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「いま僕はココにいます」Vol.112 イングランド編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・27歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、キャリアで巡った国と地域の数は実に70に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いまぼくはバーミンガムにいます。

大西洋に浮かぶスペインのカナリア諸島での3連戦を終え、イングランドにやってきました。今週は欧州ツアー「ベットフレッド英国マスターズ」に出場します。オーストリアの試合から数えて5連戦目の出場になりました。

前週の「カナリア諸島選手権」は23位と優勝争いに加わることはできませんでしたが、2日目にホールインワンを達成しました。167ydの7番(パー3)、8Iでフォローの風にのせたティショットは好感触で、「ピンの近くには付くだろう」と思って歩き出すと、同組の選手が「入った!」とビックリ。カップインの場面は見えなかったのですが、ハイタッチをして喜びました。

実は5歳でゴルフを本格的に始めてから、ホールインワンはプライベートも含めて人生で初めて! まさか、これほど日本から離れた場所で記念すべき瞬間を迎えようとは…。欲を言えば、自動車や賞金がかかっているホールで決まれば最高でしたが、見事に景品はなにもありませんでした! それでも当日は注目組だったので、映像が世界中に流れたのはめでたくもありました。

さて、天国のような気候だったカナリア諸島から、曇天の英国にやってきました。前週最終日の日曜日はスタート前にPCR検査を受け、陰性結果を持ってツアーのチャーター機に午後7時に乗り込みました。イングランド・バーミンガムについたのは同11時半。空港からは人数ごとに分かれてバスでホテルに向かいます。テネリフェ島の温暖な気候から、薄着のまま10℃未満の夜にバスを待つのがもう大変で…。

ホテルに到着してからは、小一時間並んでまたPCR検査を受けました。結局、部屋に入ったのは月曜日の午前3時半。ホントにキツイ移動になりました。とはいえ、選手の条件はみな同じ。そして僕たちを誘導してくれる大会関係者はもちろんさらに遅くに業務が終わるはずです。運営に携わってくれているスタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

会場のベルフリーは昨年8月に「ISPS HANDA UK選手権」でプレーしたコース。かつて「ライダーカップ」も行われた、すごく好きなコースのひとつ。雷雨や嵐の予報が出ていますが、頑張りたいです。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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