舞台はベルギー 川村昌弘が参戦
2022年 ソウダルオープン
期間:05/12〜05/15 場所:リンクフェンインターナショナルGC(ベルギー)
「いま僕はココにいます」Vol.140 ベルギー編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・28歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、キャリアで巡った国と地域の数は実に70に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、アントワープにいます。
今週はベルギーでの欧州ツアー(DPワールドツアー)「ソウダルオープン」に出場します。前週行われた「ベットフレッド英国マスターズ」の会場、イングランドのバーミンガムからは飛行機でドイツに入り、車でやってきました。
もちろん、英国からはベルギー行きのフライトもあります。ただし、この先々の遠征を考えるとそれを選ぶわけにもいかないのです。今回は欧州でのレンタカー事情をお話ししましょう。
今大会終了後、来週は米国でメジャーの「全米プロ」が行われるため、欧州ツアーはオープンウィークになります。僕はオフをドイツのデュッセルドルフで過ごすつもり。日本食レストランも充実している都市なので、休養にはもってこいの場所です。
レンタカーを借りた営業所と返す営業所を変える場合に“乗り捨て料金”がかかるのは、ここ欧州でも同じです。しかも同じユーロ圏とはいえ、国が変わるとなると、これがまあお高くつくわけで。
ただ、それだけが今回デュッセルドルフで車を借りた理由ではありません。その翌週にはオランダ・アムステルダム(ダッチオープン)、その翌週にはドイツ・ハンブルグ(ポルシェ ヨーロピアンオープン)での試合となるため、そこまで考えてドイツでのレンタルを選びました。今回のベルギーのゴルフ場と宿泊ホテル間の移動には大会が車を用意してくれていますが、先の予定を考慮するとやはり1台の車を1カ月使うほうが、体調面や荷物の積み下ろしを考えてもラクなんです。
デュッセルドルフからは2時間の車での旅。そのわずかな間にドイツ、オランダ、ベルギーと3カ国にまたがるのも欧州の魅力です。
会場のリンクフェンインターナショナルGC は前回の記憶があいまいでしたが、改めて練習ラウンドをしてみると、“好きなタイプ”。木々でホールがセパレートされ、地面も硬いため、しっかりボールをコントロールしないとたちまち林の中に転がってしまいます。ただ飛ばせばいいというわけではありません。持ち味が発揮できるようなプレーをしたいですね。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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