トミー・フリートウッドの最新14本 ネックが“カッちょいい”超絶プロトのトラスパター
◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ◇ペブルビーチGL(6972yd)、スパイグラスヒルGC(7041yd、いずれもカリフォルニア州、パー72)
トミー・フリートウッド(イングランド)のパターが気になって仕方がない。遠くからだと、今まで使ってきたオデッセイの「ホワイトホット プロ#3」にも見えるが、ヘッドをよく見るとバックフェースに「TRUSS」の文字が入る。つまりテーラーメイドのトラスネックパターなのだが、この手のトラスを見たことがなかったからだ。
白いインサートはホワイトホットではなく、テーラーのピュアロール。トラスパターは日本では流行っているものの、PGAツアーではほぼ見たことがない(過去にダスティン・ジョンソンが使っていたぐらい)。さらにそのネックは、これまでのいわゆるトラスネックとは違い、スラント風にややベンドしていて、なおかつ三角形部分が盛り上がった形をしている。
実はこのパター、フリートウッドとテーラーメイドが共同開発して生まれたという。初期のプロトタイプは昨年11月に「アブダビHSBC選手権」でお披露目された。そのときはシルバー色でフェースは黒だったが、今回のモデルはブラックバージョンでフェースは白。エースだったオデッセイ#3のカラーリングに似せてきたわけだ。
テーラーのツアーレップによれば、「元々今回のトラスパターは彼と日本人のデザイナーが話をして生まれたモデル。昨年年末にトミーは再びキングダム(テーラー本社)に来て、最終的に『SOTO』の形と黒の仕上げになったんだ。カッコいいだろ?」。ソールにはSOTOの文字とフリートウッドのサインが入っている。使う本人は「トラスネックのおかげで打点ブレが少なくなったよ。その上で今までのストロークのイメージで打てるからいいよね」とお気に入りの様子だ。
ドライバーも今年から「Qi35」(コアモデル)にスイッチ。これまではロフト9度のヘッドを使っていたが、今週から10.5度のロフトにスイッチした。「トミーはスイングがダイナミックだから、元々スピン量が入りやすいんだ。Qi35になってテクノロジーが進化して、スピンも収まってエラーに対しての許容量が増えたよね。球がちょっと低く出ていたので、スピン量を減らしたまま球を上げるために今回ロフトを増やす流れになったんだ」(同ツアーレップ)
フリートウッドのアイデアが詰まったトラスパター。ぜひ販売を考えてほしい。
<トミー・フリートウッドの14本>
ドライバー:テーラーメイド Qi35(1番/10.5度)、テーラーメイド BRNR MINI(2番/13.5度)
シャフト:藤倉コンポジット 24 VENTUS RED(6X)
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi35(5番18度)、テーラーメイド Qi10(9番24度)
シャフト:三菱ケミカル クロカゲ(80TX)
ユーティリティ:テーラーメイド P-UDI(3番)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS HB BLUE(9X)
アイアン:テーラーメイド P7TW(4番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX(6.5)
ウェッジ:テーラーメイド HiToeミルドグラインドウェッジ(52度)、タイトリスト ボーケイ SM9 (60度)
シャフト:ダイナミックゴールド ツアーイシューS400
パター:テーラーメイド TP SOTO TRUSSパター プロトタイプ
ボール:テーラーメイド TP5x Pix
*練習日撮影のため写真は15本。この中から試合で1本を抜く