アイアンだけでライ角3種類 佐久間朱莉の“調整きめ細やか”な最新14本
◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン◇利府GC(宮城)◇6600yd(パー72)
佐久間朱莉が9月「住友生命レディス東海クラシック」で今季3勝目を挙げた際には、ひさびさに替えたパターが話題になった。改めてバッグをのぞくと、非常にきめ細やかな調整がされたクラブが並んでいた。
ドライバーはピン「G440 LST」を入れる。新モデルの登場後、しばらくは前モデル「G430 10K」を使用していたが、3月「Vポイント×SMBCレディスゴルフトーナメント」時に転機が訪れた。クラブ契約を結ぶピンのツアー担当者は、「スイッチの転機は球筋です」と言う。スイングの調整を行うなかで、フェード系弾道の曲がりがきつくなっていた。理想のスイングに合わせたクラブを作った結果、G440 LSTを採用した。
「アイアンに合わせたのもあります」とツアー担当者は続ける。使用するピンで最も小さいアイアン「ブループリントT」に合わせ、あまり大きくないドライバーを選んだ。「G430 10Kは重心距離も長く慣性モーメントも大きいのが特徴です。それはそれで恩恵があるのですが、佐久間選手の場合はアイアンが小ぶりなこともあり、ドライバーはピンの中で慣性モーメントが小さめで重心距離も短めのLSTに落ち着きました」
以前、アイアンはツアーで評価の高い「ブループリントS」を使用していた。オフシーズンにスイングをブラッシュアップする過程で、もっと上からアタックしやすいモデルを求め、今季の開幕から小ぶりな「T」に変更した。
ピンのアイアンには、ネックにライ角を表す“カラーコード”と呼ばれる着色用のくぼみが設けられているのは有名だ。佐久間のアイアンは、青、黒、赤と番手によって3種類の色が塗られており、ライ角が3種類に分けて調整されたことを示している。
4番アイアンは「i240」でライ角は青(標準より1度アップライト)。身長155cmの佐久間に合わせてクラブの長さは標準よりも半インチ短めに組まれており、そこにスイングと感覚、球筋を総合してライ角が決まる。「i240はユーティリティ的な用途でシャフトも専用ですが、その下の6番アイアンからは同じような感じです」と担当者は話した。
5番アイアンはなく、6番からブループリントTが並ぶ。基本的なライ角は6番がオレンジ(標準より2度フラット)、7番からPWまでが赤(標準より1度フラット)。黒のアイアンも見受けられるが、「6番と7番はライ角を頻繁に調整しているので、標準の“黒”のままになっているんです」と説明した。
現在ポイントランキングはトップの桑木志帆を追う2位。2季連続の年間女王へ、スイングとクラブを磨き、残りシーズンを戦い抜く。
<佐久間朱莉のセッティング>
ドライバー:ピン G440 LST(9度)
シャフト:日本シャフト NSプロ レジオ フォーミュラ MB+(重さ55g、硬さS)
グリップ:イオミック
フェアウェイウッド:ピン G430 MAX(3番15度、7番21度)
シャフト:日本シャフト NSプロ レジオ フォーミュラ MB+(重さ55g、硬さS)
ユーティリティ:ピン G430 ハイブリッド(5番26度)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ハイブリッド グラファイト オン スチール テクノロジー
アイアン:ピン i240(4番)、ピン ブループリント T(6番~W)
シャフト:4番/日本シャフト NSプロ モーダス3 ハイブリッド グラファイト オン スチール テクノロジー、6番~W/日本シャフト NSプロ プロトタイプ(硬さS)
ウェッジ:ピン s259(50度、54度、58度)
シャフト:50、54度/日本シャフト NSプロ プロトタイプ(硬さS)、58度/日本シャフト NSプロ モーダス105
パター:ピン スコッツデール B63