2006年度米国男子レビュー 悲しみを乗り越え、さらなる強さを身につけたタイガー・ウッズ
2002年 B.C.オープン
期間:07/18〜07/21 場所:エンジョーイGC(ニューヨーク州)
ハングリー精神むき出しの5人が首位に並んだ
米国男子ツアー「B.C.オープン」初日。無名選手たちが、ここぞとばかりにハッスル。ツアー未勝利の5人が、7アンダーで首位に立った。その5人とは、S.マキール、D.モーランドIV、J.オギルビー、T.アイゼンハワー、P.クラックストン。
この中で、ただ一人ノーボギーで回ったのがジョー・オギルビーだ。オギルビーは、今季参戦した9試合中、7試合で予選落ち。予選を通過した2試合においても、69位タイ(キヤノン・グレーターハートフォードオープン)と43位タイ(グレーターミルウォーキーオープン)という惨憺たる成績。この試合にかける意気込みが、スコアに表れる形となった。
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同じく首位タイの一人、デビッド・モーランドIVは、レギュラーツアーとBUY.COMツアーを行き来し、来季のシード権を狙う忙しいプレーヤーだ。というのも、レギュラーツアーでは、現在までに参戦9試合中、8試合で予選落ちしており、このままレギュラーツアーだけに出ていたのでは、来季のシード権を確保できない。BUY.COMの試合にも出場し、賞金ランク15位以内を確保して、何とか来季のレギュラーツアー出場権を獲得したい立場にある。最もハングリーな選手と言っていいだろう。
逆に、この5人の中で今季最も調子が良いのが、現時点で20万ドル以上稼いでいるトリップ・アイゼンハワー。ここ2試合は連続で予選落ちしており、やや調子を下げていたが、その原因は、初日の大叩きが災いしてのものだった。この試合では、まず第一関門を突破した。残る3日間でスコアをまとめられれば、チャンスは生まれるはずだ。
この大会のポイントは、30年の歴史において、4日間のうち1度でもオーバーパーを叩いた選手が優勝したことはない、ということ。アイゼンハワーは、残り3日間全てでアンダーパーをキープできるか注目したい。
日本の田中秀道は、3バーディ、2ボギーの71で回り、トータル1アンダー、56位タイで初日を終了。明日以降の奮起が期待される。