川村昌弘 欧州で受ける祝福の嵐「松山さん誇らしい」
2021年 グラン・カナリアオープン
期間:04/22〜04/25 場所:メロネラスゴルフ(スペイン)
「いま僕はココにいます」Vol.110 カナリア諸島編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・27歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、キャリアで巡った国と地域の数は実に70に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いまぼくはグラン・カナリア島にいます。
今週から3試合続けて大西洋に浮かぶカナリア諸島での欧州ツアーになります。まず今大会が「グラン・カナリアオープン」。次週からは西隣のテネリフェ島で行われる「テネリフェオープン」、「テネリフェ選手権」です。
7つの島で構成されるカナリア諸島はスペイン領ですが、アフリカ大陸の北西に位置し、地図上ではモロッコや西サハラがすぐ近く。前週の「オーストリアオープン」が行われたウィーンからは4時間くらいかかりました。
初上陸の島ですが、控えめに言って…最高です! オーストリアでは太陽をほとんど見ることなく、凍えて1週間が終わったこともあり、ココはまるで楽園のよう。美しい海、20℃以上の快適な気温。食事もスペイン料理ですから、何を食べても大満足。独特のデザイナーズホテルにも目を見張るばかりです。
オーストリアからのフライトは欧州ツアーが用意してくれた、選手関係者用のチャーター機に乗りました。出発日の直前に全員がPCR検査を受けて、陰性証明が出た人だけが搭乗。全員が同じホテルに直行する、動きをともにしたまさに“バブル”で安心できます。世界を巡っていると、ゴルフ場以外でストレスがたまることもありますが、たまにこんな場所に来られると喜びが増します。
会場のメロネラスゴルフはリゾートコースで、難易度的にはそれほど高くないでしょう。風の強さと地面の硬さに警戒が必要ですが、ロースコアの試合になりそうです。僕はモーリシャスやキプロスといった、日本ではちょっと“マイナー”な地域での試合とは好相性。“島シリーズ”は勝手に得意だと思っているので、上位を狙います!
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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