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2023年 イタリアオープン
期間:05/04〜05/07 場所:マルコ・シモーネGC(イタリア)

「いま僕はココにいます」Vol.166 イタリア編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・29歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はローマにいます。

日本での欧州ツアー(DPワールドツアー)「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」の後、1週間の休みを取って今週は「イタリアオープン」に出場します。シーズン後半戦に入り、ここからは本土での試合がスタート。中東やアフリカ、アジアを回ってきたスケジュールはいよいよ“欧州ツアーらしく”なってきますよ。

イタリアに来るまでに、(例によって)たくさん道草を食ってきました。遠征の計画を練っていたところ、成田空港からローマまでの直行便の値段がまあ、高いのなんの。しかも愛用しているエアラインのアライアンスではなく、マイルも溜まらない。ですから途中、バンコク、シンガポールを経由することにしたんです。各地で宿泊も、ゴルフもして。

今週、試合会場でふと思いました。1週間のうちに日本(三重)、バンコク、シンガポール、イタリアと4カ国でラウンドする人もそういないだろうなあって。しかも、直行フライトよりも安く済んだこともあり、満足感いっぱいの旅になりました。

さて、ローマ。やっぱり…、ごはんが、おいしすぎる…。イタリアンの香りで、食欲がわいて仕方ありません! 空港に到着するなり、さっそくショートパスタを頂きました。練習後はコース近くのリストランテに足を運び、タリアテッレとティラミス。メインからデザートまで、本当に最高です。

2年前にはグルテンや砂糖を控えて転戦していた時期もありました。食生活に気を付けながら昨年から少しずつ“解禁”してはいますが、当時を思えば考えられません(笑)

開幕2日前は呉阿順(中国)さんと練習ラウンドを一緒にしました。年齢は僕が8つ下ですが、実は日本ツアーでは“同期”だったんです。中国の選手では梁津萬選手に続く世代の中心で、世界を巡っています。

会場のマルコ・シモーネGCはことし9月にホストする欧米の対抗戦「ライダーカップ」の準備が進んでいます。1番ホールには、過去には見たことがないレベルのスタンドが建設されていました。隣の18番、今週用の観覧席よりもだいぶ大きいんですよね…。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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