18番でラッキーバーディを奪い、片山晋呉に拍手をもらう上井邦浩

国内男子ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」の3日目。最終18番のグリーンサイドにいると、突然何かが爆発したかと思うような「ドーン」という音が鳴り響いた。その正体は、上井邦浩が放った2打目がギャラリースタンドのした一面に張り巡らされた、大会ロゴ入りのボードにダイレクトに当たった音だった。

ボールは勢い良く跳ね返り、グリーン方向に転がると、ピンの横をすり抜けて、カップまで4mのカラーで止まった。ギャラリーからは「あらら、寄るわよ」という声が上がり、打った上井はちょっぴり照れくさそうに歓声に応えるために右手を上げた。

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そして、3打目をパターで打った上井がカップインさせバーディを奪うと、背後にいた片山晋呉は頭の上で拍手喝采「凄いねー、ナイスバーディだよね」と笑う。ホールアウト後に上井は「いやー恥ずかしいですね。セカンドがラフとフェアウェイの境目で、思った以上にフライヤーしてしまいました。でもバーディはバーディですから」と言うが、クラブハウス内で中継用の映像を見ていた他の選手からも、「ミラクルバーディだね」と何人にも声をかけられた。

大会2日目には宮里聖志が、同じく18番で壁に当てて2オンに成功させていた。この壁を使うことは違反をしている訳でもない。しかし、上井の場合はもう少し飛んでいたら、ダイレクトにギャラリースタンドに飛び込む勢いだった。現在3アンダーの18位タイ、このラッキーを最終日のゴルフに繋ぐことが出来るだろうか。（編集部：本橋英治）