【WORLD】ディッキーの死と黒人選手の活躍の場
2002年 ウォルトディズニーワールドリゾート・ゴルフクラシック
期間:10/17〜10/20 場所:ウォルトディズニーワールドリゾート(フロリダ州)
C.ディマルコが20アンダーで首位キープ。田中はトップと4打差の6位タイ
快晴で無風状態というスコアを伸ばすにはもってこいの日となった米国男子ツアー「ウォルトディズニーワールドリゾート・ゴルフクラシック」3日目。2日目にトップに立ったクリス・ディマルコが、この日69でまわり、トータル20アンダーで単独首位をキープした。
「初日に64、2日目に63と調子が良かったのに、今日は何故か攻撃的になれなかった。明日は勝負に出る」
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首位は守ったが、最終ホールでも1.5メートルのバーディパットを外すなど、優勝へのプレッシャーがプレーに出始めたディマルコは、やや不満そうにコメントを残した。
2打差の2位にはスキップ・ケンドール、ボブ・バーンズ、スコット・ホークの3人がつけている。
ホークは19アンダーで迎えた最終ホールでティショットを左に曲げ、この大会初めてのボギーを叩き一歩後退した。そしてケンドールも、13番ホールまでに8つのバーディを稼ぎ、一時20アンダーまでスコアを伸ばしたが、その後ボギーを2つ叩き首位から転落した。
7年前、パッティングで悩み、引退まで考えていたディマルコに、今ではお馴染みとなった“クロウグリップ”を教えたのがケンドールだった。その後ディマルコはツアー3勝を挙げたが、ケンドールは未勝利。今季は既にツアー史上最多となる、初優勝者15名を生み出しているが、ケンドールはその16人目になることができるだろうか。
そして田中秀道だが、3バーディ、1ボギーで2つスコアを伸ばし、トータル16アンダーで6位タイになっている。この日は微妙にショットが左右にぶれたが、パットのタッチが冴え、危なげない場面はなかった。バックナインに入ってから、右大腿内側部分の筋肉に痛みが走るアクシデントが発生したが、何とか耐えた。
この大会で3勝目を目指すタイガー・ウッズは、67をマークし14アンダーまで浮上。
「この大会で勝つには最低65をマークしないとダメ。68でパープレーくらいの計算をしないと、今の順位さえも確保できない」
トップとは6打差をつけられ、優勝にはミラクルが必要な位置となってしまったタイガーだが、明日は得意の爆発力を見せてくれるか注目だ。
photo by BEYONDSHIP