タイガー・ウッズが単独首位!/エミレーツオーストラリアンオープン 2日目
【WORLD】まもなく発売…タイガーの暴露本 言葉の裏にあるものは
Golf World(2012年3月20日号) texted by Bill Fields
間もなく出版されるタイガー・ウッズを怒らせた本“The Big Miss”について、著者であり、元コーチの著者ハンク・ヘイニーは「金のためではない」と話した。
「ザ・ホンダクラシック」最終日。タイガー・ウッズが「62」を叩き出し、ここ数年で最高のラウンドを見せたことで、メジャー通算14勝の男に再び注目が集まった。ところで、(決してこれが最後ではないだろうが)その週の前半には、出版間近の“The Big Miss~タイガー・ウッズをコーチした私の日々~”がニュースとなっていた。
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2012年マスターズ開幕の9日前、3月27日までこの本は発売されるが、米国ゴルフダイジェスト4月号で、ヘイニーが本の一部を引用し、内容を明らかにしたときから大騒動は始まった。ウッズのショットに関する問題や、左ひざを守るためのスイング調整、ジャック・ニクラスのメジャー(最多勝)記録を破ることへのプレッシャー…。その中で最も多く触れられているのは、ウッズの海軍特殊部隊に対する深い興味と、問題を抱えたひざに悪影響を与えかねない軍隊式のハードなトレーニングについてだった。
ヘイニーによれば、ウッズは真剣に米軍入りを考えていたという。「ウッズの特殊部隊でのエクササイズは(チーム・タイガー)内部のスケジュールにも書き込まれていた。けれども、ご承知のように、誰もそのことを口にしようとはしなかった」。
タイガーが軍に魅了されていることは、2010年のトム・キャラハンの著書“His Father's Son”でも触れられており、後にタイガー自身が話してもいる。だが、ヘイニーが深くこれを掘り下げたことで、ウッズのエージェント、マーク・スタインバーグは「ヘイニーは“机上の空論的な心理学”で、ウッズの軍に対する賞賛を曲解し“ネガティブな方向に”向けている」として怒りの声明を出しているのだ。
ザ・ホンダクラシック大会前の記者会見では、ゴルフウィークとゴルフチャンネルの記者であるアレックス・ミセリ氏が、ヘイニーが書いたタイガーの海軍特殊部隊への昏倒に関する描写に対するコメントを執拗に求めると、タイガーは困難なやり取りの末に「すでにその本に関してはすべて話している」ときっぱり言い切り、ミセリ氏を睨みつけ「Have a good day」と皮肉に言い放った。
この本はヘイニーが米国ゴルフダイジェストとゴルフワールドのシニアライターであるジェイミー・ディアス氏とともに書き上げたものだが、タイガーは今年の初め「ESPN.com」に対して、「プロらしくない。この本は金のためのものだと人々は理解してくれると思う。時間を無駄にしたくないから読まない」と不快感を示してもいた。
ヘイニーは以前、AP通信に対してこう説明している。「僕は偉大な男(ウッズ)を観察し、その偉大さをシェアする立場にあっただけ。この本はフェアで正直なものだと思っている。これはゴルフの歴史なんだ」。そして先週、ヘイニーはツイッターでこうつぶやいてもいた。「この本に関する違う意見はあるだろう。だが、タイガーをコーチした6年間は、彼だけのものではない」。
「ハンクは、ただの備忘録のようなものではなく、タイガーについて説明したいんだ」とディアス氏はgolfdigest.comのポッドキャストで、ウッズがヘイニーと一緒に何を学んだかについて丁寧に説明しながら言っている。「(ウッズは)自分がたくさん考えているということを、本当は人に知られたくない。それは驚きではないが、その深さと矛盾のなさは驚きだった」。
米国ゴルフダイジェスト社提携
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