールアウト後、練習場での調整を終えて会見場に現れた。その第一声が次の言葉だ。 「とにかく、一緒に回った池田さん、キム・キョンテさんに本当に申し訳なかった内容でした。二人とも素晴らしいプレー...
2010/11/24国内男子

【GDO EYE】キョンテ、母国の一大事に・・・

賞金ランキング2位の石川遼に約3,200万円差をつけ、今週の「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」に出場するキム・キョンテ。韓国人選手では初となる賞金王も目前、今週の主役の1人として今週を迎えたが、ちょっと違った意味でも大きな注目を浴びる存在となってしまった。 昨日、韓国と北朝鮮の境域付近にある韓国・延坪島が、北朝鮮からの砲撃を受けたのは周知の通り。民間人の遺体が発見されるなど緊迫した状況が続く中、キョンテの実家がその付近に位置していたこともあり、話題はその一件に集中した。 自身も、「テレビとかインターネットでニュースを見ています」と、当然ながら母国の一大事に大きな不安を募らせている。幸...
2010/11/28国内男子

【GDO EYE】賞金王争い脱落の藤田「苦しかった」

キム・キョンテ、石川遼、池田勇太の賞金王争いが大きくフォーカスされた「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」。実は、今週を賞金ランク4位で迎えた藤田寛之にも、逆転賞金王への可能性が僅かに残されていた。 最低条件は、今週と来週の最終戦で2週連続優勝し、賞金8,000万円を加算すること。だが、今週を通算1アンダーの13位タイで終えた時点で、その可能性が消滅した。今シーズンは自身初となる賞金1億円突破、シーズン中盤までは賞金王争いをリードし続けてきたが、やはり後半戦に陥ったショットのスランプが大きく響いた。 だが、ホールアウト後の藤田の表情は清々しかった。常々、高いレベルのフィールドでの戦いを追...
2010/08/16全米プロゴルフ選手権

【GDO EYE】「全米プロ」最終ホールで起こった悲劇

海外男子メジャーの今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」の最終日は、最終ホールでも決着がつかずプレーオフに突入した。プレーオフは通算11アンダーのバッバ・ワトソン、マーティン・カイマー(ドイツ)の2人で行われ、3ホールのストローク戦を制したカイマーが、メジャー初優勝を果たした。 実は、この2人の戦いにもう一人加わるはずの選手がいた。それは、最終組でプレーをし、通算9アンダーの5位タイに終わったダスティン・ジョンソンだった。首位に3打差、通算10アンダー2位タイでスタートしたジョンソンは、1番で1.5mのバーディを奪い、首位のニック・ワトニーがダブルボギーを叩いたため、いきなり首位タイに浮上。 そ...
2010/08/15全米プロゴルフ選手権

【GDO EYE】藤田寛之、あわや遅刻?の珍事とは

「全米オープン」に出場中の藤田寛之が、3日目に再スタートの7時になっても1番ティグラウンドに現れず、周囲がざわめいた。当の藤田は、クラブハウス前のパッティング練習場にいたため、こちらで手を振って呼ぶと、「えっ」という顔であわててティグラウンドにやってきた。 藤田としては、前の組のキム・キョンテ(韓国)などが、一緒に練習場にいたため、まだ自分の組の順番ではないと思っていたのだ。しかし、藤田と同組のバッバ・ワトソンは既にティアップした状態で、藤田が来ないので心配そうにクラブハウス方向を見つめていた。 ことの真相は、前日の日没時にさかのぼる。19時27分にサスペンデッドのホーンが鳴り響いたが、短く2...
2010/09/03国内男子

【GDO EYE】片山晋呉、苦悩からの脱却なるか

今週の「フジサンケイクラシック」で、ほぼ1ヶ月ぶりのツアー出場となった片山晋呉。水曜日には囲み取材に応じ、「ゴルフから離れられて良かった。ようやく試合が楽しみになってきた」との心境を明かした。昨年は“燃え尽き症候群”によるモチベーションの低下を訴えていたが、今年のそれは、ちょっと意味合いが異なるようだ。 ここ2年は優勝から見放され、世界ランキングでも100位を下回る週が続いている。自身のブログでは「去年は燃え尽き、今年は諦め」とも。調子は良くても、結果に出ない苦しみ。囲み取材では「ゴルフ場に来るのも、試合をするもの、ようやく苦じゃなくなってきた」と話し、それ以前の苦悩が伝わってきた。 復帰戦の...