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2022年 カズーオープンdeフランス
期間:09/22〜09/25 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)

「いま僕はココにいます」Vol.151 フランス編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・29歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、キャリアで巡った国と地域の数は実に70に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、パリにいます。

欧州ツアー(DPワールドツアー)は今週、「カズーオープンdeフランス」。前週の「DSオートモビルズ イタリアオープン」が行われたローマから直行便でやってきました。今週も伝統あるナショナルオープンを戦います。

冒頭の写真の選手、分かりますか? 僕より頭ひとつ大きな彼はアドリアン・メロンク選手。同じ1993年生まれの29歳で、今年の「アイルランドオープン」でポーランド人として初めて欧州ツアーを制しました。

練習ラウンドを一緒に回ったのですが、もともとすごくフレンドリーなとってもイイ奴。普段ポーランドで練習しているゴルフ場には日本人の方もいるそうで、気さくに話しかけてくれます。身長は197cm! クラブも長くてびっくりしました。ロフト60度のウェッジのシャフトを手に取らせてもらったところ、僕の物とは2、3インチは違いそう…。7番、8番アイアンくらいに感じました。

自分にとって初めてのル・ゴルフ・ナショナルは、すでに世界的に名高いフランスを代表するコース。2018年の欧州と米国の対抗戦「ライダーカップ」や、今月の「世界アマチュアチーム選手権」が開催され、24年には「パリ五輪」をホストします。

ライダーカップが行われたとあって、18ホールは“マッチプレー向き”のワナもたくさん。1番、2番と出だしのホールでいきなり池が絡み、レイアウトも大胆。フェアウェイやグリーンに食い込んでくるような形状です。

終盤は特にスリリングで、クラブハウスに近い15番、16番で右サイドに池が迫ります。17番に至って単純な打ち上げのパー4かと思ったら、最終ホールが本当に厳しい…。

471yd設定の18番は左サイドに池が口を開ける左ドッグレッグのパー4。しかも浮島グリーンになっていて、アゲンストの風を浴びると200yd以上の2打目が残ることになりそうです。グリーンの奥もペナルティエリアですからタテの距離感が肝心。キーポイントになることは間違いなさそうです。

どれだけリードを保っていても油断ならない。この18番があるからこそ、最後まで分からない展開が待っているでしょう。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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