2018年 ANAインスピレーション
期間:03/29〜04/01 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)
リンドベリは女性向けモデルの1Wでメジャー初制覇
◇女子メジャー第1戦◇ANAインスピレーション 予備日(2日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)
8ホールに及んだプレーオフを制し、ツアー初優勝をメジャータイトルで飾ったパニーラ・リンドベリ(スウェーデン)。大舞台で花開いた31歳のプレーぶりもさることながら、使用するドライバーが女性向けモデルだったことも一躍注目を集めることになった。ピンゴルフ(PING)とクラブ契約を結ぶリンドベリが愛用するのは、日本でも発売されているG Le ドライバーだ。
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G Leドライバーは、ピンゴルフ史上最軽量(日本モデルは259g)の構造と空気抵抗を軽減するヘッド形状により、多くの女性のヘッドスピード向上を狙った、飛距離を売りにした商品。ヘッドのカラーはネイビー&ミントで感度の高い女性層をピンポイントで狙い、日本では2017年の3月に発売された。
一方、女子ツアーの現場で同社契約選手が使用するのは、国内外を問わず、主力のG400シリーズ。ピンゴルフ・ジャパンによると「G Leドライバーをツアーで使用する契約選手は、把握している限りではリンドベリしかいない」(広報部)という。
同社の選手サポートは、「新製品が必ずしもマストではなく、あくまでフィッティングを通して、各々のパフォーマンスを発揮できるものを使用している」(同)という方針で知られる。「G Le使用選手がいると噂には聞いていたが…」と“想定外”の優勝に喜ぶ一方で、驚きも隠せない状況だという。
シャフトはグラファイトデザイン ツアーAD TP(5R-1、45.25インチ)を選択。G Leドライバーは11.5度のワンロフト設計だが、専用レンチによるロフト調整機能がついており、リンドベリは今大会で10.5度に設定した。主力のG400シリーズよりも13gほど軽量で、振りやすさ重視のセッティングを貫いたリンドベリの安定感が、長丁場となった難コースで奏功した格好だ。