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2016年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)

別次元の死闘 ステンソンVSミケルソンの一進一退

海外メジャー「全英オープン」の最終組で繰り広げられた、メジャー史に残る名勝負。最後はヘンリック・ステンソン(スウェーデン)が圧巻のスパートで同組のフィル・ミケルソンを振り切り、念願のメジャー初優勝を手にした。

ステンソンは10バーディ、2ボギーの「63」をマークし、メジャー史上初の通算20アンダーに乗せての勝利。3打差の2位に終わったミケルソンも1イーグル、4バーディ「65」で通算17アンダーとし、例年ならば優勝スコアに匹敵する堂々のプレーだった。3位のJ.B.ホームズは、ミケルソンから11ストローク離れた通算6アンダー。2人のプレーがいかに突出していたか分かるだろう。

先手を取ったのはミケルソンだった。最初の1番で1打目を30センチに絡めてバーディ発進とし、ボギーを叩いたステンソンを逆転する。しかし、ステンソンが後塵を拝したのはこの一瞬だけだった。続く2番で5.5mを決めて早々に首位に並ぶと、続く3番で4mを入れて再び単独首位に立つ。

ミケルソンも負けてはいない。4番(パー5)では237ydからピン左奥2mに乗せてイーグルを奪い首位タイへ。その後3ホールは並走が続いたが、名物パー3の8番でステンソンが4.5mを決めて1歩抜け出す。前半アウトをステンソンが1打リードの通算16アンダーで折り返した。

10番ではステンソンが先に2.5mのバーディパットを決めると、ミケルソンも同距離を入れ返して喰らいつく。続く11番ではステンソンが3パットボギーとしてミケルソンが捕えるが、14番でステンソンが6mをねじ込み3回目の首位奪回を果たす。

もはや2人だけの世界で繰り広げられていた死闘に、15番で勝敗を左右するビッグプレーが飛び出す。グリーンで力強いガッツポーズを繰り出したのは、1打リードのステンソンだった。

フェアウェイからの2打目をグリーン右のフリンジに外したが、約15ydからパターで打った3打目がカップに吸い込まれて拳を握り締める。ミケルソンは10mのバーディパットを外し、ステンソンがこの日初めて2打差のリードを築いた。

続く16番(パー5)ではミケルソンが2オンからバーディを奪うが、ステンソンはブッシュを渡り歩きながらも「フィルがイーグルパットを外したのを見て、行くべきはここだと思った。もっともプレッシャーがかかるパットだった」という1m強のバーディパットを入れて2打差を死守。そのまま迎えた最終18番も手綱を緩めることなく8mのウィニングパットを沈め、終わってみれば3打差で栄冠を手に。スウェーデン国籍の選手として初めてのメジャー制覇を完結させた。

一方のミケルソンは「ベストなプレーをして2位に終わり失望しているよ」と肩を落としながらも、「長きにわたる友人のヘンリックを祝福したい。彼こそチャンピオンにふさわしいプレーだった」と勝者を称えた。(スコットランド・トゥルーン/塚田達也)

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