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石川遼

遼、11位で終了 2年ぶりの賞金王奪還ならず

高知県のKochi黒潮カントリークラブで行われた国内男子ツアー第24戦「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」最終日。2アンダーの15位タイから出た石川遼は6バーディ、2ボギーの「68」で回り通算6アンダーの11位タイで大会を終了した。次週の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を残して、今季3勝を挙げたベ・サンムン(韓国)の初の賞金王戴冠が確定。石川は2009年以来となる2度目の賞金王を逃した。

トップとの差9ストロークを追いかけた最終ラウンド。石川は前半5番(パー5)から2連続バーディを奪った。後半スタートの10番(パー5)を確実にバーディとすると、続く11番(パー3)はティショットを奥のバンカーにこぼしてボギーとするが、すぐに12番で花道からチップインバーディを奪い返す。予選ラウンドを同組で回った松山英樹のスイングを見てヒントをつかみ、最初の2日間とは別人のようなキレのあるショットを披露。上がり2ホールを連続バーディで締めくくり「決勝ラウンドで良い形でプレーできた」と一定の満足感を語った。

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しかし今季初勝利にはまたしても届かず、年頭に掲げていたひとつの目標には届かなかった。今季は未勝利の状態が続きながらも、夏場まで賞金ランクトップの座を池田勇太らと争った。しかし10月に「コカ・コーラ東海クラシック」で今季2勝目をマークしたべが、その後のレースを独走。べは、来季の米国ツアーのシード権をかけた予選会参戦のため、シーズン最後の2試合を欠場して渡米したが、石川が大逆転するためには今大会から2連勝が必要と、厳しい状況に追い込まれていた。

「連続で韓国の選手が賞金王になったが、2年連続で止まるかは分からない。また新たな選手が出てきてもおかしくない」と昨年王者のキム・キョンテ、そしてべに賛辞を送る。その一方で「日本人選手が頑張っていないとは思わない。みんな必死に、勝って、賞金王になろうと思っている。気持ちの部分では負けていないはず」と悔しさをかみ締める。そして「プロになってから、優勝争いをして1勝ずつ積み重ねてきた。でもそれがいかに難しいかを感じた。軽々しく(優勝、賞金王と)言えるほど、この世界は易しくはない。もちろん勝ちたいが、勝つことは難しいと感じている」。“1勝”への道がどれだけ険しいものか、プロ4年目にして再認識した。

だが次週の最終戦、そしてその勝利へ向けての意欲は尽きない。「この時期に賞金王争いをしながら、最終戦までいけないのは悔しいが、それで次の試合のモチベーションが低くなるわけではない。今日のラウンドで良いゴルフができたので、来週が楽しみでしょうがない」と、その手に残る好感触を語る。敗れはしたが、目指すべきものは変わらない。2011年も、最後まで高みを目指して走り抜ける。(高知県芸西村/桂川洋一)

2011年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント



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