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2015年 ツアー選手権byコカ・コーラ
期間:09/24〜09/27 イーストレイクGC(ジョージア州)

<選手名鑑173>ヘンリック・ステンソン

■ 今年も? 過去5年連続、逆転で年間王者が決定

24日から開幕する「ツアー選手権byコカ・コーラ」が今季最終戦。いよいよ今週で年間王者が決定する。現在ポイントランク5位以内の選手は、今大会に優勝すれば他の選手順位に関係なく年間王者を戴冠、6位以下の選手は、今大会の優勝が最低条件+他の選手の順位次第となる。今大会にポイントランク1位で出場する選手は有利なのだが、この5年間はすべて逆転で年間王者の座をもぎとってきた。1位の選手がそのまま年間王者になったのは、09年タイガー・ウッズが最後で、その時はフィル・ミケルソンが優勝で、ウッズは2位。そのままポイントランク1位を守り切って年間王者に輝いた。過去5年の流れが続き、今年も逆転のスリリングの展開になるのか楽しみだ。

この5年間で最も下位からの逆転は、11年のビル・ハースで、ポイントランク25位からの大逆転。次は10年のジム・フューリックで11位から逆転した。昨年の覇者ビリー・ホーシェルは、最後の3試合で「2位」、「優勝」、「優勝」の大逆転だった。一発逆転可能なプレーオフは何が起こるかわからない。シリーズ突入から好調に転じている選手から目が離せない。

■ 虎視眈々 逆転で2度目の戴冠を狙うステンソン

先週、初めて世界ランク1位の座に就いたジェイソン・デイ、2位のロリー・マキロイ、3位のジョーダン・スピースら20台トリオは王者の有力候補だが、そう簡単なシナリオで進行するとは思えない。2年前の覇者、ヘンリック・ステンソン(39)の調子が急に上がってきた。今季は未勝利と奮わず、ポイントランクもレギュラーシーズンを終えた段階で41位にとどまったが、プレーオフシリーズ突入後は、初戦の「ザ・バークレイズ」で2位に入り、ポイントランク4位へ急浮上。2戦目の「ドイツバンク選手権」でも逆転負けを喫したが、2位でランク4位。先週の「BMW選手権」でも10位と好調を維持し、ランク4位のまま最終戦に突入する。この動向は、年間王者に輝いた13年のパターンにそっくりなのだ。

13年当時は、7月から好調の波に乗った。「スコットランドオープン」で3位、「全英オープン」でも優勝争いを繰り広げた末に2位、8月の「WGCブリヂストン招待」で2位、翌週の「全米プロ」でも3位と、いつ優勝しても不思議ではない雰囲気が漂っていた。その流れで迎えたプレーオフシリーズ2戦目の「ドイツバンク-」で優勝。最終戦の「ツアー選手権」にはポイントランク2位で出場し、同試合で優勝、年間王者へのミッションを完遂した。13年は晩秋も絶好調で、欧州ツアーでも「レーストゥドバイ」をし、欧米両ツアーで年間王者に輝く快挙を成し遂げた。

■ 18番(オハコ)は300ヤード級の3番ウッド

ステンソンの強さは卓越したショットメイキングだ。ドライバーの巧みさを示すトータルドライビング部門のランクは1位、パーオン率1位、ウッド+アイアンのショット全体の巧さを示すボールストライキング部門でもランク1位という驚異のショットメーカーなのだ。

大きな特徴は、ティショットで殆どドライバーを使わず、3番ウッドで打つことだ。手にしたクラブヘッドでティグラウンドを軽く叩き、少し芝を盛り上げる。盛り上がった部分に直にボールを置き、そのまま打つ。高く強い弾道、飛距離もグングン伸びて、常に300ヤード級の球を放つ。打ち下ろしや追い風が絡めば、楽々300ヤードを超え、ドライバーに匹敵する豪打となる。しかもステンソンはこの3番ウッドが得意中の得意である。今週の会場イーストレイクGCは、グリーンが小さめでターゲットが狭い。高低差のあるホールもあるので距離感も重要だ。2つのパー5は距離的に2オンが可能なので、イーグルやバーディ奪取が勝敗に大きく影響する。ティショットやアイアンショットのクオリティがより重要となるため、ショットメーカーのステンソンにとっては絶好の舞台だと言える。

■ クラブを折るより怖い!?致命的ミスにも不気味なほど冷静

ステンソンはプレーオフシリーズ2戦目の「ドイツバンク選手権」で、何かが変わったように思えた。最終日の16番(パー3)では、ステンソンは7番アイアンを選択した。風は追っているはずだった。グリーン奥の旗は追い風を示すようになびいていたが、左側の旗は横からの向かい風を示していた。ステンソンはグリーン上で吹いているであろう追い風を予測し、クラブを選んだ。しかし、打球はショートし手前の池の中へ。ダブルボギーとし同組で競っていたリッキー・ファウラーに逆転優勝を許す結果になった。誰の目から見ても、このダブルボギーが敗因だった。

ショートテンパーのステンソンは、ミスをすると悔しい感情を露骨に表す激情タイプだが、なぜかその時はいたって冷静さを保っていた。キャディと会話し、苦笑を浮かべただけだった。「明らかにクラブ選択ミスだった。リッキーが6番アイアンで軽く打ったので風の変化は感じていたが、僕は7番でやや強めに打とうと思ったんだ。でも打球は風の影響もあり、吹き上がって致命的なミスになってしまった」と振り返った。

自らが招いたミスで優勝を逃したのは悔しかったに違いない。不気味なほど冷静なステンソンにはただならぬ雰囲気が漂い、感情を露わにクラブを真っ二つにへし折る時よりも、なんだか怖い気がした。(優勝の)チャンスは逃してしまったけど、このミスを大きく挽回してみせる!年間王者になり、最後に笑うのは俺だ!と、まるで心に誓ったかのようだった。最終戦では最高の選択と、最高のショットで再び逆転劇の主人公となれるか?今季最後のドラマが結末を迎えるまで、カウントダウンがはじまった。

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佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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