全美貞 2009年 フェアウェイウッド正面

韓国出身の全美貞(ジョン・ミジョン)は2005年から日本女子ツアーに参戦している。身長175cmと日本女子ツアーの中でも屈指の長身プレーヤーの全選手は女性版「アーニー・エルス」と呼ばれることがある。それは背丈だけではなく、ゆったりしたリズム感、バックスイングでの肩の入り方と腕の振り、下半身の使い方などエルスのスイングと比べて似ている点が多いからだろう。正面から観察できる全選手のフェアウェイウッドのショットはバッグスイング初期の部分に注目して欲しい。テークバックの最初の部分で腰をほとんど使っていない所にボディーターンの秘密がある。グリップが右腰の高さまで来た時にやっと腰の回転を始めている。これが腰と肩の動きとの捻転差を生んでいる事とトップオブスイングからの切り替えし時に無駄な手の動きを防いでいるボディーターンに結びつくことになる。エルスだけではなく、フレッド・カプルスもバックスイング初期には下半身は全く動かない。基礎的な運動能力もある程度必要だが、テークバックでのヒップ(腰)ターンはグリップが右腰を過ぎるまで我慢してからターンすること・・是非トライして欲しい。アンディー和田