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「手放せない」池田勇太のパターシャフトの秘密

ウッド用のシャフトとして“常識”となっているカーボンシャフト。ここ数年ではアイアン、ウェッジ用の開発も目覚ましく、パワーのある男子プロにとっても、必ずしもスチールシャフトが全盛時代とは言えなくなってきた。そして、ツアー11勝の池田勇太はさらにもう一歩踏み込んだプレーヤー。なんとパターにもカーボンシャフトを入れている。

最近ではピン型のヘッドが定番の池田のパター。その黒いシャフトに目をやると、見慣れた「Diamana」のロゴ、さらに横には「prototype」の文字。かねてからドライバー用のシャフト等で三菱レイヨンのモデルを握ってきたが、今季の国内ツアー開幕戦、アジアシリーズ「インドネシアPGA選手権」から、このパターを手にした。

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三菱レイヨンが提供しているカーボンシャフトは120グラムと128グラムの2本。「重い方には全体にガラスの粒子を巻き付けたり、テスト段階ではタングステンの粒子を巻いたりと試行錯誤をしました」とは同社のプロ担当・深山克己さん。ヘッドを作るオデッセイの担当者とのセッションを繰り返し、細部にわたる調整を日々続けている。

そして、池田だ。「気に入っているポイントはボールの転がりが一定で、安定しているところ」と今回の改良の成果を説明する。「ボールの出足はスチールと変わらないけど、いい回転が続くから、止まり際までスピードが落ちないというか、伸びがあるというか」。シーズンインする前からテストを繰り返し「試合で使う前に他のプロ、アマチュアにも使ってもらって、この転がりが誰にでも出せると確信した」と言う。

「バランス調整なんかはこれからも行いますが、このシャフトはしばらく手放せないと思う」。好感触は、ツアー屈指の“ギアマニア”の心をも虜に。斬新なアイデアで、手繰り寄せたいのはまず今季初勝利。その先にはビッグタイトルがもちろんある。

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