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悩み苦しんだ米ツアー2年目 西村優菜はオフでの再調整に誓い

◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 2日目(15日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)

3オーバーからの巻き返しを図った西村優菜は1バーディ、2ボギーの「71」で終え、カットライン外の暫定89位となる通算4オーバーでシーズン最終戦を締めた。昨年は予選通過をして51位で終えたが、飛距離を求められるコースに今年は太刀打ちできなかった。「前の自分が出てきてしまった」とここ数カ月かけて戻していたショットの調子が不安定になったのも、また悔しい。

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ショットへの不安は、5月の国内メジャー「サロンパスカップ」が始まりだった。1ホール目でティショットを大きく右に曲げてからおかしくなり、「タイミングを取るのが難しくなっちゃって。(そのあとも)タイトなホールやコースが多くて、メンタル的な怖さが出てきた」。それまでもショットで悩むことはあったが好感触はあり、むしろパッティングが悩みの種のはずだった。

パッティングはパターを変えたりと試行錯誤を続けるうちに徐々に上向き、シーズン終盤にかけて「すごくいい感じに打てる回数が増えてきた」と自信をつけた。それでも、ショットでグリーンまで順調に運べなければスコアにつなげられない。5月「みずほアメリカズ・オープン」で7位に入る好成績もあったが、一度覚えた負の感触は消せなかった。10月の「メイバンク選手権」、「TOTOジャパンクラシック」で急きょ中島敏雅コーチに見てもらう流れとなった。

「もうちょっと早い段階で立て直せれば、(秋の)アジアシリーズとか面白く戦えたんじゃないかなと思うところはある」とあふれるのは悔しさばかり。「悪くなっても気持ちでスコアを作ったりして。もう『最後は根性だ』みたいなところもあったけど、気持ちとスキルがついてこなかった一年だったなと思います」と米ツアー2年目のシーズンを総括した。

悪いポイントだけ目立つが、今シーズンを振り返って「グリーン周りのアプローチやバンカーと、去年のオフにやったことが試合でできた回数は多かった。それはすごく良かった」と評価できた要素はある。「オフはいつも一回休んでから練習を再開するけど、やり切れていない部分があるので、やりたいことが頭の中にいっぱいある。それも悔しいことですけど」と次のシーズンへモチベーションは高い。「またいいオフを過ごして、戻って来られるように頑張りたい」と誓った。(フロリダ州ベルエア/石井操)

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