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8打差大逆転!K.スタンリーが雪辱V

◇米国男子◇ウェストマネジメントフェニックスオープン最終日◇TPCスコッツデール◇7,216ヤード(パー71)

米国の新たな期待の星が、記録的な大逆転でツアー初優勝を挙げた。スペンサー・レビンが3日目を終えて通算17アンダーとし、大会史上最多となる2位に6打差をつけて迎えた最終日。9アンダーの5位タイから出たカイル・スタンリーが、最終ラウンドを6バーディ、ノーボギーの「65」で回り、通算15アンダーとし、8打差を逆転した。

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勝利への重圧からか、レビンは独走となるはずだった前半に1つスコアを落としてハーフターン。後続がチャージを見せ、試合は一転して混戦模様となった。抜け出してきたのは24歳のスタンリー。11番までに4つのバーディを奪って終盤に入ると、13番のパー5を確実にバーディとして首位タイに。そして続く14番で右から4メートルを沈めて連続バーディを決め、ついに単独トップに躍り出た。その後、粘るレビンが一度は再びトップタイに並んだものの、15番(パー5)で第3打をグリーン手前の池に入れるなどして痛恨のダブルボギーで後退。大学時代はリッキー・ファウラーらとしのぎを削った逸材が、レギュラーツアー2年目で初勝利を勝ち取った。

スタンリーは前週「ファーマーズ・インシュランスオープン」で悪夢を見た。2位に5打差をつけて単独首位で3日目を終了し、最終ラウンドでも順調に初優勝への道を突き進んでいた。しかし2位のブラント・スネデカーに3打のリードをつけて迎えた最終18番で、痛恨のトリプルボギー。まさかの展開でプレーオフに突入し、2ホール目で敗れて涙したが、わずか7日後に見事“雪辱”を果たし、「これがゴルフなんだ。たくさんの人から受けた支援に感謝している。言葉がないよ」と喜びに浸った。

1打差の単独2位には最終日「66」のベン・クレイン。今週、悲劇の主人公となりツアー初勝利を逃したレビンはさらに1打差、通算13アンダーの3位。3日目終了時点での2位との差、6ストロークを守れず優勝を逃したのは、2005年の「ワコビア選手権」に敗れたセルヒオ・ガルシア以来で、これはツアータイ記録となった。12アンダー4位にはD.J.トレハンが入った。

バッバ・ワトソンケビン・ナブレンダン・スティールと並んで通算11アンダーの5位タイ。2位タイで最終日を迎えたウェブ・シンプソンは「72」とひとつスコアを落として通算10アンダーの8位タイでフィニッシュ。自身の今季2戦目となったファウラーはフィル・ミケルソンゲーリー・ウッドランドらと同じく通算6アンダーの26位タイで大会を終えている。

2012年 ウェストマネジメント フェニックスオープン



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