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【WORLD】スロープレー撲滅へ 「タイムパー」の提言

Golf World(2011年11月7日号)voices texted by Dave Shedloski

おそらく、PGAツアーのラスベガスの大会を有名にしたジャスティン・ティンバーレイクが、リリースされたばかりの世界のお金が分単位で数えられていくという極めて悪いスリラー映画『イン・タイム』に主演したのは偶然だろう。言葉を言い換えれば、時間は文字通りお金なのだ。

TPCサマリンでの試合に出たい人はいるだろうか?

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時間とはゴルフにおいて、大きなストレスの要因である(そして、私達の一般的な生活も)。しかし、プレーペースの問題は、ゴルフというゲームの風土病みたいなものであり、後から何とか出来るということではない。そして残念ながら、その問題は見たところ、誰も改善しようとしていない。ゴルフのラウンドは時間がかかり、それはプレーヤーの熟練度には関係ない。それに応じるものとして、ジャック・ニクラスが新しいゴルファーを魅了しようと12ホールのコース設定を推奨し、労働者の日の週末に、ニクラス所縁のオハイオ州ダブリンのミュアフィールド・ビレッジGCで、12ホールを2時間半で回る競技が催された。制限時間を5分過ぎると違反行為としてストロークが加算されるものだ。

どうなったと思うか?「誰も急いだと言う意識や、プレーに影響したと言う意識はなかったと言っていました」というのはミュアフィールド・ビレッジのヘッドプロであるラリー・ドーニッシュ。そして、誰も、時間制限を超える事はなかったという。

これには考えさせられた。もしも、主要な運営団体が競技者に『タイムパー』規則を厳守させるトーナメントを運営したら、それはゴルフにとって有益なこともかもしれない。大袈裟かって?そんなことはないだろう。PGAツアーのここ10年間のプレー時間は、3サムで平均4時間25分から4時間55分、2サムだと平均3時間40分から3時間55分だ。私は2サムで3時間半以内にホールアウトするか、時間を越えた場合はそれに見合ったペナルティストロークを自動的に追わせる限定的なイベントを提案したい。

勿論、特に500万ドルの賞金が掛かっているような試合では、とても厳しいように聞こえるだろう。実際、この考えは設備や例外という問題がつきまとうのだ。ルールはどうなるのか、ボールをなくした時は?コースはどれだけ難しいのか?天候による調整はあるのか?

それらは全て横に置いておこう。あなたはには3時間半という時間が与えられる。それを上手く生かすのだ。ポイントは、競技性のある部分にプレーするペースを導入することだ。もし、プロが噛みついてこなければ、恐らくUSGAやR&Aが似たようなガイドラインでアマチュアイベントで実施できる。これはUSGAがアマチュア選手権で既に行っている、特別な設定の中で、決められたチェックポイントに遅れた選手にペナルティーストロークを課すことから、それほどかけ離れてはいない。

今年、ミルウォーキーの郊外のエリン・ヒルズGCで開催された全米アマチュアでは、例えばタイムパーは3サムで4時間40分だった。7760ヤードのゴルフコースで、きびきびとした早足でアマチュア達はプレーしていたのだ。「結果はどうだったのだろうか?」。USGAのエクゼクティブディレクター、マイク・デービスはトーナメントにおいて時間は神聖なものだと考えている。「基本的には、もうすでに私達は実施している。しかし、どのように全ての変数を考慮するかが問題だ」。

それはゴルファー自身に見つけ出させるしかない。ゴルフとは絶え間なく変化する変数への挑戦なのだ。

私は、スコアメイクに苦しむことはないと推測している。そして、選手たち自身で、ゴルフがその場しのぎに時間を使うのではなく道具として時間を使うという故ジョン・F・ケネディ大統領のアドバイスに従うことを示すことができれば、ゴルフは大きな恩恵を受けることになるだろう。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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