2012年 プエルトリコオープン

石川遼は2打及ばず惜敗! 単独2位で米ツアー初制覇ならず

2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
最後の4ホールで3つバーディを奪ってフィニッシュした石川遼。大歓声を受けながら、確固たる戦績を残した

◇米国男子◇プエルトリコオープン最終日◇トランプインターナショナルGC(プエルトリコ)◇7,569ヤード(パー72)

石川遼が、米国ツアー初制覇に最も近づいた瞬間だった。首位に3打差の5位タイ、最終組の3組前からスタートすると、2番(パー5)でバーディ先行。5番(パー5)ではティショットを池に打ちこむボギーで前半をイーブンで終えるが、サンデーバックナインに入り猛追が始まる。10番、11番(パー3)と連続バーディを奪うと、12番でボギーを叩くも、15番(パー5)で7mを沈めるバーディで首位に1打差。さらに17番、最終18番(パー5)と連続バーディで締めて「68」をマーク。通算14アンダーの首位タイでホールアウトし、後続組の結果を待った。

一方、単独首位からスタートしながら15番までイーブンと伸び悩み、石川に捕らえられたジョージ・マクニールだったが、終盤に勝負強さを発揮。16番(パー3)、17番と連続バーディを奪い通算15アンダーで再び単独首位に立つと、最終18番もバーディで締める3連続バーディフィニッシュ。通算16アンダーで勝利を飾った。石川は2打及ばずの単独2位に終わり、青木功、丸山茂樹、今田竜二に次ぐ日本人4人目の米ツアー制覇は惜しくも叶わなかった。

通算13アンダーの3位タイにブー・ウィークリーとヘンリック・ステンソン(スウェーデン)。通算12アンダーの5位タイにスコット・ブラウンとマット・ジョーンズ(オーストラリア)が続いた。

<敗れた石川遼、第一声は「さすがやね…」>
ツアー初勝利をかけた石川の最終日は、母国への祈りとともにスタートした。東日本大震災から1年の3月11日(日)。白いキャップに喪章をつけ、1番ティで黙とう。心を落ち着かせて勝負のラウンドへ飛び出した。ところが序盤から生命線のドライバーショットに精彩を欠き、前半アウトは「36」と、スコアを伸ばせないままトップとの差は4ストロークに広がった状態で折り返した。

しかしエンジンがかかったのはサンデーバックナイン。10番からの2連続バーディで再浮上すると、7メートルを沈めて力強いガッツポーズを見せた15番以降、4ホールで3バーディを決める猛チャージ。首位タイで並び、アテスト後にはプレーオフに備え、打撃レンジに直行。結局マクニールには及ばず初タイトルはならなかったが「まさかこんなに最後、上位で粘れるとは思わなかった。前半の(悪い)流れで、後半に持ち返せたのは大きい」と、惜敗を笑顔で振り返った。

米国ツアーでの単独2位は、昨年8月の「WGCブリヂストンインビテーショナル」の4位を超える自己最高位。だがもちろん悔しさは残る。2位が決まった瞬間、ため息とともに口をついたのは「さすがやね…」との言葉。「PGAツアーで優勝争いができたのは夢のようだが、次こそは…という気持ち。(優勝者との)差は結構あったかな、と思います。今日考えていたのは(通算)16アンダーというのがひとつの優勝スコアかなと。そこにトライして行った。だからそのスコアに届かなかった時点で仕方ないかな、とも思う」。それでも今大会の成績で、米ツアーの試合出場制限が撤廃されるスペシャル・テンポラリーメンバーに登録ができる権利を手にし、目標である来季のシード権獲得へ前進。そして何よりも、日増しに増えた地元ファンが「RYO!」と大熱狂する姿が石川の目に焼きついている。あと一歩、あと一歩が届かなかったが、間違いなく今大会の主役のひとりとして4日間を戦い終えた。

2012年 プエルトリコオープン最終日 黙とう
石川遼はティオフ前に祈りを捧げた
2012年 プエルトリコオープン最終日 時計
石川遼は定刻の12時20分にティオフ
2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
バンカーからのリカバリーで2番で最初のバーディを奪った。
2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
バーディを逃し悔しがる石川遼。前半はなかなかパットが決まらない
2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
5番のティショットは痛恨の池ポチャ
2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
後半に追撃の準備を整えた。
2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
15番の第2打は”直ドラ”で勝負
2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
15番で7メートルを沈めるバーディでガッツポーズ
2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
17番のバーディパットのラインを読む顔には笑顔が。
2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
18番のティショット。不安定だったドライバーが最終ホールで最高の一打。
2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
首位タイでホールアウト。しばしの間、72ホールの戦いをねぎらう。
2012年 プエルトリコオープン最終日 石川遼
ホールアウト後、打撃練習場でプレーオフに備えたが…。
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