驚異の「60」をマークし、暫定ながら単独首位に立ったアマチュアのP.カントレイ （Jim Rogash /Getty Images）

コネチカット州のTPCリバーハイランズで開催中の米国男子ツアー第27戦「トラベラーズ選手権」は2日目の24日（金）、前日未消化分の第1ラウンドの残りと第2ラウンドを実施。大半の選手が第2ラウンドを完了できなかったが、アマチュアのパトリック・カントレイが大会レコードの「60」を叩き出した。

第1ラウンドを「67」でまとめたカントレイは、第2ラウンドで大爆発。パー70の設定の中、1イーグル、8バーディ、ノーボギーでまとめた。前日の雷雨から一転、この日は風もなく、グリーンも軟らかい状態。さらに、水を含んだフェアウェイ上などでボールを手に取って付着した泥をふき、リプレースできる“リフトアンドクリーン”が特別ルールで採用され、スコアの出やすい条件下だったとはいえる。それでもトッププロを押しのけて暫定ながら2位以下に4打差をつけて単独首位に立った実力は疑いようがない。米ツアー記録の「59」には届かなかったが、アマチュアで「60」をマークしたのは史上初だ。

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UCLA1年生のカントレイは前週のメジャー第2戦「全米オープン」に出場し21位タイでフィニッシュ。ローアマチュアを獲得した。今大会、アマチュア優勝となれば、1991年に「ノーザンテレコムオープン」を制したフィル・ミケルソン以来。また、米国ツアーの1900年以降における最年少優勝記録は1911年に「全米オープン」を制したジョン・マクダーモットの19歳10カ月9日。カントレイは最終日の26日（日）を19歳3カ月9日で迎えるため、快挙達成となればこれを塗り替えることになる。

なおこの2日目は、中断は無かったものの、前日の積み残しがあったため、結局2日続けて日没サスペンデッドに。約半分の選手が第2ラウンドをホールアウトしていないが、通算9アンダーの暫定2位タイにはウェブ・シンプソン、ボーン・テーラーら5人。残り2日で新星アマチュアの背中を追いかける。