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2020年 アフロディーテ ヒルズ キプロスオープン
期間:10/29〜11/01 場所:アフロディーテ ヒルズ リゾート(キプロス)
「いま僕はココにいます」Vol.98 “スコッチ”編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・27歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、9年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いまぼくはキプロスにいます。
2週前の「スコティッシュ選手権」を終えて、1週間のオフを取りました。今週は「アフロディーテ ヒルズ キプロスオープン」に出場します。キプロス…どこにあるかご存知でしょうか。地中海はトルコの南に浮かぶ島です。
次週も同じアフロディーテ ヒルズ リゾートで試合が行われるので、キプロスのリポートはまた今度! 今回は前週の旅の様子をご紹介します。スコットランドではこれまでゴルフ場ばかりを巡ってきましたが、やはりスコッチウイスキーを外すわけにはいきません。有名ブランドがいくつかある中、マッカランの蒸溜所を訪ねました。
英国北部のハイランド地方、東部のスペイサイドと呼ばれる地域にある蒸溜所は2018年にリニューアルされたばかり。セントアンドリュースから北に3時間弱、レンタカーでたまに小さな町が出てくるような、山道をかき分けた先にすごい工場が…。
施設の中には巨大なポットスチル(蒸溜する機械)があり、商品も美しく陳列されていました。自分が見た中では「78年もの」という、80万から100万円の高価な瓶も。実は普段はいくつかのスコッチを試飲できるそうですが、コロナ禍のいまは残念ながらNG(まあ最近、僕はお酒をほとんど飲まなくなったのですが…)。ただ、レストランでランチができたので、僕は白身魚の料理を頂きました。
工場自体は“ミュージアム”のようにつくられていましたが、帰り道に周りを見渡すと、信じられないほどのたくさんの倉庫が並ぶエリアがありました。できた商品や原料が保管されているようで、ここから世界中とやり取りがあるんだなあと思いました。
<今週のコース>
アフロディーテ ヒルズ リゾートは海沿いの6956yd(パー71)。レイアウトが少し変わっていて、ものすごいアップダウンがある場所もあります。断崖絶壁を越えていくパー3や、ティショットからセカンド地点まで、1kmくらいカート、バギーを運転していくホールも。もちろん海風も吹きます。
先週の「イタリアオープン」はエントリーしていましたが、その前までの4連戦で厳しい寒さが続き、体力を思いのほか消耗していたことから直前にキャンセルしました。少しでも暖かい土地で元気にリスタートします。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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