佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第三十五回】
2004年 ワコビア選手権
期間:05/06〜05/09 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)
ついに目覚めたか!?タイガー・ウッズが首位を奪取
ノースカロライナ州シャーロットにあるクエイルホロークラブで行われている、米国男子ツアー第18戦『ワコビア選手権』の2日目。スランプと囁かれていたタイガー・ウッズが、鬱憤を晴らすかのようにすばらしいゴルフを展開した。
タイガーは出だしの1、2番で連続バーディを奪って勢いに乗ると、その後もバーディを積み重ね、この日のベストスコア“66”をマークし、通算9アンダーで単独首位に立った。初日好調だったパッティングに加え、28.6%と最悪だったフェアウェイキープ率もこの日は64.3%と良くなったことでバーディチャンスを多くつくることができたタイガー。眠っていた虎がついに目覚めたのか、決勝ラウンドで独走態勢に入れるのか注目したい。
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一方、初日好スタートを切った目下2連勝中のビジェイ・シンはインコースからのスタート。前半で2つスコアを伸ばしたが、後半はバーディパットをことごとく外し2日目を終えた。首位と3打差の通算6アンダーの5位につけ、決勝ラウンドでの巻き返しを図る。
この日大きくスコアを伸ばしたのは、デービス・ラブIIIだ。アウトコースでバーディを量産したラブはスコア“66”をたたき出し、通算5アンダーの76位から9位に急浮上した。今年の2月「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」の決勝戦でタイガーに敗れているラブが今大会で雪辱を晴らすことはできるのか。
そのほかの注目選手は、初日好発進したマイク・ウイアは、スコアを伸ばせず、通算5アンダーの9位に後退。マスターズチャンピオンのフィル・ミケルソンはこの日2つスコアを伸ばし通算4アンダーの16位につけ、じわりじわりと順位を上げている。
日本勢は、3アンダーからスタートした丸山茂樹は、前半アウトコースでスコアを崩してしまい、この日3オーバーの通算イーブンパーでホールアウト。ぎりぎりの予選通過を果たした。田中秀道はこの日も出入りの激しいゴルフを展開したが、バーディ数が1つ上回り通算1アンダーの42位で決勝ラウンドに駒を進めた。