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進藤大典 PGAツアー・ヤーデージブック読解

【進藤大典キャディ解説】松山英樹の快挙に感涙した2021年 “あの選手”の完全復活にも期待の22年

テーラー・ゴーチの初優勝で幕を閉じた「ザ・RSMクラシック」。この大会で2021年のPGAツアートーナメントは全日程を消化しました。

12月はタイガー・ウッズが主催する「ヒーローワールドチャレンジ」、ダブルス戦の「QBEシュートアウト」といったツアー外競技を残すのみ。2021-22年シーズンは来年1月にハワイで開催される「セントリートーナメントofチャンピオンズ」から再開となります。

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振り返ってみれば、これまでにないほど濃密な一年でした。松山英樹選手の「マスターズ」初制覇、日本開催「ZOZOチャンピオンシップ」凱旋Vの感動と興奮が、まるで昨日のことのようによみがえります。

ジョーダン・スピース復活フィル・ミケルソンメジャー最年長優勝、新型コロナウイルス感染を乗り越えたジョン・ラーム(スペイン)のリベンジ、相変わらず規格外ブライソン・デシャンボー…印象的な出来事を挙げていけばキリがありません。ファンの皆さんも、それぞれ思い出深いシーンがあるのではないでしょうか。

やはり松山選手のさらなる活躍に期待してしまう21年。個人的にもう一人、名前を挙げたいのがロリー・マキロイ(北アイルランド)。ドバイで行われた欧州ツアーの最終戦で終盤に失速して優勝を逃し、思わずシャツの胸元を引きちぎるほど感情をあらわにしたことが反響を呼びました。

驚くとともに、そこに至るまでの積み重ねもあったのだろうと推察します。5月「ウェルズファーゴ選手権」、10月「ザ・CJカップ」とシーズンをまたいで2勝した21年ですが、新たにピート・コーウェンさんをコーチとして迎えるなど模索している様子は外から見ていても明らか。思い入れの強い米国選抜との対抗戦「ライダーカップ」では最終日のシングルス戦で勝利してポイントを奪うのがやっとという屈辱も味わいました。

今回の衝動的な振る舞いに対し、さまざまな声があるのは当然だと思います。一方でマキロイが勝負にひたすら貪欲で高いモチベーションを維持している証拠であるとも言えます。モチベーションの根っこにあるものはいろいろですが、特に大きいのは“もっとできる”という自分自身への期待値のはずですから。

若くしてメジャーで4勝を挙げ、2度のフェデックスカップ年間王者に輝き、永久シード条件のひとつとなるPGAツアー通算20勝の大台もクリア。キャリアグランドスラムの偉業へ「マスターズ」を残すのみとはいえ、結婚して子どもも生まれ、モチベーションの低下をささやかれることもありました。

しかし、ドバイであふれてしまったファイティングスピリットを見る限り、少なくともその心配はなさそう。仕事でシニアツアーの会場に足を運ぶこともあるのですが、長く活躍している選手ほど、いまだにロッカールームで納得いかないプレーへの怒りと人知れず向き合っていたりするものです。

まだ32歳。2022年、マキロイが完全復活となれば、松山選手をはじめとするトッププロたちのぶつかり合いもさらに盛り上がっていくはずです。

今回をもって、21年の本コーナーは終了です。皆さま、一年間ありがとうございました!(解説・進藤大典)

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進藤大典(しんどう・だいすけ)
1980年、京都府生まれ。高知・明徳義塾を卒業後、東北福祉大ゴルフ部時代に同級生の宮里優作のキャディを務めたことから、ツアーの世界に飛び込む。谷原秀人、片山晋呉ら男子プロと長くコンビを組んだ。2012年秋から18年まで松山英樹と専属契約を結び、PGAツアー5勝をアシストした。

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