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「いま僕はココにいます」Vol.186 インド編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はグルガオンにいます。

「ポルシェ シンガポールクラシック」を終えて、DPワールドツアー(欧州男子ツアー)は今週「ヒーローインディアンオープン」。ニューデリーの南西、周辺に近代的なビルが立ち並ぶコースが試合会場になります。

毎日気温35℃を超える暑さが厳しかったシンガポールから……、インドもしっかり暑いです。開幕前は37℃。今週も試合中、ショートパンツでプレーするつもりです。重ね重ね、シンガポールに行く前のマレーシアで買い足しておいてよかったと思います。しかも25日(月)に当地に入ったのは夜の10時。26日(火)のプロアマ戦は午前8時から、約6時間の長丁場でちょっと疲れました。

とはいえ、ここでのプロアマ戦が長くなるのは最初から織り込み済み。試合が行われるDLF G&CCはツアーで一、二を争う難しいコースだと言っても過言ではありません。18ホールで7416ydと特別長くはありませんが、戦略的でとにかく狭い。シンガポールの広大なコースとは大違いです。

フェアウェイ幅が20ydを切ってくるようなエリアに、ティショットでしっかり刻まなくてはいけないホールもあり、セカンド以降のショットを待ち受けるのは高速グリーン。それも上下に大きくうねっていて、落としどころを間違えるとピンからははるか彼方に…。

なにせ強調したいのが、コースのコンディションの良さです。ラフも深く、毎年最高の仕上がりで選手を迎えてくれます。深いバンカーの壁は、スコットランドのポットバンカーのように芝と砂をミルフィーユ状にしたものではありません。樹脂のような特殊素材でできていて、ボールをぶつけると跳ね返ってきそうでもあります(実際にはそんなに跳ね返ってきません)。

僕が思うに、このコース以外で、欧州ツアーでホントに難しい、厄介だと思うのはドイツ・ハンブルグにあるグリーンイーグルGCでしょうか。「ポルシェヨーロピアンオープン」の会場で、こちらはとにかく長く、池が絡むホールが続く箇所があります。

ゴルフ好きの方、インドに来た際には、ぜひ立ち寄ってみてほしいなあ。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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