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「いま僕はココにいます」Vol.190 ドイツ編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はハンブルグにいます。

今週のDPワールドツアー(欧州男子ツアー)はドイツでの「ヨーロピアンオープン」。前週のベルギー・アントワープからはレンタカーで約555km。5時間ほどのドライブでやってきました。

会場のグリーンイーグルGCをプレーするのも毎年のことになりました。ココ、とにかく長いんです。18ホールの総距離は7882yd(パー73)。パー5が6つもある、ツアー屈指のロングコースです。

とくに後半インは回っていても、なかなか終わらない…。9ホールの内訳はパー3が2つ、パー4が3つ、パー5がなんと4つ。パー38で4069ydもあって、歩いているだけで長さを実感します。パー4の3つだって、一番短い12番ホールで460yd。パー3こそ14番が154yd、17番が151dyと短いのですが、どちらもペナルティエリアも近く、逃げ場が全くないようなホールです。

なんと言っても大変なのが16番(パー5)。663ydもあって、練習では1W、5W、6Iでやっと3オン…。天気が悪く、ボールが転がらないとホントに苦しいばかり。まあ、数年前まで700ydあったのが、ここ最近で短縮されたのですが…。

僕と大会との相性というと、2022年は最終日に「69」をマークして5位に入ったり、昨年は「80」を2日間並べて予選落ちしたりと、どうにもよくわかりません! ことしはどちらになるのか…と期待しつつ、安全にプレーすれば報われるというコースでもないので、思い切ってやるだけです。

4月に日本での「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で優勝した桂川有人選手が、今週から欧州ツアーに本格参戦します。今回は練習ラウンドを一緒にできず、交流がまだ立ち話程度で終わってしまいましたが、また“本当のゴルフ好き”がこっちに来てくれたことが本当にうれしい。食事やラウンドを一緒にできる日も楽しみです。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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