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2024年 全英オープン
期間:07/18〜07/21 場所:ロイヤルトゥルーン(スコットランド)

「いま僕はココにいます」Vol.194 全英オープン編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・31歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はトゥルーンにいます。

いよいよ「全英オープン」が始まります。英国での予選会を通過して出場する6年ぶりのメジャー。カーヌスティで行われた2018年大会以来になります。

大好きな全英に向けて気合十分…ではありますが、先週のDPワールドツアー(欧州男子ツアー)「ジェネシス スコットランドオープン」を終えてからちょっと寄り道してきました。スコットランド西部にあるプレストウィックは、今週のロイヤルトゥルーンと目と鼻の先にある伝統クラブ。第1回の全英オープン(1860年)が開催された始まりの場所なのです。

今回はグッズショップを見る程度にとどめましたが、6年前には実際にプレー。コースの敷地自体が狭く、各ホールのグリーンとティイングエリアが隣り合わせだったり、ブラインドホールが多かったりと、現在のように1日何万人ものお客さんを入れて大会を行うのは難しいのですが、僕の中ではここはリンクスのベストコースのひとつ。東側のノースベリックと並んでトップ2と言えるゴルフ場です。

ロイヤルトゥルーンには日曜日(14日)の午後に入りました。まだ空いているうちにお土産屋さんを物色できるのは選手の“特権”でもあります。今年のショップは16番ホールのそばにあり、僕はキャディのメグさん(坂井恵さん)と買い物を済ませた後、上がり3ホールを歩いてコースチェック。すると、18番ホールの途中でいきなり警備員さんに怒鳴り散らされました。

ロープ内を悠然と歩いていたのが良くなかったのでしょう。確かに僕、帽子もかぶらず、手にはお土産袋だけ…。同じ袋を持っている他の選手の横にはキャディバッグがありました。「出ていけ!」とすごい剣幕で怒られた直後、選手だと分かってもらえましたが、警備員さんは一度激怒しただけに何ともバツが悪そう…。なんだかこっちが申し訳ない気持ちになってしまいました。

さて、無事に週明けからコースで練習を開始し、16日(火)には久常涼選手、木下稜介選手、中島啓太選手と一緒にラウンドしました。リンクスの中ではオーソドックスな部類に入るロイヤルトゥルーンですが、ポットバンカーの難度は他に比べてさらに高そう。

バンカー自体が小さく、縦幅が短いため、グリーンに向けて打とうとすると、ボールがすぐ“壁”にぶち当たります。場所によっては、前どころか、横に出すのも難しくなりそう。ポットバンカーに入れないように攻めるリンクスの鉄則をいっそう守る必要がありそうです。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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