全米なのになぜ…「日本オープン」みたいなペアリング
2019年 ベルギーノックアウト
期間:05/30〜06/02 場所:リンクフェンインターナショナルGC(ベルギー)
「いま僕はココにいます」Vol.60 ベルギー編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・25歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、アントワープにいます。
今週は欧州ツアー「ベルギーノックアウト」に出場します。前週のデンマークから週末のうちに移動して、ベルギーに入りました。せっかくなので、降り立った首都ブリュッセルでひとやすみ。1895年に建てられた老舗ホテル、メトロポールに一泊したんです。
インターネットで調べたところ、日曜日の夜だったからか、価格がお手頃で助かりました。110年以上の歴史があるホテルとあって館内の設備や調度品も雰囲気たっぷり。“世界最古”とのウワサもある手動のエレベーターにも乗りました。
ブリュッセルはグランプラスという広場が有名です。サンミッシェル大聖堂に小便小僧、小便少女…と見どころもたくさん。何度訪れても楽しい気分にさせてくれます。チョコレートやビールも有名ですが、ディナーは名物のムール貝にしました。
今週の試合会場はブリュッセルからレンタカーで約1時間、ベルギー第2の都市・アントワープにあります。こちらで有名なのは『フランダースの犬』。正直言って、僕は物語をあまり知らなかったのですが…最後のシーンで知られる聖母大聖堂も散策。外には主人公のネロとパトラッシュが天に召される様子をかたどった石像がありました。
あ、最後にゴルフのことも! 開催コースのリンクフェンインターナショナルGCは各ホールが木々でセパレートされた林間コース。練習ラウンドをしたところ、アップダウンはほとんどありませんが、まるで日本のゴルフ場みたい。上位進出を目指して頑張ります。
〈今週のランチ〉
アントワープのショッピングモールで、郷土料理の“牛肉のビール煮込み”をいただきました。ベルギーはフランス語とオランダ語が飛び交っていて、英語は伝わったり、伝わらなかったりと苦労しますが、おいしい食べ物が多いのもイイところ。20ユーロ(約2448円)でした。ちなみにフライドポテトも有名で、何を頼んでもフレンチフライがついてきます。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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