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2020年 AIG女子オープン(全英女子)
期間:08/20〜08/23 場所:ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)

進藤大典 PGAツアー・ヤーデージブック読解

女子メジャー初開催 “全英一短い”難関ポステージスタンプ

ロイヤルトゥルーンGC 8番パー3(114yd)

2001年に「全英女子オープン」(現AIG女子オープン)がメジャーに昇格して以降、昨年までに13回が過去男子の「全英オープン」を開催したコースで行われてきました。ターンベリー、ロイヤルリザム&セントアンズ、ロイヤルバークデール、セントアンドリュース オールドコース、カーヌスティ、ロイヤルリバプール…ことしはロイヤルトゥルーンがそのリストに加わります。

松山英樹選手のキャディとして挑んだロイヤルトゥルーン開催の2016年は壮絶な大会でした。目まぐるしく変わる天候は、「1日の中に四季がある」と言われるスコットランドならでは。時に海風が突風のように吹きつけ、横殴りの雨とともに選手たちを苦しめました。

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すべてを乗り越えたヘンリック・ステンソン(スウェーデン)とフィル・ミケルソンの一騎打ちは、まさに死闘。リンクスの、そして全英の過酷さと面白さを詰め込んだ舞台での「全英女子」がどのような大会になるか、個人的にも興味が尽きません。

ロイヤルトゥルーンには、複数のコースをローテーションで回して開催する全英の中で最も短いとされるパー3があります。その名物ホール、「ポステージスタンプ」(郵便切手)の愛称で知られる8番をチェックしていきましょう。

4年前の全英(当時は123yd)では、風次第でティショットの番手は6Iからウェッジまであるという見立てでした。ショートアイアンのショットは風の影響を受けやすく、打ち下ろしの分だけ滞空時間も長くなります。番手選択から繊細なジャッジが求められます。海風が吹けば、強烈なアゲンスト。難度は極限まで高まります。

縦長のグリーンの落としどころは、横幅10ydといったところ。絶対に入れたくないのが左のバンカーです。左足下がりのライとなって球を上げるのが難しく、グリーン自体も左から右へと傾いているので、脱出しても球を止めるのは至難の業。左のバンカーに外してボギーで上がれたら、バーディの価値があるといっても過言ではありません。そのためピンより左は狙いづらく、使える横幅はさらに狭くなります。

今大会のヤーデージは、わずか114yd。有名なペブルビーチの7番は109ydです。「短くても難しい」という点において、世界で双璧をなす2ホールでしょう。(解説・進藤大典)

進藤大典(しんどう・だいすけ)
1980年、京都府生まれ。高知・明徳義塾を卒業後、東北福祉大ゴルフ部時代に同級生の宮里優作のキャディを務めたことから、ツアーの世界に飛び込む。谷原秀人、片山晋呉ら男子プロと長くコンビを組んだ。2012年秋から18年まで松山英樹と専属契約を結び、PGAツアー5勝をアシストした。

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